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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
自然・環境・人間2(社会のなかの化学物質b)/NATURE,ENVIRONMENT AND HUMANITY2(CHEMISTRY AND SOCIETY(B))
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木4/Thu 4
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
内田 正夫

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
内田 正夫 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 秋学期のテーマは、「空気の自然誌(+社会史・文化史)」とします。
 私たちヒトは、食料を断たれても1,2週間は生き延びられます。水を断たれると数日間でしょう。しかし、空気を断たれると数分間で死んでしまいます。ヒトや動物にとって空気はそのくらい絶対不可欠な化学物質です。にもかかわらず、目に見えず、重さもふだんは感じられない、このつかみどころのない「空気」という物質は、古代から「風」は認められながらも、「空」とか「気」とかのあやふやな存在でした。
 それが、近代科学の形成されてきた時代になってようやく「モノ」として認識され、以後、普通空気(大気)以外にも種々の気体の存在することも発見され、空気の化学的特性や地球規模の循環の解明、諸気体の工業的利用なども進んできました。
 この空気についての化学の歴史を回顧し、また現代の知見と利用、地球温暖化等の諸問題の現状を考察します。
 いわゆる「理系」「文系」の境なく、私たちの身の回りの物質の特性やそれらの利用を理解することは、日常生活をさまざまな化学物質に取り囲まれている現代社会を生きる私たちに必須の教養です。その理解を基礎として、現代の社会生活を自らの判断力に基づいて自覚的に築く力を養ってもらいたいと考えます。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 授業は講義形式で、教室での対面授業を基本とします。
 マスク・手洗い等、ウィルス感染対策は各自で注意してください。
 授業への出席は当然の必須要件ですが、あらためて強調しておきます。
 毎週講義の概要を前もって配布し、参考となる画像をパワーポイントで提示する。これらのファイルをmanaba(コースニュース)に掲示するので参照してください。
 講義中の質問・意見等は歓迎です。いつでも遮ってよろしい。授業時以外にはメールで、いつでもどうぞ。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 あらかじめ配布プリントと参考資料を読んで授業に臨んでください(事前自学2時間)。
 また授業で参考文献等を指示するので、できるだけ幅広く読んでください(事後自学2時間)。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキストなし 必要に応じてプリントを配布する
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『空気の発見』
著者
/Author name
三宅泰雄(著)
出版社/URL
/Publisher
角川ソフィア文庫
ISBN
/ISBN
978-4-409431-7
その他(任意)
/other
2011刊
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『空気と人類』
著者
/Author name
サム・キーン(著) 寒川均(訳)
出版社/URL
/Publisher
白揚社
ISBN
/ISBN
978-4-8269-0224-3
その他(任意)
/other
2020刊
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
『化学史への招待』
著者
/Author name
化学史学会(編)
出版社/URL
/Publisher
オーム社
ISBN
/ISBN
978-4-274-22251-1
その他(任意)
/other
2019刊
評価方法
/Evaluation
 レポート提出(45%)
 学期末テスト(45%) ただし、コロナ流行が拡大した場合はテスト方法を工夫します。
 平常点(授業内でのレスポンスシート)(10%)
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
自然、環境、人間に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民としてふさわしい実践的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロ 最も身近な化学物質「空気」
2 古代の空気認識 空気もモノであることはいかにして認識されたか
3 空虚か空気か 真空論議と空気の発見
4 空気の圧力 空気ポンプと流体静力学
5 種々の空気の発見 燃焼理論をとおして近代科学の成立
6 空気の化学(1) 生物における酸素の役割
7 空気の化学(2) 酸素の地球化学、大気の微量成分
8 空気を原料とする産業 窒素の地球化学、空中窒素固定法
9 大気の動態 大気の大循環、エネルギーの循環
10 空気の産業利用 産業利用とおいしい空気の保全 空気と健康
11 医療ガス 医療に不可欠な気体、酸素、笑気、二酸化炭素、室内換気
12 大気汚染(1) 酸性降下物(酸性雨)
13 大気汚染(2) オゾン層破壊問題と地球温暖化問題
14 まとめ 身近な空気の化学をとおして自然と社会を科学的に見ることを再考する

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