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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
地域共同体法a/REGIONAL LAW a
開講所属
/Course Offered by
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
水2/Wed 2
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
大藤 紀子

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大藤 紀子 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
【授業の目的】
 27の加盟国から成る地域共同体「欧州連合(EU)」では、加盟国間の国境を越えた、モノ・人・サービス・資本の自由な移動が保障されている。EU(欧州連合)法の沿革、性質に対する基本的な理解の習得を通じて、国家の法とも国際法とも異なる、「相互依存」的なEUの組織とEU法独自の特徴を理解することを目的とする。
【授業の内容】
 EU法発展の歴史、EUの組織や政策決定過程、EU法の性質や加盟国の国内法・欧州人権条約との関係などについて学習する。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 本授業は、オンデマンド配信型の遠隔授業を予定しており、対面授業は行わない。授業形式の一部を変更する場合には、Manaba または Porta IIでその都度事前に通知する。
 履修者は、各自ノートを作り、論点を項目ごとに整理すること。
 質問がある場合には、Manaba(スレッド)を通じて行うこと。質問に対する回答、小テストや課題の解説・コメント等は、適宜 Manaba にアップする。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 授業前に、その週で扱われる論点の概要が理解できるよう、テキストを熟読しておくこと(1時間程度)。
 授業後は、配布されたレジュメと自身のメモを参照しながら、ノート整理をすること。また、課題に取り組む際には、テキストを改めて精読するとともによく考えた上で回答を提出すること(3時間程度)。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
EUとは何か(第3版)
著者
/Author name
中村民雄
出版社
/Publisher
信山社
ISBN
/ISBN
978-4797236279
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
EU法基本判例集 (第3版)
著者
/Author name
中村民雄・須網隆夫編著
出版社
/Publisher
日本評論社
ISBN
/ISBN
978-4535523463
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
新EU法 基礎篇
著者
/Author name
庄司克宏著
出版社/URL
/Publisher
岩波書店
ISBN
/ISBN
978-4000289108
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
EU司法裁判所概説
著者
/Author name
中西優美子
出版社/URL
/Publisher
信山社
ISBN
/ISBN
978-4797236286
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 課題の提出(40%):週ごとに課題の提出が求められる。授業内容が理解できているかを確認するため、あるいは授業内容を踏まえ、関連する論点について自分なりの見解を示すことができるかどうかを評価する。いずれも、日頃からテキストをよく読んだ上で回答しているかどうかがポイントとなる。
 小テスト(20%):学期半ばに複数回小テストを実施する。小テストは、基本的に穴埋め(記述)形式である。
 レポートの提出(40%):学期の終わりに、1,200字程度のレポートを課す。レポートの具体的なテーマは、授業中に提示する。
 小テスト、レポートともに、評価のポイントは、課題同様、授業内容やテキストが理解できているか、論点の抽出能力と結論に至る論理的思考力である。レポートについては、文章の構成や形式(段落・脚注の有無など)も評価の対象とする。「入門演習」などで習得したレポートの書き方を踏まえて、形式的な要件を満たしたものを提出すること。「レポートの書き方」については、図書館で発行している資料を参考にすると良い。
関連科目
/Related Subjects
 「地域共同体法a」の授業は、EU法の総論を内容とする。続いて各論を勉強するためには、「地域共同体法b」を履修してほしい。
 EU法の特徴の一つは、国家の法とも国際法とも異なる独自の法体系をもつことである。そうした特徴を理解するためには、「憲法入門」または「憲法・発展」などの憲法に関する科目、そして「国際法」を予め受講していることが望ましい。「国際人権法」も関連科目である。
備考
/Notes
 上記テキストのほか、『国際条約集』を必ず手許に置き、関連する条約の条文の内容を確認すること。
到達目標
/Learning Goal
EU設立に至るヨーロッパの歴史、EUという地域共同体における法の基本的性質に触れ、EUが扱う具体的かつ多様な政策についての重要な判例や学説を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 はじめに 授業の概要についての説明 大学の売店で、事前にテキストを購入しておくこと
2 EUの設立動機と歴史的背景 EUの前身である石炭鉄鋼共同体の設立動機を通じてEUの目的を考える
3 EU法発展の歴史 EUの法としての発展史を勉強する
4 EU法の法源・EU法の特質① EU法の法源、EU法の加盟国国内法に対する優越性について勉強する
5 EU法の特質② EU法の直接効果について
6 EU法の特質③ とくにEU派生法のうちの「指令」の直接効果について勉強する
7 まとめ① 授業前半の復習・まとめ
8 EUの諸機関 EUの主要機関の役割を勉強する
9 EUの立法・行政 EUにおける立法・行政の仕組みを理解する
10 EUの法と裁判 EUにおける司法の仕組みを理解する
11 EU法と加盟国の国内法の関係について 国内法のEU法への適合解釈義務、実効的救済の確保、加盟国のEU条約違反行為の損害賠償責任
12 EUと人権① EU基本権憲章について
13 EUと人権② 欧州人権条約との関係について
14 まとめ② 授業後半の復習・まとめ

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