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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
金融システム論a/THEORY OF FINANCIAL SYSTEM(A)
開講所属
/Course Offered by
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火2/Tue 2
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
熊本 尚雄

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
熊本 尚雄 経済学科/ECONOMICS
授業の目的・内容
/Course Objectives
(学部/学科ポリシーとの関係)
 学部の学位授与方針(DP)と関わる能力として、現実社会に発生する多種多様な諸問題を広く経済学の視点から分析し、経済学の専門知識を修得して問題解決を図ることを通じて自己を発展させる能力を身に付けることを目標とする。また、学科DPに掲げる学位の裏付けとなる「能力」2-c(学科専門科目として、金融・経済政策の専門知識を習得し、望ましい経済政策を立案する能力を身につける)を養うことも目標とする。

(授業の具体的な目的と内容)
 本講義の目的は、わが国の金融制度の概要を理解し、金融機関、ならびにそれに対する様々な規制に関する知識を習得することである。
 講義を通し、わが国の金融システムの変遷、金融市場、ならびに金融機関とそれに対する規制について理解する。その上で、金融の自由化、グローバル化が進展する中で、各金融機関はどのような方向へ変貌しつつあるかという点についても理解できるようになる。
 本講義は履修系統図では学部基礎科目(経済学(ミクロ・マクロ)、経済経営数学入門)で習得した知識をもとに、金融経済についての理解を深化させる上位科目に位置づけられる。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 履修者は、manabaに事前にアップする講義資料を各自で印刷等の準備をして授業に出席する必要がある(教室で資料の配布はしない)。また、各回の授業内容に関連する講義資料、ならびにそれに記載している参考文献の該当箇所を読解するとともに、提示する課題(manabaの小テスト機能を利用)の解答を所定期間中に準備する必要がある。また、授業、ならびにmanabaにアップする資料による解答解説後には正誤を確認し、理解を深化させることが要求される。
 授業形態は対面授業のみで行い、ライブ配信、録画(録音)配信は行わない。
 詳細は初回の授業(ガイダンス)にてアナウンスする。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 単位制に基づき、各回の授業に対して少なくとも4時間程度の授業外学修時間を必要とする。
 履修者は講義の理解を深めるために、各回の授業内容に関連する講義資料(事前にmanabaにアップ)、ならびにそれに記載している参考文献の該当箇所を事前に読んでおく(2時間)。
 授業後は講義ノート、参考文献を繰り返し読解するとともに、提示する課題(小テスト)の解答を所定期間中に準備する。解答解説後には正誤を確認し、理解を深化させる(2時間)。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキストは使用せず、manabaにて配布する講義資料を使用する。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『金融論(第2版)』
著者
/Author name
家森信善
出版社/URL
/Publisher
中央経済社
ISBN
/ISBN
978-4502290510
その他(任意)
/other
2019年
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
各回の授業で配布する講義ノートの稿末に参考文献一覧を明示する。
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
課題(100%):授業内容に基づく課題(manabaの小テスト機能を利用)を数回行い、個々の授業内容(金融システムの変遷、金融市場、ならびに金融機関とそれに対する規制)に対する理解の到達度、ならびに金融(金融の自由化、グローバル化が進展する中で、各金融機関はどのような方向へ変貌しつつあるか)に関する体系的な考察力が達成されているかをAA、A、B、Cの4段階で評価する。
 定期試験は実施しない。
関連科目
/Related Subjects
金融論a、秋学期の金融システム論bとあわせて履修することが望ましい。
備考
/Notes
授業形態は対面授業のみで行い、ライブ配信、録画(録音)配信は行わない。
到達目標
/Learning Goal
金融システムに関する専門知識を習得し、日本や諸外国の金融に関する制度的枠組、金融機関等について分析のうえ、解説できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 金融システム論とは? 授業全体についての説明と「金融システム論」とはいかなる学問かについての説明を行う。
2 金融の基礎知識1(短期金融市場・長期金融市場) 金融取引が行われる「場」である金融市場の種類、ならびにその区分の基準について理解し、短期金融市場と長期金融市場の違いについて説明できるようにする。
3 金融の基礎知識2(金利と債券の関係・割引現在価値) 金利と債券の関係について理解し、債券価格の決定メカニズムを説明できるようにする。
4 金融仲介の理論 企業の資金調達方式を理解し、金融仲介機関の機能について説明できるようにする。
5 金融業の特徴1(預金取扱金融機関) 銀行の業務と金融システムとの関係性、銀行制度を理解し、各預金取扱金融機関の違いを説明できるようにする。
6 金融業の特徴2(非預金取扱金融機関) 証券会社、保険会社、その他の金融サービス会社を理解し、各金融機関を巡る近年の動向について説明できるようにする。
7 規制の理論1(バーゼル規制・早期是正措置) プルーデンス政策手段のうち、事前的規制について理解し、バーゼル規制、競争制限的規制、早期是正措置について説明できるようにする。
8 規制の理論2(預金保険制度・最後の貸し手機能) プルーデンス政策手段のうち、事後的規制について理解し、預金保険制度、最後の貸し手機能について説明できるようにする。
9 不良債権問題1(不良債権の定義) 貸借対照表の毀損(BS問題)から不良債権の発生メカニズムについて理解し、不良債権の定義・分類について説明できるようにする。
10 不良債権問題2(間接償却・直接償却) 不良債権の償却について理解し、間接償却と直接償却の違いを説明できるようにする。
11 中央銀行 中央銀行の持つさまざまな機能を理解するとともに、中央銀行の独立性がない場合にどのような問題が発生するかについて説明できるようにする。
12 金融危機1(サブプライムローン問題・発生メカニズム) サブプライムローン問題について理解し、1990年代におけるわが国の金融危機と2008年におけるアメリカの金融危機の発生メカニズムの相違点について説明できるようにする。
13 金融危機2(各国・地域の対応) 金融危機に対する各国・地域のさまざまな対応策について理解する。
14 証券市場改革 保護制度の仕組みを確定拠出年金制度(日本版401k)とペイオフ解禁を通して理解する。

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