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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
ことばと思想2(ラテン語Ⅰb)/LANGUAGE AND THOUGHT2(LATIN I (B))
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木3/Thu 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
福島 正幸

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
福島 正幸 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
  ラテン語は今から2000年以上前に、イタリアのローマを中心に用いられた言語です。ローマ帝国の公用語として、西地中海世界の共通語となりました。本講座ではその基礎文法を学びます。
 文学ではウェルギリウスやオウィディウス、哲学ではキケローやセネカ、歴史ではタキトゥスの著作などがこの言語で書かれています。しかし、ラテン語の発展はそれだけではありません。中世以降も教会と法律と学問の言葉として用いられ、19世紀初期頃まで中心的役割を担います。コペルニクスの天文学書、ヴェサリウスの解剖学書もラテン語で執筆されていました。現在口語として話す国はありませんが、ヨーロッパの古い都市を歩けば、町の至る所にラテン語が見出されます。
 難解な言語として敬遠されがちですし、実際に覚えることは多いのですが、ヨーロッパの文化に関心ある方はぜひ一度勉強して下さい。秋学期は動詞の活用・分詞、そして何より接続法が山場となります。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 本講座は、とりあえずラテン語がどんなものか知りたい人から本格的に学びたい人まで、幅広い範囲の人たちを対象にします。短期間でラテン語の基礎知識を習得するのは容易なことではありませんが、少しずつ基本を確認し、語形を整理しながら進めます。最終的には独力で辞書を引きながらラテン語の原典テクストを読めるようになることを目標とします。
 『標準ラテン文法』(中山恒夫著 白水社)を教科書とします。教場で適宜プリントを配布します。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 古代ローマの文化、歴史、言語への関心を持ってください。独学で学ぶ意欲のある人はどんどん教科書を進めてください。質問は随時受け付けます。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
標準ラテン文法
著者
/Author name
中山恒夫
出版社
/Publisher
白水社
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
平常点(授業内で実施しているペアワーク、練習問題の回答、授業への貢献度の高い積極的な発言)による評価とします。前期同様、最重要動詞・名詞・分詞の活用や変化を問う小テストを3~4回に1回実施し、成績へ反映させます。小テストの実施日については授業内で予告をするので、特段の事情がない限り休まないようにしてください。学期末試験は実施しません。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民としてふさわしい実践的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 9月28日:第4・5変化名詞とローマ人の名前(自作プリントを配布) これまで扱った名詞を復習しながら、第4・5変化名詞という新しい名詞の種類について学び、名詞の変化を完結させます。教科書p.40–41に対応 前期の内容(特に第1~3変化名詞の変化)を少し復習してから授業に臨んでください(30分程度の予習)。第4・5変化名詞の変化を次回の授業までに暗記してください(30分程度の復習)。
2 10月5日:spīnum、完了分詞、受動相・完了
(自作プリントを配布)
第一spīnumと第二spīnum、それに関連して完了分詞について学びます。教科書p.43-44に対応。 完了分詞の使い方について、教科書の練習問題で復習してください(1時間程度の復習)。特に受動相・完了の性・数・格の一致に注意して,教科書第8課の練習問題(p.47)を解いて下さい。
3 10月12日:命令法(能動相・受動相)・副詞・述語的同格(自作プリントを配布) 第一命令法と第二命令法の違いに着目しながら命令法全般についての基礎的な理解をおさえます。また形容詞から作られる副詞も学びます。教科書p.45–46に対応。 第一命令法の活用語尾を暗記し、プリントで扱った副詞の意味をよく覚えて下さい(30分程度の復習)。
4 10月19日:不規則動詞・形容詞と副詞の比較・述語的同格(自作プリントを配布) 不規則動詞のうちvolō / nōlō / mālō / fīōの変化、形容詞・副詞の比較級・最上級の変化を学びます。教科書p.48–51に対応。 volō / nōlō / mālō / fīōの活用を復習し、特に重要なvolōの活用を必ず暗記して下さい。授業で扱った形容詞・副詞の比較級・最上級の変化語尾を再度確認して下さい(1時間程度の復習)
5 10月26日:形式受動相動詞・現在分詞・未来分詞(自作プリントを配布) 形式受動相動詞・半形式受動相動詞という特殊な種類の動詞の活用と用法、第2回で学んだ分詞のうち、残った現在分詞と未来分詞について学びます。教科書p.53–55に対応。 形式受動相動詞の活用を通常の動詞の直説法・受動相・現在の活用と対比させながら確認して下さい。分詞のうち、特に重要な現在分詞の活用を、第3変化形容詞と比較しながら暗記して下さい(1時間程度の復習)
6 11月2日:絶対的奪格(自作プリントを配布) ラテン語の文法事項の中でもとりわけ重要な「絶対的奪格(独立奪格)」について学びます。教科書p.56に対応。 絶対属格はラテン語の文法事項の中でも最重要項目の一つなので、プリントに引用した絶対属格の用例を一つ一つ丁寧に復習し、2〜3つ暗記して下さい(1時間程度の復習)。
7 11月9日:不定法、対格+不定法(自作プリントを配布) 不定法の変化と用法を中心に学びます。特にラテン語購読では頻出の対格+不定法構文という重要事項について説明します。 不定法の変化のうち、特に重要な現在・完了の変化を暗記して下さい(30分程度の復習)。
8 11月16日:代名詞型形容詞・不定代名詞・二重否定(自作プリントを配布)11月23日は国民の休日 第1・2変化形容詞のうちsōlusのように単数属格・与格で代名詞型の変化をする形容詞のほか、不定代名詞(aliquisなど)、さらにnemōなどを使った二重否定について学びます。 授業前に指示代名詞(ille)の変化を復習してから授業に臨んで下さい(30分程度の予習)。授業後にこの回で学習した形容詞と不定代名詞から一つずつ選んで、変化を暗記して下さい(30分程度の復習)。
9 11月30日:動名詞・動形容詞・動名詞の代用(自作プリント配布) 動名詞・動形容詞・動名詞を学びます。
10 12月7日:接続法の活用と用法 ラテン語基礎文法最大の要、接続法について学びます。
11 12月14日時の文 接続詞dumに導かれる時の文、接続詞cum、quodに導かれ接続法を伴う時の文について学びます
12 12月21日条件文、譲歩文、比較文・関係文の特殊用法 接続法を伴う様々な文を中心に学びます。
13 1月関係文中の接続法、間接話法 接続法を伴う間接話法を中心に学びます。
14 1月副文の間接話法、条件文の帰結文の間接話法 接続法と間接話法をマスターし、ラテン語の購読に備えます。

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