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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
地域研究論/AREA STUDIES
開講所属
/Course Offered by
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
月4/Mon 4
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
浦部 浩之

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
浦部 浩之 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 学問の世界には、特定の事象を分析するうえで有用な、地理学、歴史学、政治学、経済学、文化人類学といった個別のディシプリン(専門分野と方法論)がある。しかし、ある特定の地域の本質を理解しようとする場合、これらの個別的な研究手法に依拠するだけでは必ずしも十分でない。自然環境、歴史、宗教、思想、政治、経済、言語、芸術、文化など、広範な学問領域を横断して、総合的に対象に迫ることがきわめて重要になってくる。
 本講義では、事例としてはラテンアメリカを取り上げ、地域を総合的に理解することの意味を考えたい。「地域研究」であるから、この地域への理解を深めることは本講義の目的の一つである。ただ、それを超えて狙いとしているのは、受講生の履修言語(選択言語)や関心地域に関わらず、「地域」への総合的なアプローチを体感し、地域理解のために必要な基本的な視座と応用力を身につけてもらうことである。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
[1] 授業形式
 教室での対面形式で行う。講義を中心とする。随時の質疑応答や意見交換も大切にしたい。
 毎回の授業で、manabaのresponを通じ、小レポートを提出してもらう(下記の「評価方法」欄も参照のこと)。そのフィードバックは次の回の授業で行う。responにアクセスできる端末が手元にない場合や端末があっても手書きでのレポート作成を希望する場合は、用紙を配布するので申し出ること。
[2] その他
 当科目と春学期・木2に開講されている「ラテンアメリカの政治と社会」の両方を同一年度に同時に履修するのは避けること(詳細は下記の「関連科目」欄を参照)。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
[事前学修]
 授業の3日前(金曜日)までに、manabaに授業で映写するスライドをPDFファイルの様式でアップロードしておく。必ず毎回、それを確認しておくこと。
[事後学修]
 授業内容を発展的に理解するための自主学修課題(毎回の授業で案内する)に積極的に取り組むこと。また期末試験前には学期全体の学びを総括する一通りの復習をすること。

※事前学修と事後学修に要する時間について
 事前・事後学修を含む授業時間と単位数については文科省令「大学設置基準」第21条に定められているが、この規則はすべての大学のすべての授業に適用される標準であり、当科目に関してはこれに加えて特記することはない。
 なお、事前学修と事後学修の比率は、当科目ではおおむね2対8が目安となる。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
教科書は指定しない。
著者
/Author name
授業で用いる資料は授業の3日前までにmanabaに配信する。各自で事前にダウンロードしておくこと。
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
参考文献は授業で随時紹介する。
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 毎回の授業で提出してもらう計14回の小レポート(70%)、期末試験(30%)。
 レポートの出題内容は、授業のポイントを簡潔にまとめてもらうものなので、これを作成することがよい復習(学んだこと、考えたことの定着)にもなるはずである。なお、レポートの一部にresponを用いた選択式の小テストが含まれることがある。
 レポートの性質が上述のとおりのため、毎回の授業を欠かさずきちんと受講していればおそらくそれだけで単位認定に必要な最低得点は超えるが、期末試験の受験は、単位認定上の必須条件とする(未受験の場合、単位を認定しない)。期末試験は、論述式である。試験は持ち込み可で行う。ただし、スマホ、PC、タブレットなどの電子端末は持ち込み不可とする。
関連科目
/Related Subjects
 本年度中に「地域研究論」と「ラテンアメリカの政治と社会」を同時履修するのは避けること。部分的にではあるが、授業内容に重なりが生じることがある(最新の現地情勢や感染症問題などについても随時ふれるつもりであるが、重複履修者がいると片方の授業で取り上げにくくなり、そのことを避けたい)。なお、この授業(「地域研究論」)のほうが、より基本的かつ広範囲の領域のことを取り扱っている。
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
各地域独自の社会文化が成立した過程や要因、および各地域の特徴等について分析し、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 地域研究とは何か:
 個別の学問と学際研究
授業の計画について説明する。
地域研究と個別の学問との関係を考える。
「詳細情報」欄に記載のとおり(以下同じ)
2 自然環境と生活(1):
 アンデス地域の自然・生業・食
地理学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<地理学・環境生態論と地域研究>
3 自然環境と生活(2):
 アマゾン地域の自然・生業・食
地理学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<地理学・環境開発論と地域研究>
4 歴史と社会(1):
 植民地社会の形成
歴史学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<歴史学(前近代)と地域研究>
5 歴史と社会(2):
 ラテンアメリカ諸国の独立と近代化
歴史学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<歴史学(近代)と地域研究>
6 人と文化(1):
 ラテンアメリカの人種と民族
人類学論的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<人類学・民族学と地域研究>
7 人と文化(2):
 ラテンアメリカの宗教・家族・価値観
人類学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<人類学・宗教学と地域研究>
8 近代化と政治(1):
 ナショナリズムとポピュリズム政権
政治学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<比較政治学と地域研究>
9 近代化と政治(2):
 軍事政権と国家発展の追求
政治学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<政治発展論と地域研究>
10 現代社会の形成(1):
 経済危機と民主化
政治経済学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<民主主義論と地域研究>
11 現代社会の形成(2):
 市場経済化と地域統合
政治経済学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<国際政治経済学と地域研究>
12 グローバル課題への取り組み(1):
 貧困・格差と教育・人間開発
経済学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<経済学・開発論と地域研究>
13 グローバル課題への取り組み(2):
 医療・社会保障制度と感染症
経済学的視点を軸として地域を学際的・総合的に視ることの意義を考える。
<経済学・社会保障論と地域研究>
14 地域研究とは何か:
 地域を総合的に捉えることの意義
地域を学際的・総合的に視ることの意義、および世界の諸地域の研究のための汎用性について考える。

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