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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
英語学演習/SEMINAR IN ENGLISH LINGUISTICS
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火5/Tue 5
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
小早川 暁
科目区分
/Course Group
大学院科目 専攻科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小早川 暁 英語学科/ENGLISH
授業の目的・内容
/Course Objectives
この授業は、外国語学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)および教育課程の編成・実施方針(CP)が示す「適切な問題設定をおこない、必要な先行研究の成果やデータを収集・分析できる能力」や「論理性と明晰性を備えた論文を執筆できる能力を身に付け」ることを目的とするものである。授業では、下記テキストの第9章“Semantics III: Cross- Categorial Parallelisms” (421-48)を読んだ後、Langacker, Ronald W. 1987. Nouns and verbs. Language 63.53-94.を読み進める予定である。これらを幹とし、同時並行的に、注などを頼りに関連する文献を渉猟し、枝葉を広げてゆくことで、自ずと自身の研究テーマは定まってくると思われる。
テキストを読む際は、以下の辞典などが手もとにあるとよい。
斎藤純男・田口善久・西村義樹(編)2015.『明解言語学辞典』東京:三省堂.
辻幸夫(編)2013.『新編 認知言語学キーワード事典』東京:研究社.
安井稔(編)1996.『コンサイス英文法辞典』東京:三省堂.

より一般的なことを言うとすれば、「レファレンス協同データベース」(国立国会図書館)などにより、他者が示す興味・関心の幅広さに触れておくことは、修士論文を執筆するにあたり意味のあることであると思う。また、浅野高史・かながわレファレンス探検隊.2006.『図書館のプロが教える〈調べるコツ〉——誰でも使えるレファレンス・サービス事例集——』東京:柏書房.もあわせて参照されたい。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業形態は、その時の状況に応じて対面授業、Zoomによるライブ配信型遠隔授業、オンデマンド配信型遠隔授業のいずれか、ないしその組み合わせで行う予定である。対面授業の場合は演習形式で行う予定である。(対面授業の場合、これと併せてライブ配信・録画配信を行うことはない。)

履修登録者は、あらかじめ割り当てられた部分について日本語訳を発表すること、内容についての解説を加えることが求められる。個々の単語の意味を調べ並べて替えるだけといった発表は不十分であるとみなされる。なお、授業での発表は評価の前提であり、これ自体は加点の対象とはならない。一方で、準備不足による不十分な発表は減点の対象となる。発表の内容についての担当者からの解説を含むフィードバックは授業中になされる。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
テキストの指定された範囲を事前に精読することと復習をすること。予習と復習にそれぞれ1時間以上の学修を要する。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
Linguistics: An Introduction to Linguistic Theory
著者
/Author name
Victoria A. Fromkin (ed.)
出版社
/Publisher
Blackwell
ISBN
/ISBN
0631197117
その他(任意)
/other
2000年発行
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
"Nouns and verbs," Language 63, 53-94.
著者
/Author name
Ronald W. Langacker
出版社
/Publisher
LSA
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
1987年発行
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
図書館のプロが教える〈調べるコツ〉——誰でも使えるレファレンス・サービス事例集——
著者
/Author name
浅野高史・かながわレファレンス探検隊
出版社/URL
/Publisher
柏書房
ISBN
/ISBN
4760129901
その他(任意)
/other
2006年発行
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
試験ないしレポート(100%)による。授業への参加及び担当をこなすことは評価の前提である。欠席については1回あたり10点を試験の結果から減ずる。私語などの授業態度不良についても同様の扱いとする。
備考
/Notes
関連科目
/Related Subjects
到達目標
/Learning Goal
英語学に関する修士論文のテーマを決定し、執筆できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 Count/Mass and Telic/Atelic 1(可算名詞) 可算名詞の文法特徴について理解する。
2 Count/Mass and Telic/Atelic 2(不可算名詞) 不可算名詞の文法特徴について理解する。
3 Count/Mass and Telic/Atelic 3(可算名詞と不可算名詞の相違) 可算名詞と不可算名詞の相違について理解する。
4 Count/Mass and Telic/Atelic 4(可算名詞と不可算名詞の相違と意味素性) 可算名詞と不可算名詞の相違を意味素性を用いて捉える考え方を理解する。
5 Count/Mass and Telic/Atelic 5(累積性) ある種の名詞がもつ累積性という性質を理解する。
6 Count/Mass and Telic/Atelic 6(分配性) ある種の名詞がもつ分配性という性質を理解する。
7 Count/Mass and Telic/Atelic 7(動詞のアスペクト) 動詞のアスペクトについて理解する。
8 Count/Mass and Telic/Atelic 8(名詞の性質と動詞の性質の相互作用) 名詞の性質と動詞の性質の相互作用について理解する。
9 Count/Mass and Telic/Atelic 9(日本語の名詞と動詞) 名詞と動詞の観点からの日英比較を行う。
10 Count/Mass and Telic/Atelic 10(日本語の名詞と動詞の相互作用) 日本語における名詞と動詞の相互作用について理解する。
11 Determiners and Adverbs 1(限定詞と副詞の類似点) 限定詞と副詞の類似点について理解する。
12 Determiners and Adverbs 2(限定詞と副詞の相違点) 限定詞と副詞の相違点について理解する。
13 Determiners and Adverbs 3(頻度副詞の文法) 頻度副詞の文法特徴について理解する。
14 Determiners and Adverbs 4(頻度副詞の意味論) 頻度副詞の意味について理解する。
15 Nouns and Verbs 1 (概要) 論文全体の概要を読む。
16 Nouns and Verbs 2(問題設定) 何が問題となるかを理解する。
17 Nouns and Verbs 3(分析の道具立て) 分析の道具立てを理解する。
18 Nouns and Verbs 4(bounding) boundingという認知プロセスを理解する。
19 Nouns and Verbs 5(interconnection)
interconnectionという認知プロセスを理解する。
20 Nouns and Verbs 6(可算名詞) 可算名詞について理解する。
21 Nouns and Verbs 7(不可算名詞) 不可算名詞について理解する。
22 Nouns and Verbs 8(関係を表す動詞) 関係を表す動詞について理解する。
23 Nouns and Verbs 9(過程を表す動詞) 過程を表す動詞について理解する。
24 Nouns and Verbs 10(論拠) これまで提示された分析がどのような現象に動機づけられるかを理解する。
25 Nouns and Verbs 11(完結相) 完結相について理解する。
26 Nouns and Verbs 12(非完結相) 非完結相について理解する。
27 Nouns and Verbs 13(進行相) 進行相について理解する。
28 Nouns and Verbs 14(まとめ) 論文全体のまとめを行う。

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