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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 | 
| 開講科目名 /Course | 英語専門講読 Ⅰ/ADVANCED THEMATIC READING Ⅰ | 
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| 開講所属 /Course Offered by | 外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH | 
| ターム・学期 /Term・Semester | 2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER | 
| 曜限 /Day, Period | 火3/Tue 3 | 
| 開講区分 /semester offered | 春学期/Spring | 
| 単位数 /Credits | 2.0 | 
| 学年 /Year | 2,3,4 | 
| 主担当教員 /Main Instructor | 安井 美代子 | 
| 教員名 /Instructor | 教員所属名 /Affiliation | 
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| 安井 美代子 | 英語学科/ENGLISH | 
| 授業の目的・内容 /Course Objectives | 本講義は、英語学科の教育課程の編成・実施の方針(CP)や学位授与方針(DP)が示す「英語の運用能力を養成し、英語圏の言語・文学・文化・社会・国際関係などを理解するための専門知識を身につけた、国際的視野に立つ教養人を育成する」、とりわけ日英語比較統語論分野での分析能力を身につけることを目的にします。 具体的には 、(1)の「桃太郎」の出だしで、主語につく助詞は「は」と「が」の場合があり、入れ替えると非常に不自然になりますが、皆さんはその理由を日本語を外国語として学ぶ学習者に説明ができるでしょうか。(2)の英訳では不定冠詞aを伴った名詞句や代名詞が使われており、最初の文では存在文が使われていますが、このことは「は」と「が」の使い分けと関係があるのでしょうか。 (1) 昔、昔、あるところに、おじいさんとおばあさん[が]住んでいました。毎日、おじいさん[は]山へしば刈りに、おばあさん[は]川へ洗濯に行きました。 ある日、おばあさん「が」、川のそばで、せっせと洗濯をしていますと、川上から、大きな桃[が]一つ、「ドンブラコッコ、スッコッコ。ドンブラコッコ、スッコッコ。」 と流れて来ました。 (2) Long, long ago, [there] lived [an old man] and his old wife in a village. [He] went to the mountain to gather woods. [She] went to the river to wash clothes, when [a big peach] came floating down the river. この授業ではこのような「が」と「は」や英語の不定名詞句に関する論文を精読し、日本語のような助詞がない英語などでも同じような概念で談話の中での文構造を分析できることを学びます。 | ||||||||||
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| 授業の形式・方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course | 対面形式で授業を行います。原則としてライブ配信や録画配信はしません。 講義内容に関する資料・ハンドアウトを毎週事前にManabaにアップします。授業の前半は講義を行い、後半は具体的な言語データの分析を履修者にしてもらいます。授業後には講義内容に関する短いレポート課題を出します。レポート課題へのフィードバックはManabaや次週の授業で行います。 | ||||||||||
| 事前・事後学修の内容 /Before After Study | 毎週、事前にManabaから論文に関するハンドアウトをダウンロードして予習してください。事後は授業内容を復習し、レポート課題に各自で取り組み、Manabaに提出してください。(事前学習1時間、事後学習2時間が目安) | ||||||||||
| テキスト1 /Textbooks1 | 
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| テキスト2 /Textbooks2 | 
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| テキスト3 /Textbooks3 | 
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| 参考文献等1 /References1 | 
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| 参考文献等2 /References2 | 
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| 参考文献等3 /References3 | 
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| 評価方法 /Evaluation | 毎回の授業後にManabaに提出するレポート課題(60%)、学期末試験(40%) | ||||||||||
| 関連科目 /Related Subjects | |||||||||||
| 備考 /Notes | |||||||||||
| 到達目標 /Learning Goal | 分野の専門性をもった英文マテリアル(資料)を講読、読解できるようにする。 | 
| 回 /Time | 授業計画(主題の設定) /Class schedule | 授業の内容 /Contents of class | 事前・事後学修の内容 /Before After Study | 
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| 1 | Kuno (1973)の「は」と「が」に関する基本データ | 「は」「が」の典型的な使い分けについて学ぶ | |
| 2 | 英語のトピック構文 | 英語でトピックになりうる名詞句の性質を学ぶ | |
| 3 | トピックの「は」と対照の「は」 | 副助詞「は」の2つの用法を理解する | |
| 4 | 総記の「が」と中立叙述の「が」 | 格助詞「が」の2つの用法を理解する | |
| 5 | Heycock (1993)の情報構造に対する制約 | トピックの「は」の分布を原理的に説明出来ることを理解する | |
| 6 | 主節現象としてのトピック | 主節と従属節における「は」の解釈の差を理解する | |
| 7 | トピックと焦点 | トピックと焦点の差を理解する | |
| 8 | Diesing (1995)の英語の不定名詞句の解釈 | 英語の不定名詞句の解釈に関する基本データを学ぶ | |
| 9 | 一時的状態を表す述語と恒常的性質を表す述語 | 英語の形容詞などの分類について理解する | |
| 10 | 存在文 | 存在文の統語構造を理解する | |
| 11 | 総称文 | 総称文の統語構造を理解する | |
| 12 | 多重関係節構文における制約 | 主要部名詞と関係節の語順に関する制約を分析する | |
| 13 | イベント項と数量詞遊離 | 数量詞遊離と述語の種類の関係を理解する | |
| 14 | 復習と学期末試験 | 講義全体を復習し、その理解度を測る |