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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
テクスト研究(芸術・文化) b/TEXT STUDIES (GERMAN ARTS AND CULTURE) b
開講所属
/Course Offered by
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月2/Mon 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
三宅 舞

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
三宅 舞 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的・内容
/Course Objectives
<目的>
この授業は、外国語学部の学位授与方針(DP)および教育課程の編成・実施方針(CP)が示す能力、すなわち「ドイツ語圏における芸術・文化の多様な専門領域に関する知識を修得し、ドイツ語圏の芸術・文化に関わる事柄について適切に問題を設定して論理的に論述・議論する」能力を高め、「国際的視野に立つ教養人」を育成することを目的とします。
 この目的のために、これまでに修得したドイツ語知識を確認しながら、比較的複雑な構造のドイツ語テクストを精読し、それを日本語でまとめ直す練習を重ねることでテクストの読解力を高めることを目指します。また、クラス全体でテクストの構文や内容について互いに発表したり議論し合うことで、テクストを基にした論理的な論述と議論の力を養います。

<内容>
ドイツでは学問として演劇を扱う「演劇学」という分野が発達しています。多くの大学が文学研究とは別の枠組みとして(映画学やメディア学などと並んで)演劇学のための学科や研究所を設置しています(もちろん、研究の内容は文学論・映画論・メディア論と密接に関連しています)。しかし、「演劇学」というものが大学で独立した学問として扱われ始めたのは20世紀に入ってからです。演劇学とは比較的新しい学問なのです。
 それでは、演劇学とはいったいどのような学問なのでしょう。そこではどのようなテーマが設定され、どのような研究対象があり、どのような学術的アプローチで実践されているのでしょうか。本授業では、ドイツで演劇学を学び始める大学生に向けて出版されたChristopher Balme著の "Einführung in die Theaterwissenschaft(演劇学への導入)" を精読します。本書では、演劇学で議論される対象や方法論、またその際に使用される理論や概念が簡潔にまとめられています。
 秋学期では、本書の第2部 "Theater als Kommunikationssystem(コミュニケーションシステムとしての演劇)" の中の「空間(劇場空間、舞台など)」に関する項を読みます。
 分からないことは恥ずかしいことではありません。テクストの文法構造や内容について分からないことがあれば是非授業内で(もちろん授業外でも)積極的に質問してください。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
・対面授業を基本とします。ただし、特別な事情で授業に参加できなかった履修者で、授業録画を視聴したい場合は、教員に申し出ること。欠席理由が正当と認められた場合、授業録画の視聴を許可します(録画を視聴し課題を提出すれば「出席」としてカウントします)。通常の欠席による録画視聴は原則的に認めません。
・講読テクストや関連資料はmanaba経由で配布しますので、購入する必要はありません。
・履修者の皆さんには、ご自分の担当箇所についてクラス全体に向けて訳および文法説明を発表していただきます(ただし、履修人数によっては輪読形式〔教員が毎回ランダムに当てる学生が2~3文ずつ程度訳と文法説明をする〕を取ることも検討します)。初回授業で担当箇所の割り振りを決定しますので、初回授業には必ず出席してください。発表については、自分で単語の意味を調べたり文法構造を考えたうえでの訳を行なっているかどうかを評価基準とします。準備段階でAI翻訳をヒントとして使うことは妨げません。ただし、自分で考えることなく(文法的構造を説明することができず)AI翻訳が導いた訳をそのまま使っていることが分かった時点で、その発表は評価対象外としますので、注意してください。また、発表担当者以外の履修者も、講読箇所を予習していることを求めます(「予習」とは、分からない単語の意味を調べたり、テクストの文法構造を自分で考えたうえで、文章全体の文脈や内容を理解しておくことをいいます)。発表の後、発表者以外の皆さんからの積極的な質問やコメントをしていただきます。
・授業では、テクスト内で扱われている演劇作品や人物に関連する映像資料や画像などを皆で鑑賞する時間も設けます。また、必要に応じてグループや全体で内容に関するディスカッションを行うこともあります。
・授業後については、以下の2つの内容をmanaba経由で提出していただきます(必ず2つとも提出してください)。
提出物①(授業前の和訳):予習として自分で作成した和訳
提出物②(授業後の和訳):授業内容をふまえて①を適宜修正した和訳
・提出物は個別に返却しませんが、全体に向けたフィードバックを次回授業内で行います。

※未修クラスで「総合ドイツ語Ⅳ」または「応用ドイツ語Ⅱ」の成績が「B」以下の学生を主な対象とします。(但し、未修クラスの学生で成績が「A」以上でも履修可)
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前:講読予定の箇所について、各自必ず予習(単語の意味を調べる、文章の文法的組み立てを確認する)をし、自分なりの和訳を作成してください。発表担当者については、自分の発表準備をしてください。(2時間)

事後:授業内で確認した内容を基に、予習段階で作成した和訳を適宜修正し、(予習段階での訳と合わせて)manaba経由で提出してください。(2時間)
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
Einführung in die Theaterwissenschaft
著者
/Author name
Christopher Balme
出版社
/Publisher
Erich Schmidt Verlag
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
購入の必要はありません。講読箇所についてはmanaba経由で配布します。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
適宜指示あるいは配布します
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
発表(準備度合いと発表の内容):50%
予習段階の訳と授業後に修正した訳(提出の有無とその内容):50%

なお、全14回のうち(特別な理由なく)5回以上欠席をした履修者は自動的に評価が「F」になりますので、注意してください。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
テキストはmanaba経由で配布します。
到達目標
/Learning Goal
専門的なドイツ語テクストを講読し、芸術・文化に関する分野について背景知識を含めて総合的に研究し、分析を行い見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 秋学期授業のガイダンス、発表担当者の決定 授業の進め方、履修上の注意点についての説明、発表担当者の決定、動画鑑賞 事前:シラバス内容の確認
事後:授業内の説明内容の再確認、manaba上で講読テクストの確認(2時間)
2 「空間(Raum)」の経験 テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
3 空間の分類 テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
4 上演空間(Aufführungsraum) テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
5 上演空間の種類(エンヴァイロメンタル・シアターとアリーナ劇場) テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
6 上演空間の種類(プロセニアム劇場と覗き箱舞台) テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
7 劇場の構造(幕・座席) テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
8 劇場の構造(舞台・客席と外界との関係) テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
9 舞台空間の構造と作用 テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
10 舞台形式の分類 テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
11 様々な舞台形式とパースペクティヴの関係 テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
12 パフォーマンスの場所(環境) テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
13 空間と象徴 テクスト講読、関連資料(動画、画像など)鑑賞 事前:講読箇所の予習、発表者は発表準備(2時間)
事後:授業で講読した箇所の復習と訳・コメントの提出(2時間)
14 まとめ 学期をつうじて学んだことの振り返りとディスカッション 秋学期を通して学んだことについて各自が復習する。

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