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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
憲法・人権(法律用)/CONSTITUTION (HUMAN RIGHTS)
開講所属
/Course Offered by
法学部/LAW
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
火5/Tue 5
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
大藤 紀子

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大藤 紀子 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
ここで「人権」とは、日本国憲法に定められている、あるいはそこから導き出せる、人びとの権利のこと。「基本的人権」とも言い、法的には、この日本国憲法にしか定めがない。この憲法は、基本的な人権が定められているからこそ、最高の効力をもつ日本国の法規(ここでは、法規=法規範、法のこと)であるとみなされている(=憲法の実質的最高規範性)。
この講義では、「基本的人権」という概念(この言葉がもつ、思想史的・歴史的な意味)について少し触れた後、一つ一つの権利について、勉強していく。具体的には、条文の文言(もんごん)から導き出すことができる解釈、またその違い(学説)について、そうした解釈の違いがもたらす帰結、さらには、条文にまつわり、これまで提起されてきた事件と裁判所の判断(判例)などについて、勉強する。
まずは10条(日本国民の要件)〜14条(法の下の平等)の人権総則について、その後は、精神的自由{19条(思想の自由)・20条(信教の自由)・21条(表現の自由)}、経済的自由{22条(営業の自由、職業選択の自由、居住・移転の自由)、29条(財産権)}、人身の自由(18上)・刑事手続上の人権(31条〜40条)、社会権{25条(生存権)、26条(教育を受ける権利)、27条(勤労権)、28条(労働基本権)}のそれぞれ基本について、勉強する。
時間の関係上、部分的に(とりわけ参政権・請求権的な権利については)省略することになる。
数多くの条文(全部で31ヵ条)が関わってくるので、一つ一つ、関連する論点・学説・判例を、ノートにしっかり整理して、理解していくことが重要。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
全14回の授業を「オンデマンド配信型遠隔授業」で実施する。
基本的に、
1.「レジュメ」をmanabaで配布し、
2.①Zoomを活用したライブ配信を行うか、または②授業データ(動画や音声)の教材をmanabaを通じて配信し、それを履修者が各自視聴する形で行う。
各履修者には、ネット通信環境の整備が必要となる。
詳細については、初回の授業(Zoom配信)にて説明する。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
扱われる条文や論点が多いので、ノート整理が大事。
配信されたレジュメだけで済ますのではなく、教科書を読みながら、内容の補充に心がけるように。
自分なりに試行錯誤して、後から見て、自分にとってわかりやすいノート作りに心がけること。
判例については、授業の後に判例集に必ずあたり、事件の背景や経緯について理解し、判決の内容がもつ意味について考えること。

質問は、E-mailで受け付ける。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
新憲法四重奏 第二版   
著者
/Author name
大津浩・大藤紀子・高佐智美・長谷川憲
出版社
/Publisher
有信堂高文社 
ISBN
/ISBN
978-4-8420-1080-9
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
憲法 第七版
著者
/Author name
芦部信喜(高橋和之補訂)
出版社
/Publisher
岩波書店
ISBN
/ISBN
978-400613224
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
憲法判例百選 I 第7版
著者
/Author name
長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿編
出版社
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641115453
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
憲法判例百選 II 第7版
著者
/Author name
長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿編
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4641115460
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
確認小テスト(40%)(講義の内容に関する問題をmanabaで解答すること。)
レポート(60%)(manabaに提出すること。具体的なレポートの課題については、追って連絡する。)
関連科目
/Related Subjects
憲法入門(受講にあたって、すでに憲法入門を履修し終わっていることが望ましい。)
憲法・統治
憲法・発展
備考
/Notes
上記テキストのほか、『小六法』を必ず手許に置き、憲法および関連する法律の条文を確認すること。

ネット環境の整備が必須。
到達目標
/Learning Goal
憲法に定める人権、およびこれに関する重要な判例、学説を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 はじめに 授業の概要について解説する
2 思想・良心の自由 日本国憲法19条の主要論点、判例
3 信教の自由① 信教の自由の歴史的意義について勉強する。明治憲法時代との比較
4 信教の自由② 信教の自由の内容と限界について。主要論点、判例
5 信教の自由③ 日本国憲法20条、89条の定める政教分離原則の主要論点、判例
6 学問の自由 日本国憲法23条の主要論点、判例
7 表現の自由① 表現の自由の優越的地位、検閲の禁止
8 表現の自由② 知る権利・報道の自由
9 表現の自由③ 表現の自由に対する規制、その他
10 経済的自由権 経済的自由権における判例法理について、主として勉強する
11 人身の自由① その基本原則について
12 人身の自由② 被疑者・被告人の諸権利
13 社会権① 生存権、環境権、教育を受ける権利
14 社会権② 勤労権、労働基本権

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