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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
歴史と文化1(異文化共存の模索)/HISTORY AND CULTURE1(EXPLORING CROSS-CULTURAL COEXISTENCE)
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月4/Mon 4
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
八木 正典

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
八木 正典 経済学科/ECONOMICS
授業の目的・内容
/Course Objectives
本講義は、国際教養学部のカリキュラム・ポリシー、ディプラマ・ポリシーを踏まえ、学部・学科の枠を越え、学際的学修を目的とする全学共通授業科目の4つの分野のひとつである「歴史と文化」に位置付けられています。本講義は、世界の諸地域の言語・文化・社会についての知識を習得し、さらに、日本が蓄積してきた「知」を 国際社会における教養の一環として積極的に発信しうる市民を育成することを上位目標としています。本講義では、日本における外国人受け入れのための制度や動向を学習し、何が課題であるかの理解を深めたうえで、日本社会における異文化共存の方策と方向性を探ることを到達目標とします。
少子・高齢化を抱える日本社会は、コロナ禍という特殊な状況にある過去2年間を除いて、近年短期訪問者だけでなく、就労を含む中長期滞在者も増加していました。それにより、日本ではこれまで意識されなかった多文化・多民族社会が形成されようとしています。授業は、欧米を中心に頻発するイスラム過激派のテロ、その反動としてのイスラム排斥主義の台頭と各国政府のイスラム教徒管理の政策、コロナ禍にもかかわらず2021年10月の外国人雇用状況統計で過去最高の172.7万人に達した滞日外国人労働者、とりわけ、外国人技能実習制度や2019年4月に導入された特定技能制度に焦点をあてて、日本における外国人労働者の受け入れ制度の実態ならびに課題、日本政府や自治体等の滞日外国人包摂の取り組みの現状と課題について解説し、日本における異文化共存・共生社会の実現にむけて、日本社会の様々な層で如何なる取り組みが求められるかを考えます。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は、テキストは使用しません。基本的に毎回の講義タイトルに沿ったパワーポイント資料を事前に送付するとともに、その解説を行うクラウド録画した動画閲覧のためのURLを送付してオンデマンド形式で行います。パワポ資料は、概ね2日前を目途にmanabaで送付します。動画は講義時間直前に送付します。毎回小テストとアンケートをmanabaで出題します。初回を除き、講義3回分毎の総括セッション(すなわち、第5回、第9回、第13回講義)で、小テスト回答、アンケートの回答、履修生の質問やコメントに講師が総括説明するセッションを設けます。小テストは、毎回6問で、正解を公開します。アンケートでのコメントや質問、講師の回答は、manaba上で総括セッション(第5回、第9回、第13回講義)前に資料として共有できるようにし、他の履修生がどのように授業内容を理解し、どのような疑問を有しているのかを共有できるようにします。課題は第5回目、第9回目、第13回目に出題します。課題に対する履修生の模範的レポート、あるいは模範的回答については、第9回、第13回、第14回(最終回)で紹介し、説明します。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前学習:manabaで送付する講義資料を事前に熟読(2時間程度)し、専門用語の意味等を理解し、各種統計やグラフの意味もつかんでおいてください。
事後学習:毎回出題する小テストとアンケートにmanabaでお答えください。小テストとアンケートには約1時間かけてください。課題は、第2回~4回分をまとめた第5回講義、第6回~8回をまとめた第9回講義、第10回~12回をまとめた第13回講義に出題しますので、レポートをmanabaで指定の日時(通常7日間程度を想定。さらに1週間延長受付期間を設ける。但し、その場合は、通常の7割の評価点とする)までに提出してください。1回分のレポート作成に3~4時間(秋学期全体で9~12時間)かけてください。課題に対するレポートの分量の目安はその都度提示します。小テストとアンケート結果については、指定の日時(通常5日間程度を想定)までにmanabaから提出してください。あるテーマについて、より深く知りたい場合あるいは参考となる資料やサイトを知りたい場合は、アンケートのコメント等を利用してお知らせください。できる限り回答します。履修生同士の意見交換も推奨します。

テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
新しい多文化社会論
著者
/Author name
万城目正雄・川村千鶴子編著
出版社/URL
/Publisher
東海大学出版部
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『移民政策のフロンティア 日本の歩みと課題を問い直す』
著者
/Author name
移民政策学会学会設立10周年記念論集刊行委員会編
出版社/URL
/Publisher
明石書店
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
講義内容に関するアンケート提出(20%)、毎回の講義の理解度を確認する小テスト(30%)、課題に対する合計3回のレポート(50%)で評価します。レポートは、①質問のすべてに的確に答えているか、②授業内容の基本的な把握、③論述の明快さ、④文章の正確さ(誤字脱字が多かったり、文章が飛んでいたりするのは減点対象)、⑤独自に追加的に調べた知見などを重視して評価します。なお、単なるウェブ記事のコピー・ぺースト、あるいは他の履修生のレポートと同じ内容が確認された場合は、評価対象外としますので注意してください。
関連科目
/Related Subjects
国際的な労働者の受け入れ制度についての科目があって履修できれば、日本における外国人労働者の受け入れについての理解が進むと思われます。
備考
/Notes
講義資料(通常パワーポイント)、ならびに状況に応じて解説資料を事前送付します。アンケートのコメント、感想、質問と講師の回答については、総括セッションの機会に履修生全員に共有します。
到達目標
/Learning Goal
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション(日本人の在留外国人に対する意識調査、在留外国人統計) コース全体についての説明と日本人が在留外国人をどのように見ているのか等統計結果を紹介する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
2 イスラム排斥主義の台頭(その1 世界で頻発するイスラム過激派によるテロ他) 中東だけでなく、欧米や、アジアでもイスラム過激派とみられる集団、個人によるテロが発生している。最近の米国での「悪魔の詩」作家ラシュディ襲撃事件も紹介する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
3 イスラム排斥主義の台頭(その2 欧州で多発するイスラム排斥主義の現状と対応) イスラム教徒を排除するイスラム・フォビアという現象も世界各地で発生している。仏をはじめ欧州でののケースを中心に紹介する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
4 イスラム排斥主義の台頭(その3 中国のウイグルへの対応と、インドのヒンドゥー至上主義) 中国新疆ウイグル自治区では、モスクの破壊を含めウイグル族への国家統制が進んでいる。インドでは、イスラム教徒を標的としたヒンドゥー至上主義者に迎合する政策がとられている。それらを解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
5 イスラム排斥主義の台頭(総括) 第1-4回の質問・コメントに対してできる範囲で回答する。第一回目の課題を提示する。日本政府の入管法改正の意図と課題を解説する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。課題一に対するレポートを提出する
6 日本の外国人労働者受け入れ(その1 外国人受け入れ統計と日本政府の受け入れ政策) 少子、高齢化の日本社会は、外国人労働者を必要としている日本政府がどのような形態で外国人労働者を受け入れているのかを統計も交えて説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
7 日本の外国人労働者受け入れ(その2 外国人技能実習制度と特定技能制度) 国際貢献・人材育成をうたった「外国人技能実習制度」と人手不足解消をうたった「特定技能制度」について、その制度の違い、現状、見通しを解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
8 日本の外国人労働者受け入れ(その3 外国人労働者増加の光と影) 外国人技能実習生の失踪、外国人労働者に現場でどのような問題が生じているのかを、米国国務省の人身売買報告書も踏まえ、現状と政府の対応策等を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
9 日本の外国人労働者受け入れ(総括) 第5-8回の質問・コメントに対してできる範囲で回答する。第一回課題の模範レポートを紹介する。第二回目の課題を提示する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。課題二に対するレポートを提出する
10 滞日外国人の日本社会包摂(その1 滞日イスラム教徒) 日本でも滞日ムスリムが増加している。日本社会は、ムスリム在留者をどのように受け入れ、共生しようとしているのかを説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
11 滞日外国人の日本社会包摂(その2 自治体、経済界等の外国人受け入れの取り組み) 増加する滞日外国人の社会包摂に自治体や経済界がどのような取り組みを行っているのかを説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
12 滞日外国人の日本社会包摂(その3 外国人子弟への教育) 増加する滞日外国人の語学教育や子どもたちへの教育の重要性を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
13 滞日外国人の日本社会包摂(総括) 第9-12回の質問・コメントに対してできる範囲で回答する。第二回課題の模範レポートを紹介する。第三回目の課題を提示する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。課題三に対するレポートを提出する
14 異文化共存(共生を実現する社会デザイン) 第13回の質問・コメントに対してできる範囲で回答する。第三回課題の模範レポートを紹介する。外国人と日本人が摩擦を生むことなく共生できる社会実現に向けてのデザインについて総括する。 事前送付の総括資料に目をとおしておく。事後、アンケート、小テストに回答する

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