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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
ドイツ語圏とEU a/GERMAN SPEAKING AREAS AND EU a
開講所属
/Course Offered by
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
金3/Fri 3
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
川﨑 聡史

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
川﨑 聡史 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的・内容
/Course Objectives
目的:この講義では、欧州連合(EU)とドイツ連邦共和国が歴史的にどのように形成されたのかについて考えます。欧州連合は現在、世界で最もよく組織された地域共同体のひとつであり、国際的に大きな影響力を持っています。その加盟国の一つであるドイツ連邦共和国は今や欧州連合を主導する国家ですが、第二次世界大戦直後の欧州統合はドイツを政治的に抑え込むことを重要な目的の一つにしていました。そのため現在の欧州連合とドイツ連邦共和国の仕組みと制度、それらが直面している課題と危機について深く理解するためには、とりわけ第一次世界大戦以後のヨーロッパの歴史を学ぶ必要があります。本講義「ドイツ語圏とEU a(現代社会1・ドイツ地域論)」では、ドイツ語圏を中心としたヨーロッパ史に関する専門知識を習得することを通じて、学生自身がドイツやヨーロッパに関して問いを発し、考えられるようになることを目指しています。

内容:春学期では20世紀半ばまでのヨーロッパ史を勉強します。戦後の欧州統合は、第二次世界大戦への反省を基礎に、東西対立から強い影響を受けながら進展しました。さらに欧州統合はとりわけ西ヨーロッパ諸国の人々の生活にも大きな影響を与えました。本講義では、こうした展開をドイツの歴史を中心に学びます。

この授業は外国語学部の学位授与方針(DP)および教育課程の編成・実施方針(CP)が示す「ドイツ語圏の社会・歴史の多様な専門領域に関する知識を体系的かつ横断的に修得し、その知識を歴史的かつ現代的事象と結び付けて考察」する能力を身につけている「国際的視野に立つ教養人」を育成することを目指すものです。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
講義は基本的に対面で行います。
成績評価は期末レポートと課題で行います。
課題提出には、manabaを利用します。
提出方法については、第1回の授業で詳しく説明します。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
本講義では二つの事後学習が求められます。
①毎講義後の課題提出。課題への解答をmanabaで書き込んでください。
②授業後の復習。授業資料は配布しますので、復習してください。さらに授業中に紹介した文献を自発的に読み進めることが好ましいです。毎回の授業で関連する文献を紹介するので、気になるものから随時読み、勉強してください。事後、理解ができるまでには、講義時間の二倍程度(=200分ほど)の学修時間を目安にします。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しませんが、授業内容に沿った参考文献を適宜授業中に紹介します。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
① 期末レポート 50%(提出期限は7月末を予定しています。)
② 毎回の課題としてのコメント 50%(10回以上提出した人が単位認定対象になります。)
・「期末レポート」では、ドイツあるいはヨーロッパに関して、本授業で扱った内容を踏まえて自ら調査した結果をレポート形式でまとめて提出してください。
・レポートでは、ドイツとヨーロッパの歴史・社会・政治に関する授業内容をきちんと踏まえた上で、まず問いを立てて文献(ウェブサイトは含みません)を自ら読んで調べた内容を説明し、問いへの答えを提示してください。参考文献表と注釈の形式が適切かも評価の対象になります。これらは本授業を通じて身につけることが求められている能力でもあります。まず問いを立て、文献(ウェブサイトは含みません)を自ら読んで調べた内容を説明し、問いへの答えを提示してください。参考文献表と注釈の形式が適切かも評価の対象になります。これらは本授業を通じて身につけることが求められている能力でもあります。
・「毎回の課題としてのコメント」では、授業の内容を深めるようなコメントが高く評価されます。皆さんの単なる個人的な印象と主義主張や授業内容を引き写したものではなく、授業を直接踏まえた上で、それを論理的・分析的に深める内容を他者に伝わる文章で記したコメントが歓迎されます。
評価の方法については、第1回授業で詳しく説明するので履修希望者は参加するようにしてください。
関連科目
/Related Subjects
秋学期の「ドイツ語圏とEU b・ 現代社会1(ヨーロッパ地域論)」とは補完関係にあります。できれば両方取ってください。
本授業で学ぶドイツ語圏に関する知識は、他の専門的講義、テクスト研究、テクスト特殊研究、専門演習といった授業の内容をよりよく理解するための前提になります。
備考
/Notes
第1回授業で授業の進め方を詳しく解説するので、履修希望者は参加するようにしてください。
到達目標
/Learning Goal
「ドイツ語圏とEU」に関する専門的な知識、分野特有の思考・研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 授業ガイダンス 講義の概要をつかむ。課題の提出方法など授業を受けるにあたって必要な事柄を説明する。現在のドイツとヨーロッパについての基本的な知識を得る。 事後:今学期の授業方法を理解することが事後学修である。もし授業を聞いてもわからないことがあれば、川﨑聡史(kawasaki.s2019@gmail.com)に連絡すること。
2 ヴァイマル民主制の誕生と崩壊 第一次世界大戦の結果として生まれたヴァイマル共和国は先進的な民主主義国家だった。本授業では、第一次世界大戦後の欧州協調およびナチ政権の成立をもたらしたヴァイマル共和国の混乱を扱う。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
3 ヒトラー独裁政権の成立 1933年1月に成立したナチ独裁政権は、ドイツ国民の圧倒的な支持で成立したわけではなかった。本授業では、ヒトラー政権の成立過程を扱い、ヴァイマル民主制の弱点について考える。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
4 ヒトラーの内政 政権を獲得したヒトラーは、国内で独裁体制の確立を推し進めた。この授業では1933〜39年のナチ・ドイツについて扱う。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
5 ヒトラーの外交 この授業では、人類史上未曾有の惨禍となった第二次世界大戦を引き起こしたヒトラーの侵略的な外交政策について扱う。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
6 第二次世界大戦 第二次世界大戦でドイツはヨーロッパのほぼ全域を戦場にした。本授業では戦時下のドイツ社会と各地域の占領政策について考える。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
7 ユダヤ人迫害と大量殺戮 本授業では、ナチ・ドイツがユダヤ人をはじめとする様々な人々に対して引き起こした犯罪行為について説明する。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
8 映像作品からナチ・ドイツを考える ナチ時代はさまざまな映像作品の題材となってきた。本授業では映像作品を実際に見ることで、現在のドイツはどのような関心と問題意識に基づきナチの過去と取り組んでいるのかについて考える。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
9 終戦直後のドイツ 第二次世界大戦終結後のドイツの「崩壊社会」と連合国による占領政策について扱う。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
10 占領期の終わりと東西ドイツの成立 戦後連合国に占領されたドイツ地域において、1949年に西ドイツ(ドイツ連邦共和国)と東ドイツ(ドイツ民主共和国)が成立した。この授業では建国前後の両国について扱う。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
11 戦災からの復興の時代 1940年代末からドイツでは復興と経済成長、改革を通じて大きな社会変化が発生した。この展開を本授業では扱う。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
12 復興のプロジェクトとしての欧州統合 戦後、東西陣営はそれぞれ戦災からの復興を目指していた。とりわけ西ヨーロッパでは、独仏和解や超国家機関の設立によって進んだ政治・経済統合が復興を促進した。この展開を本授業では扱う。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
13 東西対立の先鋭化と欧州統合 東西対立の先鋭化は、各陣営の団結力を高め、とりわけ西ヨーロッパにおいては欧州統合を進める動機の一つとなった。本授業では東西対立と欧州統合の関係を扱う。 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。
14 今学期の授業のまとめ 今学期の授業の総括を行う。 事後:パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。

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