基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Course	ドイツ文学演習／SEMINAR IN GERMAN LITERATURE
開講所属 ／Course Offered by	大学院／
ターム・学期 ／Term・Semester	2022年度／2022 Academic Year　　春学期／SPRING SEMESTER
曜限 ／Day, Period	火1／Tue 1
開講区分 ／semester offered	通年／Yearlong
単位数 ／Credits	4.0
主担当教員 ／Main Instructor	工藤　達也
科目区分 ／Course Group	大学院科目　専攻科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
工藤　達也	ドイツ語学科／GERMAN

授業の目的・内容 ／Course Objectives	演習形式を通して文学の批評理論の方法を、その歴史的背景を含めて検討する。 精神分析や批判理論、神学、神話学や人類学、社会学や政治学、経済理論、哲学、解釈学やメディア論など思想的な文献もできるだけ扱い、現在の文学批評のレベルに到達するように指導する。 この講義を通して語学・文学・文化・外国語教育分野における研究能力を高め、また高度な言語運用能力と国際感覚を養うこととする（CP)。また深遠な思想的原典テクストを理解を通し、多様な異文化の理解するための寛容的態度を形成し、国際標準に足る人格形成を目指す（DP)。
授業の形式・方法と履修上の注意 ／Teaching method and Attention the course	演習形式を用いて対面授業を行う。主としてドイツ語テクストの原典を読解し、内容検討を教員と行う。内容理解のために口頭で意見を聞くなどの対話形式を採用する。また質問があればManabaなどで受け付け、回答する。コロナ状況下で出席が困難な場合はオンデマンドでその日の授業の録画を提供するなど工夫する。
事前・事後学修の内容 ／Before After Study	ドイツ語原文テクスト（また和文のテクストを指示する場合もある）を意味内容をあらかじめ検討し発表してもらい、それを授業中教員が評価し間違いがあれば訂正する。授業後に学生は自習で再検討し質問があれば次回の授業で行う。発表を課す場合はプレゼンの資料を準備させる場合もある。 授業後に学生は自習で再検討し質問があれば次回の授業で行う。事前準備としてはテクスト訳出だけでも2時間くらいは最低準備としてかかる。事後についてはテーマの切れ目でレポートを課して成果を測る。その際、テクストの引用の正確さのみならず、専門的研究レベルの高度なリタラシーとして修士論文という成果に至るまでの準備として、論理性と根拠の明示も基準とする。文章力と読解力は切り離して評価できないが、それぞれ50％との均衡させ平常点の評価とする。
テキスト1 ／Textbooks1	書籍名 ／Title K. Marx u. F. Engels: Das　Kapital u. a. 著者 ／Author name MEGA 出版社 ／Publisher Akademie Verlag ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト2 ／Textbooks2	書籍名 ／Title Gesammelte Werke 著者 ／Author name L. Klages: 出版社 ／Publisher Bouvier ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト3 ／Textbooks3	書籍名 ／Title Gesamte Werke 著者 ／Author name M. Heidegger 出版社 ／Publisher Vittorio Klostermann ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等1 ／References1	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等2 ／References2	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等3 ／References3	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
評価方法 ／Evaluation	上記にもあるが、授業時に発表と授業の復習としてレポートを課し、平常点として評価。また年度の終わりには論文形式のレポートを書いてもらい、期末点として評価（60％）。平常点（40％）と期末点を総合的に考慮して成績をつける。
備考 ／Notes
関連科目 ／Related Subjects
到達目標 ／Learning Goal	自分の研究に関連する文献を理解し、修士論文のテーマを決定し、執筆できるようにする。

回 ／Time	授業計画（主題の設定） ／Class schedule	授業の内容 ／Contents of class	事前・事後学修の内容 ／Before After Study
1	現象学的アプローチ(1)ー視点の多様性	テクスト輪読を通じて検討：フッサール現象学の紹介	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
2	現象学的アプローチ(2)ー存在論と解釈学	テクスト輪読を通じて検討：解釈学の系譜を生の哲学からハイデガーに至るまで紹介	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
3	現象学的アプローチ(3)ー存在論と解釈学補説	テクスト輪読を通じて検討：ハイデガーの芸術論とヘルダーリン	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
4	現象学的アプローチ(4)ー作品の存在と伝統	テクスト輪読を通じて検討：ハイデガーの芸術論と「現代」批判	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
5	現象学的アプローチ(5)ー解釈学全般総括	テクスト輪読を通じて検討：「ハイデガー後」の解釈学	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
6	イデオロギー批評的アプローチ(1)ーマルクス主義	テクスト輪読を通じて検討：『経済学批判』における「上部構造」批判の説明と理解	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
7	イデオロギー批評的アプローチ(2)ー20世紀のネオ・マルクス主義	テクスト輪読を通じて検討：ルカーチの批評理論の検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
8	イデオロギー批評的アプローチ(3)ーヴァルター・ベンヤミン	テクスト輪読を通じて検討：『複製技術時代の芸術作品』を検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
9	イデオロギー批評的アプローチ(4)ーフランクフルト学派第一世代	テクスト輪読を通じて検討：主としてアドルノの芸術理論を検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
10	イデオロギー批評的アプローチ(5)ーフランクフルト学派第二世代	テクスト輪読を通じて検討：ハーバーマス以降のフランクフルト学派を検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
11	神話理論の活用(1)ー生の哲学	テクスト輪読を通じて検討：ディルタイの生の哲学と世紀末の文化背景の検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
12	神話理論の活用(2)ー19世紀末の神話学	テクスト輪読を通じて検討：クラーゲスの思想の読解	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
13	神話理論の活用(3)ー19世紀末の神話学の補説	テクスト輪読を通じて検討：クラーゲスと母権論思想の展開を検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
14	神話理論の活用(4)ーフロイトの精神分析との比較	テクスト輪読を通じて検討：無意識と太古の記憶との一致をクラーゲスと比較し検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
15	ディスクール理論の活用(1)ー記号論	テクスト輪読を通じて検討：ソシュールとロラン・バルトを検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
16	ディスクール理論の活用(2)ー記号論補説	テクスト輪読を通じて検討：ロラン・バルトの『神話作用』等抜粋して読解	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
17	ディスクール理論の活用(3)ーディスクール分析	テクスト輪読を通じて検討：ポストモダン期のディスクール理論の概説	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
18	ディスクール理論の活用(4)ーフーコー	テクスト輪読を通じて検討：主として『知の考古学』から抜粋して検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
19	ディスクール理論の活用(5)ー脱構築	テクスト輪読を通じて検討：ディスクール分析rからデリダのグラマトロジーに至る過程を検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
20	メディア論と精神分析(1)ーフロイト	テクスト輪読を通じて検討：精神分析概説『ヒステリー研究』から	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
21	メディア論と精神分析(2)ーフロイト補説	テクスト輪読を通じて検討：父権とパラノイアの関連性検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
22	メディア論と精神分析(3)ーマクルーハン解読	テクスト輪読を通じて検討：メディアと無意識（視覚と抑圧）について考察	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
23	メディア論と精神分析(4)ーラカン	テクスト輪読を通じて検討：象徴的なものと機械の無意識と鏡像段階について解説	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
24	権力批判的観点を通した表現分析(1)ーキトラーの思想	テクスト輪読を通じて検討：キトラーの言う1800年代の区切り＝「文学の誕生」概説	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
25	権力批判的観点を通した表現分析(2)ーキトラーの思想補説	テクスト輪読を通じて検討：キトラーの言う1900年の区切り＝「グラモフォン・フィルム・タイプライター」概説	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
26	権力批判的観点を通した表現分析(3)ーキトラーの思想さらなる補説	テクスト輪読を通じて検討：戦争とメディアに関する問題点の検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
27	権力批判的観点を通した表現分析(4)ーデリダ後の思想	テクスト輪読を通じて検討：デリダのカフカ理解と身体論の検討	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。
28	権力批判的観点を通した表現分析(5)ーポストグローバル化としての今後	テクスト輪読を通じて検討：分散型管理における「自由」と表現に関するブレインストーミング的対話	最低2時間程度の文献読解の予習。次回までに今回の復習としてのプロトコル。