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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
刑法総論Ⅰ/CRIMINAL LAW (GENERAL RULES) I
開講所属
/Course Offered by
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
水3/Wed 3
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
只木 誠

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
只木 誠 総合政策学科/POLICY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
本授業は、刑法総論を内容とし、多様な現代社会の中で生じる様々な刑事事件の解決をすることを学ぶ上で必要な刑法学の専門的知識及び法的なものの考え方(リーガル・マインド)を身に付けることを目的とします。刑法は、大きく1条から72条と73条から264条の2つの部分に分けられます。これらのうち、前者の1条から72条は「総則」と呼ばれており、73条以降に規定されている各犯罪に共通するルールが規定されています。刑法総論の授業では、この「総則」の部分を学びます。本授業では、総論のうち前半部分を学びます。具体的には、まず、刑法の基礎理論である刑法の意義と諸原則、犯罪論の体系について概観し、その後、犯罪論の体系に従って、構成要件該当性、違法性について学びます。また併せて、事件のとらえ方やその解決方法について学び、最終的に、犯罪論の体系に従って事件を解決することができるようになり、刑事法分野に関する専門的知識を活かして多様な現代社会に貢献できる能力を身に付けることを目標とします。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は対面での講義形式で行います。はじめに、前回の授業の復習とあわせて小テストの解説を行い、前回の授業と当日の授業との関連を示し、その日の授業のテーマである「設問」を紹介し、学ぶ事項の検討に入ります。授業時間半ばに休憩時間を入れてリフレッシュ&質問タイムにします。後半の授業の最後に、冒頭の「設問」の解答を行い、次回の授業で取り上げるテーマについて案内します。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
「設問」から始まる、その日の授業で学ぶテーマについての該当部分を一読してから授業に参加してください(予習に要する時間の目安:約2時間)。授業後、授業で学んだことを教科書で確認しつつ、課題となる「設問」について検討し、小テストに解答してください(小テストを含め、復習に要する時間の目安:約2時間)。春学期の期間に2回程度、各自が設定した自由テーマについて簡単にまとめたレポートを提出してもらい、これについては、成績評価において考慮します。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
コンパクト刑法総論
著者
/Author name
只木誠
出版社
/Publisher
新世社
ISBN
/ISBN
978-4-88384-276-6
その他(任意)
/other
教科書
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
刑法ポケット判例集
著者
/Author name
井田良・鈴木彰雄・髙橋直哉・只木誠・曲田統・安井哲章
出版社
/Publisher
弘文堂
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
重要参考書
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
刑法演習ノート 刑法を楽しむ21問
著者
/Author name
只木誠編
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考書
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
毎回の授業の後にmanaba上実施する簡単な小テスト(参照物自由)(評価割合:70%)と期末試験(評価割合:30%)により成績を評価します。自由課題についてレポートを提出した場合には、評価の際に考慮します。これは任意ですので、提出しなくても減点せず、提出した場合に加点することとします。    「設問」から始まる、その日の授業で学ぶテーマについての該当部分を一読してから授業に参加してください(予習に要する時間の目安:約2時間)。授業後、授業で学んだことを教科書で確認しつつ、課題となる「設問」について検討し、小テストに解答してください(小テストを含め、復習に要する時間の目安:約2時間)。春学期の期間に2回程度、各自が設定した自由テーマについて簡単にまとめたレポートを提出してもらい、これについては、成績評価において考慮します。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
参考文献:授業時に必要に応じて紹介します。
到達目標
/Learning Goal
刑法総論の論点、学説・判例を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 刑法の基礎:①刑法の意義と機能
刑法の意義、目的と機能について学びます。
2 刑法の基礎:②刑法理論誌と新旧学派の争い
刑法理論の歴史・学派の争いについて学びます。
3 刑法の基礎:③罪刑法定主義の意義と派生原則
罪刑法定主義等の基本原理について学びます。
4 刑法の基礎:④実体的デュー・プロセス、行為主義・責任主義、犯罪論の体系

罪刑法定主義の新たな派生原則、刑法上の諸原則そして犯罪論の体系について学びます。
5 構成要件論1
不作為犯
不作為犯の種類、不真正不作為犯の成立要件等について学びます。
6 構成要件論2
因果関係論:①総論
因果関係論及び因果関係に関する判例について学びます。
7 構成要件論3
因果関係論:②各論
因果関係の判断について、とりわけ条件関係の確定を中心に学びます。
8 違法論1
違法性の意義と本質
違法性の意義と本質、行為無価値論と結果無価値論、可罰的違法性について学びます。
9 違法論2
正当行為①
法令行為・正当業務行為、被害者の承諾について学びます。
10 違法論3
正当行為②
錯誤にもとづく被害者の承諾、治療行為、安楽死・尊厳死、義務の衝突について学びます。
11 違法論4
正当防衛①
正当防衛の意義と要件について学びます。
12 違法論5
正当防衛②
過剰防衛・誤想防衛について学びます。
13 違法論6
緊急避難
緊急避難・過剰避難・誤想避難の意義と要件について学びます。
14 刑法の基礎、構成要件論、違法論の課題
前期に学んだ刑法総論の学修内容を振り返り、後期の学修内容へと架橋します。

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