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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
地球環境論a/GLOBAL ENVIRONMENT AND HUMAN(A)
開講所属
/Course Offered by
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
金2/Fri 2
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
松枝 秀和

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
松枝 秀和 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
授業の目的・内容
/Course Objectives
本講義の目的は、地球環境の様々な変動の実態とそれらの現象を記述するための重要な化学式や数式に関する基礎知識を習得し、地球環境システムについての定量的な解析力を身に着ける事である。

講義では、まず大気と気候についての基礎的な気象学の知識と地球環境システムとしての環境科学の考え方を習得する。次に、現代の地球環境問題として地球温暖化とオゾンホールを取り上げて、それらの現象を理解するための基本となる化学反応や数学的な記述方法を学ぶ。さらに、近年問題となっている海洋酸性化、越境大気汚染、窒素の環境負荷問題を取り上げて地球規模の生物地球科学の視点から解説する。

講義を通して地球環境学における現象の理論的記述の方法を身につけて、我々が直面している地球環境問題を定量的に体系化できる能力を養うことができる。

この授業は、経済学部の学位授与方針(DP)に掲げる学位の裏付けとなる「能力」の一つである環境学の専門知識を修得することにある。経済学科と国際環境経済学科における教育課程の編成・実施方針(CP)では学科専門科目群に配置されている。経済学科では「地理・地誌に関する専門知識」を修得して人間社会と自然環境との関係を理解すること、国際環境経済学科では「環境に関する専門知識」を修得して環境政策の効果について分析できることが、それぞれの学科の履修系統図としての教育目標とされている。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
当講義は対面授業で行い、特別な状況(感染症の拡大等)以外はライブ配信あるいは録画配信は行いません。講義資料は毎回PorTaIIに掲示し、授業後に理解を深めるために講義内容をまとめた講義要約(1000字前後)の課題に取り組むこと。履修やレポートに関する詳細は初回の講義概要(ガイダンス)で説明する。なお、レポート課題の復習の解説は最後の講義で行う。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前学習としてPorTaIIに掲示する講義資料を一読しておくこと。学習後は、講義要約(1000字前後)を作成し、講義内容をまとめておく。(事前学習1時間、事後学習3時間を目安とする。)
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しない。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
大気化学入門
著者
/Author name
D.J.ジェイコブ著、近藤豊訳
出版社/URL
/Publisher
東京大学出版会
ISBN
/ISBN
ISBN 4-13-062709-0
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
レポート(100%):レポート提出を2回に分けてPorTaIIを通じて求める。レポートの課題は毎回の学習後に作成する講義要約を基本とし、授業内容の理解度を科学的な論理的思考に基づいて評価する。成績評価の対象となる講義要約作成の要点については初回のガイダンス資料に詳細を記載する。
関連科目
/Related Subjects
本科目を履修するに当たってはまず「環境学」を学修し、自然科学としての環境に関する基礎知識を習得しておくことを勧める。
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
地球規模の自然の仕組みと人間との関わりについての専門知識を習得し、環境共生について地理的な分析を行い、解説できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 地球環境論の概要 授業全体についての説明と本科目の「地球環境論」とは何かを説明する。
2 大気の組成と循環 地球環境学において大気科学は中心的な分野であるため、最初に大気の組成や構造と循環について学び、環境科学の基礎的な知識を習得する。
3 気候形成と維持の機構 気候を制御する大気放射の基礎知識と放射バランスの簡易計算法を学び、地球規模の気候形成と維持の仕組みを理解する。
4 地球大気の進化 地球が誕生した後の環境の変化について地質学の基礎的知見を学び、生命の起源と維持に不可欠な地球の気候の進化を考える。
5 地球環境システム 人間活動が係る地球表層の大気、海洋、陸上の間の相互作用を学び、地球環境を一つのシステムとしてとらえる考え方を理解する。
6 地球温暖化の科学史 現在の地球温暖化問題の認識に至るまでに重要な役割を果たした科学者の考えを学び、地球科学がどのように進展したかを理解する。
7 地球規模の炭素循環 地球規模の二酸化炭素の循環に関する数量を学び、地球システムにおける炭素の貯蔵量とその流れを定量的に理解する。
8 オゾンホールの形成機構 成層圏におけるオゾンの生成と消滅に係る重要な化学反応を学び、オゾンホールが形成されたメカニズムを理解する。
9 太陽紫外線とオゾン層 紫外線とオゾン層の光学的関係について基礎知識を習得し、紫外線影響の仕組みを科学的に理解する。
10 海洋酸性化と生物影響 海水中における炭酸の化学平衡理論の基礎を学び、地球温暖化に伴う海洋の酸性化のメカニズムと生物影響を考える。
11 越境大気汚染と健康影響 近年クローズアップされている越境大気汚染と健康影響の問題や黄砂飛来の実態を解説し、物質の長距離輸送の仕組みについて学ぶ。
12 窒素負荷と環境影響 地球規模の窒素循環を学び、人類活動による窒素の環境負荷が増大することで生じる様々な環境影響について考える。
13 温室効果ガスの監視 最先端の温室効果ガスの計測手法とその原理を解説し、地球温暖化観測データの世界標準化と国際データセンターの活動について学ぶ。
14 復習 本科目で学習した項目について復習し、理解を深める。

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