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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
経営演習(国際経営論)/SEMINAR IN MANAGEMENT(INTERNATIONAL BUSINESS)
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木2/Thu 2
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
小林 哲也
科目区分
/Course Group
大学院科目 講義科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小林 哲也 経営学科/MANAGEMENT
授業の目的・内容
/Course Objectives
人工知能の圧倒的な性能向上と普及は、今までのハイテク産業のイメージやイノベーションの概念を変えてしまうかもしれない。囲碁や将棋の世界での人工知能の活躍は、AI自らゲームのルールを解釈しより強力な戦略を自己学習していくディープ・ラーニングの力を見せつけた。また、自動運転に利用される各種センサーからのビッグデータを収集・演算・判断するプロセッサは、現行PCの数百倍の能力を実装するっものになるという。

ただ実際には、高性能な素材や技術を組み合わせたところで、必ずしもイノベーション、すなわち市場での成功に結びつくとは限らない。またAIが人知にとってかわる特異点、すなわちシンギュラリティに至るまでは、まだ遠いのが現状である。しかしAIの応用が、新製品・サービスの模索・試行錯誤そして戦略構築の世界を効率化し、イノベーションの様相を変えていくことは間違いないだろう。

本演習では、イノベーションをめぐる基礎的な議論を整理した上で、できるだけ多くのイノベーションの実例(成功・失敗)に触れ、技術史、MOT、国際的なビジネスモデルの変遷、ベンチャービジネスや国際的提携などの具体例を研究していく。対象とする業界は、国際経営論講義と同様である。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
2020年度は、基本的に対面で行うが、新型コロナ感染症の状況等により遠隔授業となることもあり得る。その場合には、zoomでのライブ配信となる。ミーティングIDなどの情報は、Portallにて発表する。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
【予習】 日常的に経済新聞に目を通し、主要な企業の業績などについての理解を深めておく。テキストの精読と準備を含めて、2時間程度必要。
【復習】 演習中の用語や概念、事例についての理解を深めておく。1時間必要。

講義内容への質問などのフィードバックは、基本的に次回講義の冒頭で行う。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究
著者
/Author name
シュンペーター
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
1912
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
ホモ・デウス---テクノロジーとサピエンスの未来
著者
/Author name
Y.N.ハラリ
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
2018
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
イノベーターのジレンマの経済学的解明
著者
/Author name
伊神満
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
2018
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
授業への参加度と期間中の提出レポートを併せて評価する。
授業参加度30%、レポート評価70%のウエイトを基本とする。
備考
/Notes
関連科目
/Related Subjects
到達目標
/Learning Goal
経営学についての修士レベルの知識をもとに問題を発見し,研究論文を作成できるようにする.

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 テキストおよび進行方法については、受講者と相談の上決定する。 授業計画 研究計画の調整
2 IT革命とは何だったのか IT革命で生じた、技術・組織上の変化について議論する。
3 産業革命1 産業革命史における技術・制度(組織)の役割を考える
4 産業革命2 産業革命史における、アンバンドリング=生産と消費の分離について議論する
5 産業革命3 産業革命の背景としてのグローバリゼーションについて考える
6 グローバリゼーション1 空間を越える市場の統合としてのグローバリゼーションの意義
7 グローバリゼーション2 直接投資と国際分業
8 グローバリゼーション3 新しい国際分業パターン
9 グローバリゼーション4 多国籍企業とグローバリゼーション
10 グローバリゼーション5 ICTとグローバリゼーション
11 多国籍企業1 多国籍企業とは何か
12 多国籍企業2 世界の多国籍企業
13 多国籍企業3 直接投資の諸理論と多国籍企業
14 多国籍企業4 巨大企業としての多国籍企業
15 多国籍企業5 「イノベーションのジレンマ」と主役の交代
16 多国籍企業6 製造業分野の多国籍企業
17 多国籍企業7 サービス業分野の多国籍企業
18 多国籍企業8 金融・Fintechの新しい流れ
19 多国籍企業10 ICTプラットフォーマーの台頭
20 ビジネスモデルとアーキテクチュア1 集権と分権
21 ビジネスモデルとアーキテクチュア2 脱統合化・水平分業・アジャイル
22 ビジネスモデルとアーキテクチュア3 所有・共有・シェアリングサービス
23 ビジネスモデルとアーキテクチュア4 「日本的経営」の功罪
24 ハイテク産業とは何か 知識・資本集約産業としての「ハイテク」
25 ハイテク産業とイノベーション イノベーションと「ハイテク」
26 日本のハイテク産業 整然と失敗してきた日本の「ハイテク」
27 「AI資本主義」とは何か 産業史におけるAI
28 「AI資本主義」の未来 資本主義における脱構築と包摂

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