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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
ドイツ文学特殊研究/STUDIES IN GERMAN LITERATURE
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
月1/Mon 1
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
工藤 達也
科目区分
/Course Group
大学院科目 専攻科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
工藤 達也 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的・内容
/Course Objectives
「ニーチェ的なあまりにニーチェ的な」というテーマでニーチェの原典を読んでいく。クラーゲスやハイデガー、そしてレーヴィット、そしてドゥルーズ等への影響史も考慮してニーチェの理解を深める。
この講義を通して語学・文学・文化・外国語教育分野における高度な学術研究能力を高め、また学究最高レベルの言語運用能力と国際感覚を養うこととする(CP)。また深遠な思想的原典テクストを理解を通し、多様な異文化の理解するための寛容的態度を形成し、国際標準に足る人格形成を目指す(DP)。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
原典講読形式の対面授業を行う。ドイツ語原文を日本語に訳し、テクストの理解度を教員が吟味し、またテクストのコンテクストを支える背景について説明しその都度参考資料は指示する。内容理解のために口頭で意見を聞くなどの対話形式を採用する。また質問があればManabaなどで受け付け、回答する。
コロナ状況下で出席が困難な場合はオンデマンドでその日の授業の録画を提供するなどして工夫する。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
ドイツ語原文テクストを意味内容をあらかじめ予習検討し発表、それを授業中教員が評価し間違いがあれば訂正する。授業後に学生は自習で再検討し質問があれば次回の授業で行う。事前準備としてはテクスト訳出だけでも2時間くらいは最低準備としてかかる。事後についてはレポートを課して成果を測る。その際、テクストの引用の正確さのみならず、専門的研究レベルの高度なリタラシーとして博士論文に成果に至るまでの準備として、論理性と根拠の明示も基準とする。文章力と読解力は切り離して評価できないが、それぞれ50%を基準として平常点を出す。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
Sämtliche Werke: Kritische Studienausgabe in 15 Banden
著者
/Author name
Friedrich Nietzsche
出版社
/Publisher
Walter de Gruyter
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
上記にある通り、授業時に発表をしてもらい、それを平常点として評価。また年度の終わりには論文形式のレポートを書いてもらい、期末点として評価(60%)。平常点(40%)と期末点を総合的に考慮して成績をつける。
備考
/Notes
関連科目
/Related Subjects
原書が手に入らない場合は、テクストは抜粋しコピーを配布する。
到達目標
/Learning Goal
ドイツ文学の当該領域における高度な文献読解力を得られるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ニーチェ初期ー悲劇の誕生(1)ーデュオニソス的なもの ドイツ語テクスト原典講読と討論:「東方」と「没落」の古代ギリシャ テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
2 ニーチェ初期ー悲劇の誕生(2)ーテクストと音楽 ドイツ語テクスト原典講読と討論:抒情性と自己 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
3 ニーチェ初期ー悲劇の誕生(3)ー反ソクラテス ドイツ語テクスト原典講読と討論:「悲劇の精神の」後に来るもの テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
4 ニーチェ対ワグナー(1)ー末人と超人 ドイツ語テクスト原典講読と討論:ニーチェと厭世観の考察 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
5 ニーチェ対ワグナー(2)ー音楽とニヒリズム ドイツ語テクスト原典講読と討論:音楽=救済に関する考察 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
6 ニーチェとトーマス・マンー『ファウスト博士』 ドイツ語テクスト原典講読と討論:ナチズムとニーチェという短絡 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
7 ニーチェとトーマス・マンー『ファウスト博士』補説 ドイツ語テクスト原典講読と討論:不協和音とニーチェ哲学の関連 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
8 ニーチェとトーマス・マンーゲーテ対ニーチェ ドイツ語テクスト原典講読と討論:ヒューマニズムの理念とトーマス・マン テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
9 ニーチェと耽美主義(1)ーベンヤミンのニーチェ批判 ドイツ語テクスト原典講読と討論:ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』から抜粋して説明する テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
10 ニーチェと耽美主義(2)ーフランス象徴主義との関連 ドイツ語テクスト原典講読と討論:ヨーロッパのデカダンス的文脈との関連 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
11 モダニズムとニーチェ(1)ー世紀末文学 ドイツ語テクスト原典講読と討論:ウィーン世紀末への影響 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
12 モダニズムとニーチェ(2)ー世紀末文学補説 ドイツ語テクスト原典講読と討論:ミュンヘン世紀末(ゲオルゲ・クライス) テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
13 モダニズムとニーチェ(3)ーフロイト ドイツ語テクスト原典講読と討論:無意識の発見とニーチェ テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
14 ニーチェの「現代」批判(1)ー教養俗物 ドイツ語テクスト原典講読と討論:『反時代的考察』から抜粋して説明 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
15 ニーチェの「現代」批判(2)ールサンチマン ドイツ語テクスト原典講読と討論:『道徳の系譜』から抜粋して説明 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
16 ニーチェの「現代」批判(3)ー『善悪の彼岸』 ドイツ語テクスト原典講読と討論:形而上学を超える思想について説明 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
17 ニーチェの「現代」批判(4)ー「断章」の思想 ドイツ語テクスト原典講読と討論:体系を壊すことの意味についてニーチェをヒントに考える。 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
18 ハイデガー:『ニーチェ』(1)ーハイデガー思想概説 ドイツ語テクスト原典講読と討論:ハイデガーの思想を「転向」前後まとめて説明 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
19 ハイデガー:『ニーチェ』(2)ー形而上学の破壊 ドイツ語テクスト原典講読と討論:無神論的存在論とニーチェとの関連を考察 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
20 ハイデガー:『ニーチェ』(3)ーハイデガーの批判 ドイツ語テクスト原典講読と討論:ハイデガーのニーチェ批判 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
21 クラーゲスの神話学とニーチェ(1)ー「形象世界の現実」 ドイツ語テクスト原典講読と討論:クラーゲスの紹介と思想の概説 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
22 クラーゲスの神話学とニーチェ(2)ー神話学と反合理主義 ドイツ語テクスト原典講読と討論:『宇宙創造論的エロス』に没我と神話への「没入」 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
23 クラーゲスの神話学とニーチェ(3)ー反合理主義の戦略としてのニーチェ ドイツ語テクスト原典講読と討論:『魂の敵対者としての精神』読解・ニーチェとクラーゲスの共通点 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
24 ツァラトゥストラの思想(1)ー聖書との関連 ドイツ語テクスト原典講読と討論:聖書のパロディーの文体と「神は死んだ」について テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
25 ツァラトゥストラの思想(2)ー「超人」 ドイツ語テクスト原典講読と討論:「永劫回帰」とニヒリズムの克復について テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
26 ツァラトゥストラの思想(3)ー「石版の改編」 ドイツ語テクスト原典講読と討論:神亡き世界における生成の肯定について テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
27 ニーチェのポストモダン受容(1)ードゥルーズ テクスト講読と討論:ドゥルーズのニーチェ思想読解 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習
28 ニーチェのポストモダン受容(2)ーデリダ テクスト講読と討論:『友愛の政治』におけるニーチェについて抜粋 テクストの予習と発表準備。レポートのための整理・復習

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