シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
日本語(6a読解2)/JAPANESE(6A READING 2)
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ外国語科目/
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
金2/Fri 2
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
1.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
浅山 佳郎

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
浅山 佳郎 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
(ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーとの関係)
 ディプロマ方針のための学位の裏付けとなる能力のうちの表現力等の能力と関わる授業であり,所定の外国語としての日本語について,大学での学びに必要であり、かつ将来の国際的活動の可能性につながる言語運用能力を身に付けるための授業です。
 カリキュラム方針としては,各学部の定めによる言語のうち,非日本語母語話者のための日本語学修の最終段階として,言語4技能のより高度な能力を養成するために特に「読む」技能について総合的に修得・理解することを主要な目標とします。

(授業の目的と内容)
 目的としては,上級レベルの日本語能力をもつ留学生を対象として,日本語の言語としての4技能のうち,「読む」技能の完成的な養成をめざします。内容としては,文芸的か報道的か論説的かといった文章の種類に関わらず,さまざまな文章を材料に日本語の文章に「読み慣れる」ことを行います。ただし使用するテキストは『日本をたどりなおす29の方法』なので,あつかう文章のテーマは共通して「日本」です。日本の言語と文学,日本の現代文化,日本の現代社会など多様な視点から見た「日本」についての文章を読解することになり,学習者が日本について理解する一助にもなるような授業としたいと考えます。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 履修の形式としては教室での対面式の授業を行いますが、日本に滞在していないなどの場合はオンライン形式でも受講できるようにします。
 毎回の授業は,テキストが全部で29トピックのセクションに分かれていますので,毎回2つずつをとりあげます。最初にオンラインで公開されているテキストの朗読音声を聞きながら各自で「読み(黙読でも小声の音読でもかまいません)」を行います。次に,各トピックごとに担当者を事前に指名しておきますので,その担当者が「教師」となってテキスト本文の後にある「本文質問」と「基本タスク」および「発展タスク」への回答と問題解決活動を行います。担当者は,担当する授業前に「教師役」ができる程度に準備しておくことが求められます。
 このセットを,各回ごとに2トピックあつかう予定ですから,2回繰り返します。授業の最後にその回の授業に関する質疑を担当教員と履修者間で行います。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 事前学習として,毎回の授業であつかう予定のテキストのトピック本文(おおよそ4~5ページ)を読んでおくことが求められます。なおその際にもオンラインで公開されているテキストの朗読音声を参考にしてください。1時間程度の事前学習が想定されます。特段の事後学習は求めていません。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
日本をたどりなおす29の方法
著者
/Author name
野本京子・坂本恵・東京外国語大学国際日本研究センター編
出版社
/Publisher
東京外国語大学出版会
ISBN
/ISBN
9484904575567
その他(任意)
/other
以下のサイトに本文の朗読音声があるので、聞きながら読むことができます。http://www.tufs.ac.jp/icjs/onlineresources/textbook/index.html
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
(1)指名されて教師役をつとめる際の準備に対する評価(30%)。指名されて担当した回について,十分に準備されている場合を10点、やや不足している部分がある場合を8点,不十分な準備しかできていない場合を6点とし,合計を30点満点に換算します。
(2)授業への参加度の積極性に足しする評価(30%)。授業内の「タスク」への回答と質問および授業最後の教員への質問を積極性とみなし,毎回それがある場合を10点,不十分な場合を8点,ほぼ積極的な参加が認められない場合を6点とし,合計を30点満点に換算します。
(3)期末レポート(40%)。期末に授業の進度結果に応じたレポートを課す予定です。評価は日本語の正確性と内容の適格性から行い,S(40点)・A(35点)・B(30点)・C(25点)の4段階とします。
関連科目
/Related Subjects
日本語教師または所属学科から履修を指定されている科目の履修順が優先しますが,一般的なこととして,各種の日本語(5)までの授業を履修しておくことが望まれます。
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
日本語の文化的背景を学びながら、その基本文法・構文を理解し、基本的なコミュニケーションをとることができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 授業概要の説明とレベルチェック 簡単なレベルチェックを行い,授業の進め方と評価方法などを説明する。また担当個所の割り当てを行う。 事前学習としてシラバスを読んでおくこと。
2 第1章 2 日本語にはなぜ挨拶表現が多いのか
第1章 3「すみません」の言外の意味
日本語という言語から見た日本についての読解を行うとともに,他の言語の関連した内容について日本語で話す。 事前学習としてテキストの当該箇所を朗読音声を参考に読んでおくこと。以下,第13回めまで同様。
3 第2章 1 恋を歌う
第2章 2 現代俳句
和歌および俳句という文芸から見た日本についての読解を行うとともに,今まで読んだことのある詩について日本語で話す。
4 第2章 3 夏目漱石と近代日本
第2章 4 村上春樹と東アジア
小説から見た日本についての読解を行うとともに,今まで読んだことのある日本語の小説について日本語で話す。
5 第3章 2 ニホンのポピュラー・カルチャー
第3章 4 アニメ映画に吹く風
現代の大衆文化から見た日本についての読解を行うとともに,自分が好きなポップ・カルチャーについて日本語で話す。
6 第3章 3 清志郎,原発,お月さま
第3章 5 翻訳文化と日本語
現代社会と文化の関係という視点から見た日本についての読解を行うとともに,現代の社会的現象の問題点について日本語で話す。
7 第4章 1 国語と日本語
第4章 2 標準語と方言
言語と社会という視点から見た日本についての読解を行うとともに,自分の置かれた言語環境について日本語で話す。
8 第4章 3 障害者とリテラシー
第4章 5 キーンが学んだ日本語教科書
言語の学習という視点から見た日本についての読解を行うとともに,グルーバル社会において言語はどのようにあるべきかという問題について日本語で話す。
9 第4章 4 二風谷におけるアイヌ語・文化の継承
第5章 2 日本の宗教と国家神道
日本社会の日本性という視点から見た読解を行うとともに,日本らしさとは何かについて日本語で話す。
10 第5章 1 日本社会と天皇
第5章 4 戦後レジームと日本国憲法
憲法と天皇という視点から見た日本についての読解を行うとともに,現代日本社会の制度についてのそれぞれの意見を日本語で話す。
11 第5章 3 幸徳秋水と現代世界
第5章 5 東アジアと冷戦構造
戦争という視点から見た日本についての読解を行うとともに,世界のどう関わるかについてのそれぞれの意見を日本語で話す。
12 第6章 2米からコメへ
第6章 3 東日本大震災後の暮らし
日常的な暮らしと生活から見た日本についての読解を行うとともに,興味深く感じる日本の生活習慣について日本語で話す。
13 第6章 4 高度経済成長とサラリーマン文化
第6章 5 戦後日本の経営とジェンダー
会社という組織という視点から見た日本についての読解を行うとともに,日本における仕事と会社などの組織について日本語で話す。
14 まとめ,日本をたどりなおす ここまで読んだ内容から自分が考えた日本について発表する。 事前学習として,ここまで読んだ内容をまとめて整理しておく。

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