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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/03/22 現在/As of 2023/03/22

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
経済理論演習(理論経済学Ⅲ)/SEMINAR IN ECONOMIC THEORY(THEORETICAL ECONOMICS III)
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木4/Thu 4
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
藤山 英樹
科目区分
/Course Group
大学院科目 演習科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
藤山 英樹 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
授業の目的・内容
/Course Objectives
授業内容は、ミクロ経済学・ゲーム理論の応用としてめざましい発展をとげている社会ネットワーク分析である。これをテキストとして指定した”The Human Network”の各章を輪読することを通じて学ぶ。これは、経済学における社会ネットワーク分析の第一人者であるMaththew Jacksonによる、やや一般向けの書物ではあるが、各章には参考文献には学術論文が挙げられており、並行してこうした学術論文にあたることにより、背景となるアイデア、最終的な学術的論文の双方を学ぶことができる。目的は、受講生が社会ネットワーク分析の概念を理解し、応用をできるようになることである。

つまり、ディプロマ・ポリシー(DP)のbで述べられる「経済社会の状況を基に、抽象的思考を通して問題を設定する能力」を身に着けることである。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は輪読形式であり、受講者が授業内で事前に指定された文献の内容を報告し、その際に教員からは適宜コメントを行う。さらに、質疑応答を通じて内容の理解を深める。授業後は内容理解の確認を目的とする課題をだす。

事後の課題を行う上で生じた質問は、授業内で受けつける。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前の学修としては,指示された文献について報告の準備をし、ハンドアウトを作成する。また、そのときに疑問点を整理する(2時間)。

事後の学修としては,課題への取り組みを通じて、授業内で理解した点について再確認をする(2時間)。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
The Human Network
著者
/Author name
Matthew O. Jackson
出版社
/Publisher
Atlantic Books, 2020.
ISBN
/ISBN
978-1786490223
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
適宜、指示する。
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
授業内の貢献(70%):指定された文献にしたがい、社会ネットワーク分析の概念を理解しているかについて評価する。

学期末のレポート(30%):社会ネットワーク分析の背景となるアイデア、厳密な概念の定義を理解し、適切に社会ネットワーク分析をできるかについて評価する。
備考
/Notes
関連科目
/Related Subjects
到達目標
/Learning Goal
経済理論についての修士レベルの知識をもとに問題を発見し,研究論文を作成できるようにする.

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 Introduction 春学期に学ぶ社会ネットワーク分析について概観する
2 Power and Influence:基礎 ネットワークの構造からもたらされる権力と影響について学ぶ。
3 Power and Influence:発展 参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Banerjee et al. “The Diffusion of Microfinance”, Science, Vol. 341, 2013.
4 Power and Influence:議論 より発展的な議論が可能かどうかを検討する。
5 Diffusion and Contagion:基礎 ネットワーク構造を所与として、以下に伝播がなされるかについて学ぶ。
6 Diffusion and Contagion:発展
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Christakis and Fowler (2010)。
7 Diffusion and Contagion:議論
より発展的な議論が可能かどうかを検討する。
8 Financial Networks:基礎
金融危機とネットワークの関係について学ぶ。
9 Financial Networks:発展

参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Elliott et al. “Financial Networks and Contagion”, AER Vol.104(10), 2014。
10 Financial Networks:議論
より発展的な議論が可能かどうかを検討する。
11 Homophily – Houses Divided:基礎
Homophilyと社会の分断について学ぶ。
12 Homophily – Houses Divided:発展
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Currarini et al. (2009)。
13 Homophily – Houses Divided:議論
選択した論文の背景および主張をおさえる。
14 春学期のまとめ
春学期に学んだことを再度確認し、それぞれの関係性について学ぶ。
15 イントロダクション
秋学期に学ぶ社会ネットワーク分析について概観する。
16 Network Feedback and Poverty Traps:基礎
ネットワークの非移動性と不平等について学ぶ。
17 Network Feedback and Poverty Traps:発展
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Calvó-Armengol and Jackson (2004)。
18 Network Feedback and Poverty Traps:議論
より発展的な議論が可能かどうかを検討する。
19 Imitation and Social Influence:基礎
ネットワークと社会的な学習について学ぶ。
20 Imitation and Social Influence:発展
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Golub and Jackson (2010)。
21 Imitation and Social Influence:議論
より発展的な議論が可能かどうかを検討する。
22 Peer Effects:基礎

身近な友人や知人からの影響とネットワーク構造について学ぶ。

23 Peer Effects:発展

参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Jackson et al. (2012)。
24 Peer Effects:議論


より発展的な議論が可能かどうかを検討する。
25 Globalization:基礎
国際貿易とインターネットによる意見の分極化をネットワークの観点から学ぶ。
26 Globalization:発展
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Jackson and Nei (2015)。
27 Globalization:議論

より発展的な議論が可能かどうかを検討する。
28 秋学期のまとめ
秋学期に学んだことを再度確認し、それぞれの関係性について学ぶ。

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