シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
ドイツ語圏現代社会概論 b/INTRODUCTION TO GERMAN MODERN SOCIETY b
開講所属
/Course Offered by
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN
ターム・学期
/Term・Semester
2023年度/2023 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月4/Mon 4
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
佐々木 淳希

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
佐々木 淳希 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的・内容
/Course Objectives
講義目的
本授業は、学位授与方針(DP)における「異文化理解を深め、主にドイツ語圏を対象とする概括的な人文的教養・倫理観を獲得し、国際的な市民としての社会的責任を果たす能力」を身に付けるため、「ドイツ語圏の社会・歴史の多様な専門領域に関する知識を体系的かつ横断的に修得」するためのドイツ社会の基本知識を学ぶことを目的とする。
同時に、本講義を受講することで、とりわけ「現代社会・歴史」コースで開講される現代社会、歴史に関するより専門的な科目を理解し、適切な知識に基づいて論理的に議論するための基礎をつくることを目指す。

講義内容
日独両国は、近代以降の政治・経済的な共通点の多さからしばしば比較対象とされてきた。近年では、民主主義に対する市民の姿勢や全体主義の「過去の克服」などの点で、ドイツが「模範」として語られる。その一方で、難民の統合やポピュリズムの台頭、国際的な政治摩擦など、ドイツも国内外に多くの問題を抱えており、その両面を見つめることが、現代社会の理解には必須となる。
秋学期では、ドイツ社会を「変えた」とまで言われる1960~70年代を現代の起点として見つめ直し、日独の社会の違いがどこから生じているのかを理解するとともに、各国の社会が直面する現代的課題を個別に取り上げ、ドイツを事例として、それらが発生した歴史的背景や現状を解説する。それを通じて、日本や国際社会が直面する諸問題に対して自身の見解を提示するための知識や視座を養う。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
形式・方法
春学期と同様、基本的に講義形式で行う。授業理解を深めるため、生成系AIやインターネット検索を活用して、事前・事後にシラバス上のキーワードや講義で解説した内容を手がかりに、ドイツや日本を中心に、世界各国の事情について情報を収集し、知識や理解を深めることを求める。
その際、必須ではないが、本授業では、ChatGPTをはじめとする生成系AIを活用して、幅広く知識を身につけ、知見を深めることを強く推奨する。

履修上の注意
授業課題の提出や連絡事項のために、manabaなどを活用するので、大学メールアドレスも含めて日頃から確認する習慣をつけること。
授業や課題の詳細については、初回授業で告知するため、履修者は必ず出席すること。

*受講生の理解度により、進度や構成を変える可能性がある。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前・事後学修
自身が生活している日本の事情も知らないと、ドイツ政治・社会の特徴や特殊性を理解することはできない。日々、社会的な出来事にアンテナをはりめぐらすとともに、シラバスのキーワードなどを活用して、事前知識を備えることで、知識がネットワークとして構成される。
そのための独学を進めるうえで、生成系AIは大きな武器となる可能性を秘めている。積極的な活用を推奨する。
特に、授業での解説後に、自身の理解度が深まったかどうか、また新しい視点から考察することができるかどうか、あらためて生成系AIを利用することで、学習効果を上げることができる。

また、講義で扱ったテーマについて、参考文献や講義内で取り上げた文献の該当箇所を読むことを推奨する。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
-
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキストは指定しない。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
-
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
ドイツの歴史を知るための50章
著者
/Author name
森井裕一(編著)
出版社/URL
/Publisher
明石書店
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
2016年
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
現代ドイツ政治 統一後の20年
著者
/Author name
西田慎・近藤正基(編著)
出版社/URL
/Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
現代ドイツ政治外交史 占領期からメルケル政権まで
著者
/Author name
板橋拓己 ・妹尾哲志(編著)
出版社/URL
/Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
①毎回の授業で指示する課題の提出(200字程度の論述)40%
②期末試験(論述)60%
以上をベースに、総合的に評価する。
なお、授業中に出欠をとり、正当な理由のない欠席の場合、①の提出があっても評価に含めない。
関連科目
/Related Subjects
「現代社会・歴史」コースを希望する学生は、専門科目を受講する以前に、概論講座である本授業を受講していることが望ましい。
備考
/Notes
*社会情勢によっては、オンラインの活用など、講義形式・内容を若干変更することがありえる。
*テキストは特に指定しない。参考図書は、授業中に適宜紹介する。
*2023年度春学期から大幅に評価方法などを変更しているので、春学期から継続して受講している学生は変更点に注意すること。

到達目標
/Learning Goal
ドイツ語圏の現代社会に関する概論的な知識、分野特有の思考・研究方法の基礎を習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス 春学期の内容を振り返りつつ、秋学期の授業の計画や評価の仕方などを説明する。 必要事項の確認。
2 日独の分岐点?(1)―「1968年」の経験 学生に異議申し立て運動が広がり、ドイツ社会を変えたと言われる「1968年」とは何だったのか、映像を交えながら振り返る。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
3 日独の分岐点?(2)―「もっとデモクラシーを!」 市民の政治意識の高まりや抗議文化の定着など、「1968年」による政治文化の変容を理解する。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
4 日独の分岐点?(3)―過去の克服 ナチズムやホロコーストの過去に対して、ドイツがどのように対応したか理解する。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
5 日独の分岐点?(4)―フェミニズム運動 「1968年」以後の社会変容の一つである女性の権利拡張や両性の平等について学ぶ。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
6 環境・エネルギー(1)―「フクシマ」以後の    転換 世界に先んじて脱原発を打ち出したドイツのエネルギー政策とその現状を理解する。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
7 環境・エネルギー(2)―脱原発に至る過程 「1968年」以後の「新しい社会運動」の代表例である環境運動や、それらが結集した「緑の党」のドイツ政治における働きについて学ぶ。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
8 移民・難民(1)―難民受け入れと歓迎文化 中東危機に端を発した難民受け入れに対する市民の反応やその社会統合について理解する。
講義の後半で前回までの確認テストを実施する(15~30分)。
事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
9 移民・難民(2)―「移民国家」ドイツ
難民受け入れの背景となる、ガストアルバイターなどの「移民」の経験について学ぶ。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
10 排外主義(1)―外国人排斥の高まり 歓迎文化と並行して、排外主義を掲げるAfDやペギーダが台頭した要因を理解する。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
11 排外主義(2)―ポピュリズム 排外主義とともに顕在化し、現代民主主義の難問となったポピュリズムについて学ぶ。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
12 国際社会(1)―ドイツの外交政策 国際協調を基本路線とする外交政策について、近年の変化を視野に入れながら学ぶ。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
13 国際社会(2)―EUのなかのドイツ 協調路線をとりつつも、EUのなかで「覇権国」となりつつあるために生じる問題を理解する。 事前:生成系AIを活用した授業内容の予習(2時間)
事後:講義内容の復習。課題の提出(2時間)
14 秋学期のまとめ 講義で扱った論点を軸に、現代社会が抱える諸問題について議論し、理解を深める。 事前:前半の講義全体の復習(2時間)
事後:講義内容の復習。期末試験の準備(2時間)

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