基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Course	法心理学a／LEGAL PSYCHOLOGY a
開講所属 ／Course Offered by	法学部法律学科／LAW LAW
ターム・学期 ／Term・Semester	2023年度／2023 Academic Year　　秋学期／FALL SEMESTER
曜限 ／Day, Period	月2／Mon 2
開講区分 ／semester offered	秋学期／Fall
単位数 ／Credits	2.0
学年 ／Year	2,3,4
主担当教員 ／Main Instructor	柴田　守

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
柴田　守	法律学科／LAW

授業の目的・内容 ／Course Objectives	本授業は、法学部の学位授与方針（DP）および教育課程の編成・実施方針（CP）が示す「修得した専門的知識と社会における現実の法運用とを結び付けて理解することで、社会をより良い方向へと変えていくための解決策を提示できる実践力を身に付ける」ことに資するため、法学と心理学が交錯する学際的領域の専門知識をさらに蓄積するとともに、特に科学的なものの見方をもとにした問題解決能力や政策立案能力を研鑽することで、ものの正確な理解と高度な見解を示すことができるようにします。 　「法心理学a」では、（1）法学と心理学が交錯する学際的領域に関する基礎知識を実際の刑事司法や少年司法の手続の流れに沿って学ぶとともに、（2）法と心理学、裁判心理学、司法心理学、犯罪心理学、捜査心理学、防犯心理学、被害者学などの知見や手法を修得して、司法・犯罪臨床の実践に必要な土台作りをしていきます。法と心理学、裁判心理学、司法心理学、犯罪心理学、捜査心理学、防犯心理学、被害者学などの知見や手法を司法・犯罪臨床の実践の場で活用することを主眼とします。 　なお、警察官、検察官、弁護士、家庭裁判所調査官、刑事裁判官、刑務官、法務教官、保護観察官など、刑事司法や少年司法に携わる実務家を志望する学生にとっては、法学と心理学が交錯する学際的領域の専門知識を理解し、それに基づいた問題解決能力や政策立案能力を発揮できるようになることが不可欠であるため、当科目を履修することが望ましいでしょう。
授業の形式・方法と履修上の注意 ／Teaching method and Attention the course	本授業は講義形式です。原則として「教室での対面授業」で実施します。レジュメをあらかじめmanabaにアップしますので、授業前に印刷して、授業時に持参してください。また、授業時にはテキストも持参するとよいでしょう。 【アクティブラーニング】あり 　本授業では、可能な限り双方向的な授業とするため、予習用ワークシートの設問に沿って、学生との質疑応答を交えて行います。また、現代的な課題についてディスカッションを行うこともあります。 【情報機器利用】あり 　授業内でmanabaの機能を用いて、ディスカッションなどをしますので、ノートPCやタブレットPCなどを持参してください。 【成果物等の提出についての学生へのフィードバック】 　授業内テストについては、解答を配布します。その際、多くの学生が躓いた所など注意点を解説します。また、オフィスアワーにおいて、個別指導を行うことがあります。
事前・事後学修の内容 ／Before After Study	【事前学修】「予習用ワークシート」への取り組み 　テキストの指定範囲を事前に熟読して、manabaで配信する「予習用ワークシート」の設問に解答してください（2時間）。 【事後学修】「復習用ワークシート」への取り組みと「予習用ワークシート」の修正 　授業の内容をもとに自筆ノートを整理して、manabaで配信する「復習用ワークシート」に取り組むとともに、「予習用ワークシート」の誤答を修正してください（2時間）。
テキスト1 ／Textbooks1	書籍名 ／Title 入門司法・犯罪心理学－理論と現場を学ぶ 著者 ／Author name 法と心理学会監修、綿村英一郎ほか編 出版社 ／Publisher 有斐閣 ISBN ／ISBN 978-4-641-17474-0 その他（任意） ／other
テキスト2 ／Textbooks2	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト3 ／Textbooks3	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等1 ／References1	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 司法・犯罪心理学 著者 ／Author name 藤岡淳子編 出版社/URL ／Publisher 有斐閣 ISBN ／ISBN 978-4-641-18453-4 その他（任意） ／other
参考文献等2 ／References2	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title （シリーズ心理学と仕事16）司法・犯罪心理学 著者 ／Author name 桐生正幸編集 出版社/URL ／Publisher 北大路書房 ISBN ／ISBN 9784762851315 その他（任意） ／other
参考文献等3 ／References3	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
評価方法 ／Evaluation	①授業内平常点（授業内での発言力、授業態度、ワークシートの提出状況・内容）50パーセントと、②授業内テスト（1度実施）50パーセントで評価します。 【評価基準】 法学と心理学が交錯する学際的領域に関する基礎知識について正しく理解するとともに、法と心理学、裁判心理学、司法心理学、犯罪心理学、捜査心理学、防犯心理学、被害者学などの知見や手法を修得して、司法・犯罪臨床の実践の場で活用できるようになることを目標として、以下の基準で評価します。 授業内平常点： これまで取り組んできた勉学をもとに法学と心理学が交錯する学際的領域のことをよく考え、信頼性のある資料を引用して、授業に臨んでいるかを見ます。 授業内テスト： 講義の内容を正しく理解し、与えられたテーマについて適切に解答できるかを見ます。
関連科目 ／Related Subjects	【事前に受講することが望ましい科目】刑法や刑事訴訟法の内容を踏まえて授業を行いますので、「刑法入門」、「刑法総論」、「刑法各論」、「刑事訴訟法」の単位を修得していることが望ましいです。 【事後に受講することが望ましい科目】「刑事政策a」・「刑事政策b」の受講を勧めます。また、「少年法a」・「少年法b」では、少年司法システムや子どもの保護に関する法令の学習をしますので、ぜひあわせて受講してください。
備考 ／Notes
到達目標 ／Learning Goal	基本的な犯罪・非行理論や犯罪者処遇システム、および、犯罪者の理解と社会復帰のための働きかけを正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

回 ／Time	授業計画（主題の設定） ／Class schedule	授業の内容 ／Contents of class	事前・事後学修の内容 ／Before After Study
1	法心理学の基礎（ガイダンス、法心理学の特色・体系）	本授業の進め方などについて説明します。また、これから学ぶ法心理学の特色・体系を理解します。	シラバスを読んでおく（30分）。 授業後にmanabaで配布されるワークシート「法心理学の基礎」に取り組む（2時間）。
2	犯罪原因①（生物学的要因）	犯罪の生物学的原因について理解するとともに、それに基づいた犯罪対策のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「犯罪原因①」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「犯罪原因①」に取り組む（2時間）。
3	犯罪原因②（心理学的要因）	犯罪の心理学的原因について理解するとともに、それに基づいた犯罪対策のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「犯罪原因②」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「犯罪原因②」に取り組む（2時間）。
4	犯罪原因③（社会学的要因）	犯罪の社会学的原因について理解するとともに、それに基づいた犯罪対策のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「犯罪原因③」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「犯罪原因③」に取り組む（2時間）。
5	犯罪対応①（少年非行）	非行少年の特色を理解するとともに、法心理学的な観点から少年司法のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「犯罪対応①」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「犯罪対応①」に取り組む（2時間）。
6	犯罪対応②（ドメスティックバイオレンス）	ドメスティックバイオレンス（DV）の特色を理解するとともに、法心理学的な観点からDV対策のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「犯罪対応②」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「犯罪対応②」に取り組む（2時間）。
7	犯罪対応③（児童虐待）	児童虐待の特色を理解するとともに、法心理学的な観点から児童虐待対策のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「犯罪対応③」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「犯罪対応③」に取り組む（2時間）。
8	犯罪対応④（物質・プロセス依存）	物質・プロセス依存の特色を理解するとともに、法心理学的な観点から物質・プロセス依存対策のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「犯罪対応④」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「犯罪対応④」に取り組む（2時間）。
9	司法手続①（取調べ、精神鑑定）	取調べと精神鑑定の現状や課題を理解するとともに、法心理学的な観点からそれらの望ましい対応のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「司法手続①」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「司法手続①」に取り組む（2時間）。
10	司法手続②（司法面接）	司法面接の現状や課題を理解するとともに、法心理学的な観点からその望ましい対応のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「司法手続②」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「司法手続②」に取り組む（2時間）。
11	司法手続③（目撃証言）	目撃証言の現状や課題を理解するとともに、法心理学的な観点からその望ましい対応のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「司法手続③」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「司法手続③」に取り組む（2時間）。
12	支援①（加害者の立ち直り支援）	加害者の立ち直り支援の現状や課題を理解するとともに、法心理学的な観点からその望ましい対応のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「支援①」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「支援①」に取り組む（2時間）。
13	支援②（被害者支援）	被害者支援の現状や課題を理解するとともに、法心理学的な観点からその望ましい対応のあり方を考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「支援②」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「支援②」に取り組む（2時間）。
14	法心理学の展望 （法心理学に関する知見のまとめと展望）	これまで学んだ法心理学に関する知見をまとめて、その展望について考えます。	授業前にmanabaで配信する予習用ワークシート「法心理学の展望」に取り組む（2時間）。 授業後にmanabaで配信する復習用ワークシート「法心理学の展望」に取り組む（2時間）。