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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
地方自治演習/SEMINAR ON LOCAL GOVERNMENT
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火2/Tue 2
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
大谷 基道
科目区分
/Course Group
大学院科目 演習科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大谷 基道 総合政策学科/POLICY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 この授業は、法学研究科博⼠前期課程の学位授与⽅針(DP)および教育課程の編成・実施⽅針(CP)が⽰す「政治学の分野における研究に必要な基礎的能⼒および⾼度の専⾨性を要する職業等に必要な能⼒の養成」に資するため、各受講生が、地方自治論の領域において自主的に明確かつ適切な研究テーマを設定し、正確かつ明確な結論を示す論文を作成する能力を身に付けることができるよう、指導教員と受講生とが演習形式で高度の専門性を要する議論を行い、修士論文の完成を目指すものである。
 授業の具体的な内容と計画は「授業計画詳細情報」に記載のとおりであるが、この授業の趣旨に照らせばそれはあくまで一例に過ぎず、受講生が取り組む研究テーマを優先的に取り上げることになる。
 受講生は、まず学術論文の作法を修得した上で、先行研究を整理・分析するとともに、必要に応じて独自の調査等を行う。各回の授業(演習)においては、受講生がその成果を報告し、指導教員および他の受講生との議論を通じて考察を深める。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 この授業は演習形式で行われる。受講生が各自の研究成果を報告資料にまとめて授業内で報告し、それを踏まえて議論を展開する形で進められる。
 なお、理解度を測るために期末レポートを課すこととし、提出期限後には講評を加えて返却するので、それを踏まえてさらに理解を深めること。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 授業前には報告準備を十分に行い、授業後は次回の報告に向けて当日の議論を振り返ること。(事前学修3時間、事後学修1時間を⽬安とする。)
 なお、地⽅⾃治に関する研究・実務の動向を常に把握しておく必要があるため、普段から新聞、ニ ュースはもとより、専門誌・業界誌、学会誌など、可能な限り広く目を通しておくこと。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
『原因を推論する―政治分析方法論のすゝめ』
著者
/Author name
久米郁男
出版社
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-14907-6
その他(任意)
/other
2013年発行
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
『政策リサーチ入門―仮説検証による問題解決の技法』
著者
/Author name
伊藤修一郎
出版社
/Publisher
東京大学出版会
ISBN
/ISBN
978-4-13-032215-7
その他(任意)
/other
2011年発行
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『実践 自分で調べる技術』
著者
/Author name
宮内泰介・上田昌文
出版社/URL
/Publisher
岩波書店
ISBN
/ISBN
9784004318538
その他(任意)
/other
2020年発行
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
・期末レポート(50%)︓各自の研究テーマに関するレポートを課す。これにより、各研究テーマに関する理論、制度、実態等についてどの程度把握・分析し、⾃分なりの⾒解を⽰すことができるかを測定する。評価のポイントは、①先行研究を十分に渉猟・理解していること、②理論を踏まえた分析ができていること、などを中⼼とする。テーマ、提出期限、提出⽅法などの詳細については、授業中に指⽰する。
・毎回の報告内容、議論への参加度(50%)︓毎回の報告内容により理解度を測りつつ、議論への参加度についても加味する。
備考
/Notes
テキストについては、研究方法論に関するもののみ上記テキスト欄に掲げた。地方自治に関する文献については、受講⽣の研究テーマに応じて適宜提示する。
関連科目
/Related Subjects
地⽅⾃治および⾏政に関する理解を深めるために、「地⽅⾃治特殊講義」「⾏政学特殊講義」などを併せて履修することが望ましい。
到達目標
/Learning Goal
地方自治の分野における特定の研究課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等の内容を精確に理解し、それらを論理的に整理・分析するとともに、当該内容に関連して学術的に高度な議論を展開できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 地方自治研究の意義 地方自治研究の意義を考えるとともに、演習の考え方と進め方について理解する。
2 地方自治研究方法の基礎①(記述的推論) 地方自治研究方法の基礎として、記述的推論のあり方について理解する。
3 地方自治研究方法の基礎②(因果関係論) 地方自治研究方法の基礎として、因果関係論について理解する。
4 地方自治研究方法の基礎③(比較事例研究) 地方自治研究方法の基礎として、比較事例研究の手法について理解する。
5 地方自治研究方法の基礎④(単一事例研究) 地方自治研究方法の基礎として、単一事例研究の手法について理解する。
6 地方自治研究方法の基礎⑤(相関分析) 地方自治研究方法の基礎として、定量分析に関する諸手法のうち、相関分析について理解する。
7 地方自治研究方法の基礎⑥(回帰分析・重回帰分析) 地方自治研究方法の基礎として、定量分析に関する諸手法のうち、回帰分析および重回帰分析について理解する。
8 研究テーマの選定 受講生が関心のあるテーマについて報告し、授業での議論を踏まえて研究テーマを選定する。
9 論点の抽出 受講生が研究テーマに関する学問上の論点について報告し、授業での議論を踏まえて研究対象とすべき論点を設定する。
10 リサーチ・クエスチョンの設定 受講生が研究の問いとなるべき疑問について報告し、授業での議論を踏まえてリサーチ・クエスチョンを設定する。
11 先行研究の分析①(定性的研究) 受講生がリサーチ・クエスチョンに関する先行研究のうち定性的な研究について報告し、授業での議論を踏まえてその理解を深める。
12 先行研究の分析②(定量的研究) 受講生がリサーチ・クエスチョンに関する先行研究のうち定量的な研究について報告し、授業での議論を踏まえてその理解を深める。
13 仮説の設定 受講生が先行研究を踏まえた仮説の案について報告し、授業での議論を踏まえて仮説を設定する。
14 論証方法の検討①(定性的アプローチ) 受講生が仮説の論証方法(定性的アプローチ)の案について報告し、授業内での議論を踏まえて論証方法を決定する。
15 論証方法の検討②(定量的アプローチ) 受講生が仮説の論証方法(定量的アプローチ)の案について報告し、授業内での議論を踏まえて論証方法を決定する。
16 調査結果の検討①(1つめの論点の検討) 重要な論点の1つを取り上げ、受講生による調査・分析・検討結果等の報告と、それを踏まえた議論を行う。
17 調査結果の検討②(1つめの論点の再検討) 前回取り上げた論点について、受講生が前回の議論を踏まえた報告を行い、さらに議論を展開する。
18 調査結果の検討③(2つめの論点の検討) 重要な論点の1つを取り上げ、受講生による調査・分析・検討結果等の報告と、それを踏まえた議論を行う。
19 調査結果の検討④(2つめの論点の再検討) 前回取り上げた論点について、受講生が前回の議論を踏まえた報告を行い、さらに議論を展開する。
20 調査結果の検討⑤(3つめの論点の検討) 重要な論点の1つを取り上げ、受講生による調査・分析・検討結果等の報告と、それを踏まえた議論を行う。
21 調査結果の検討⑥(3つめの論点の再検討) 前回取り上げた論点について、受講生が前回の議論を踏まえた報告を行い、さらに議論を展開する。
22 調査結果の検討⑦(4つめの論点の検討) 重要な論点の1つを取り上げ、受講生による調査・分析・検討結果等の報告と、それを踏まえた議論を行う。
23 調査結果の検討⑧(4つめの論点の再検討) 前回取り上げた論点について、受講生が前回の議論を踏まえた報告を行い、さらに議論を展開する。
24 因果関係の検討①(因果関係の推論) 前回までに明らかになった事実をもとに、受講生がその因果関係の推論に関する報告を行い、それを踏まえた議論を行う。
25 因果関係の検討②(因果関係の再検討) 受講生が前回までの議論を踏まえた報告を行い、さらに議論を展開する。
26 章立ての検討①(全体像の提示) 前回までの議論を踏まえ、受講生が研究結果の全体像を報告し、視点や分析に抜けや漏れがないかについて議論する。
27 章立ての検討②(章立ての整理) 全体像が明らかになったことを受け、章立てについて議論し、整理する。
28 研究のまとめ 1年間の研究を総括し、各受講生が修士論文の作成に向けた報告を行う。

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