|   シラバス参照/View Syllabus | 
| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 | 
| 開講科目名 /Course | 経済原論a(18以前)/PRINCIPLES OF ECONOMICS a | 
|---|---|
| 開講所属 /Course Offered by | 法学部総合政策学科/LAW POLICY STUDIES | 
| ターム・学期 /Term・Semester | 2023年度/2023 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
| 曜限 /Day, Period | 木2/Thu 2 | 
| 開講区分 /semester offered | 秋学期/Fall | 
| 単位数 /Credits | 2.0 | 
| 学年 /Year | 2,3,4 | 
| 主担当教員 /Main Instructor | 黒木 亮 | 
| 教員名 /Instructor | 教員所属名 /Affiliation | 
|---|---|
| 黒木 亮 | 経済学科/ECONOMICS | 
| 授業の目的・内容 /Course Objectives | 本講義の目的は、「経済学の専門知識を習得した、国際的視野を有する優れた社会人の育成を目的とする」カリキュラムの1つとして、ミクロ経済学の考え方の基本を習得してもらうことにある。その学習を通じ、現実のビジネスの世界を貫く「市場の論理」や「ゲーム(理論)の論理」などについての理解を深めてもらい、今後の日本社会や国際経済のビジネスの現場でも応用できる「経済の論理」への素養を身に付けてもらいたい。 そしてその概要としては、ミクロ経済学の基本概念である「需要の価格弾力性」の概念の習得を入り口に、価格理論の基礎や「価格破壊」が進んだ流通・市場構造への理解を深め、ゲーム理論に基づく産業組織分析を経て、競争戦略論や行動経済学の知見などに関するトピックへと歩を進めていきたい。 | ||||||||||
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| 授業の形式・方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course | 講義は原則として対面で行い、ライブ配信や録画配信は行わない。基本的には従来型の板書を中心に、必要に応じてプリントも配りながら、教科書――伊藤元重『ビジネス・エコノミクス 第2版』(日本経済新聞出版)――の内容を解説し、ポイントを整理する形で授業を進めてゆく。理解度の確認のため、授業後に毎回、manabaでの小テストを実施する予定である。 以上の授業への出席や小テストへの回答に加え、関連する経済データの確認・調査や各人の関心に応じたファクト・チェック、予習・復習の時間を各自のペースで積み上げ、日々の経済ニュースなどに触れる機会を増やしていくことが望ましい。 授業内容や小テストなどに関する質問は、メール(kurogi-703@dokkyo.ac.jp)でも受け付け、できるかぎり講義中に(必要な場合は個別に)回答する予定である。 | ||||||||||
| 事前・事後学修の内容 /Before After Study | 授業のなかで(あるいはや小テストで)確認する重要なポイントや次回の講義概要の予告等を通じ、教科書の該当箇所や時事的な論点などを示し、それらのチェックを通じた復習と予習、発展的な自学自習を促す。教科書の該当箇所の精読やキーワードの下調べ等に毎回1時間程度、同様の復習や時事ニュースのチェックなどに1時間程度をかけてもらいたい。また毎回の小テストによって、15分から30分程度の自己チェックに挑戦してもらう(なお小テスト自体の制限時間は25分以内を予定している)。さらにこれらにくわえ、為替レートのチェックなど日々のニュース確認や新聞記事の精読――数十分から1時間前後――を習慣化してほしい。 なお小テストは、1問3点で5問(計15点)の選択問題からなり、終了時に正解と得点が表示される方式をとる予定であるが、正解以外の選択肢には、関連する重要なキーワードを配していくつもりである。それらを調べることが、そのまま予習・復習の機会となるだけでなく、興味関心の幅を広げる契機にもなるはずである。 | ||||||||||
| テキスト1 /Textbooks1 | 
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| テキスト2 /Textbooks2 | 
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| テキスト3 /Textbooks3 | 
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| 参考文献等1 /References1 | 
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| 参考文献等2 /References2 | 
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| 参考文献等3 /References3 | 
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| 評価方法 /Evaluation | 毎回実施予定の小テストの結果によって理解度を把握する。評価はその積み上げを基本(8割前後)とし、学期末にレポートと期末試験のいずれかないし両方を行い、それら出来具合を(2割前後)加味する形で総合評価を行う。 なお、小テストの累積得点が、6割以上に達していなければ、C評価以上は難しい。学期末のレポートなどからの加点はあるが、基本は小テスト(と期末テスト)での総得点を基準とした総合評価となる。総得点が高い順から、AA(1割程度)、A(2割程度)、B(3割程度)、C(3割程度)とする予定である。 | ||||||||||
| 関連科目 /Related Subjects | |||||||||||
| 備考 /Notes | |||||||||||
| 到達目標 /Learning Goal | 経済原論の基本、経済原論の各項目を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 | 
| 回 /Time | 授業計画(主題の設定) /Class schedule | 授業の内容 /Contents of class | 事前・事後学修の内容 /Before After Study | 
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| 1 | ガイダンス | ミクロ経済学とはどのような学問か | 価格論・ゲーム理論および行動経済学 | 
| 2 | 価格理論入門 | 吉野家の価格引き下げ戦略にみる需要分析 | 需要曲線・需要の価格弾力性 | 
| 3 | 価格理論の応用 | 多様な差別化戦略とその背景 | 二部料金制・非線形価格 | 
| 4 | 流通構造の創造と破壊 | ユニクロ・ニトリおよび価格破壊 | SPA・カテゴリーキラー | 
| 5 | 流通経路の多様性と不変性 | メーカー・フランチャイズおよびコンビニ | ハブ&スポーク | 
| 6 | 市場構造の変容 | ネットとリアルの融合 | 中抜き・サブスクリプション・ビッグデータ | 
| 7 | 市場の論理と組織の論理 | 資本主義VS社会主義 | 場の情報・「退出と告発」および外部性 | 
| 8 | ゲーム理論の基礎 | 「囚人のジレンマ」にみる合理的戦略の不合理性 | 繰り返しゲーム | 
| 9 | ゲーム理論の応用 | 「コミットメント」戦略にみる一見不合理な戦略の合理性 | 各種のオークション | 
| 10 | インセンティブ | 逆選択とモラルハザード | シグナリングおよびモニタリング | 
| 11 | 行動経済学とビジネス | 限定合理性・ナッジおよびアンカリング | プロスペクト理論 | 
| 12 | 競争戦略論 | ポーターによる5つの競争要因 | 経験曲線、代替財、スイッチングコスト | 
| 13 | イノベーション | 産業・流通・市場・組織・行動・競争の変容 | DX、フィンテック、アンバンドリング | 
| 14 | まとめ | ビジネス・エコノミクスから世界経済へ | マクロ経済学の視点 |