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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
ドイツ語圏の美術 a/AREA STUDIES IN GERMAN FINE ARTS a
開講所属
/Course Offered by
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火3/Tue 3
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
青山 愛香

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
青山 愛香 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的・内容
/Course Objectives
この講義の目的は、広くヨーロッパの美術の歴史を概観しながらドイツ語圏の美術の特質を浮き彫りにすることである。春学期は「ドイツ・ルネサンス」の芸術を取り上げる。16世紀は汎ヨーロッパ的に大きな時代の転換期であった。この時期ドイツにおいても社会、政治、文化に関して大きな変革があった。とりわけルターによる宗教改革によって、キリスト教美術、なかでも祭壇画を含む絵画は危機の時代を迎える。だが今日「ルネサンス」もしくは「近世」と呼ばれる大きなパラダイムシフトの時代に、アルブレヒト・デューラー(1471-1528)、ルーカス・クラナハ(父)(1472-1553)およびハンス・バルドゥンク=グリーン(1484-1545)といった画家たちは、絵画に課された新たな課題に創造的に取り組んだ。三人の芸術家を中心に、この時代のドイツ美術の独創性について「版画」というメディアを中心に考察したい。

*この科目は、獨協大学の3つのポリシーのうち学位授与方針(DP)が示す「能力」、すなわち「人文科学、社会科学、自然科学などの各分野に関する深い教養」、「国際的視野に立つ教養人としての素養」を高めるために、教育課程の編成・実施方針(CP)が示す「歴史・文化・社会に関する深い教養に基礎付けられた専門知識を習得した、国際的視野に立つ教養人を育成する」ことを目的に行われるものである。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
パワーポイントを使った豊富な画像資料に沿って授業が進められる。受講生は授業内容をきちんと理解しながらノートを取ることが求められる。また講義中に課された作品課題について各自で調べ、発表する機会を設ける。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
指定された作品について事前に調べる(1時間)ことが求められる。授業後、各回の講義で聞いたことをまとめ(1時間)、学期末に提出が求められるレポート課題に備える。参考書は授業中に適宜指示する。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
『遍歴時代のデューラー作品』 2009年
著者
/Author name
青山愛香
出版社
/Publisher
中央公論美術出版
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
学期末課題レポート80%、授業参加20%として評価する。
関連科目
/Related Subjects
全学総合講座「芸術と社会ー芸術が社会に与える影響について」(担当:青山)を受講することを勧める。
備考
/Notes
参考文献:授業中に適宜指示する。
到達目標
/Learning Goal
ドイツ語圏の美術に関する専門的な知識、分野特有の思考・研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション 授業全体の見取り図を把握できるように、各回で扱う代表作例を提示する。 授業全体の流れを把握し、各回で扱う代表作例を調べる。
2 ドイツ・ルネサンスと版画(概観) ドイツ・ルネサンスの時代的な位置づけを概観する。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
3 版画の芸術: A. デューラー イタリアとの出会い 個別具体的な作品研究に入る。資料に基づきながら作品の主題を確認する。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
4 版画の芸術: A. デューラー 木版画連作《黙示録》
(1498年)を中心に
『黙示録』のテキストを紹介しながら作品の内容を把握する。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
5 版画の芸術: A. デューラー《受難伝連作》 『新約聖書』のテキストを紹介しながら作品の内容を把握する。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
6 版画の芸術: L. クラナハ キリスト教主題を中心に 『新約聖書』を中心にキリスト教主題を把握する。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
7 版画の芸術: L. クラナハ 世俗主題を中心に 聖書以外の世俗の主題を知る。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
8 版画の芸術: H. バルドゥンク=グリ―ンの芸術 2019/2020年のカールスルーエの展覧会のカタログに基づきながら概観する。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
9 《アダムとイヴ》に見る裸体像の展開 前回に引き続きカタログの中から主要な作品をピックアップする。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
10 宗教改革とメディア革命 宗教改革期の歴史を踏まえながら、版画との関わりを示す。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
11 ルターの肖像版画 肖像画の歴史を概観しながら、「ルターの肖像画」の特色について考える。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
12 プロパガンダの版画 宗教改革とプロパガンダポスターの関連を明らかにする。 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてノートを整理する。
13 総括 これまで扱ってきた項目を整理する。 これまで作成したコメントペーパーを整理して、レポと作成の準備を行う。
14 まとめ・復習 受講者は授業を聞いて内容を整理した上で、レポートを作成する。 これまで整理したノートをもとに、レポート作成の準備を行う。

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