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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
刑法入門(秋)/INTRODUCTION TO CRIMINAL LAW
開講所属
/Course Offered by
法学部/LAW
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月3/Mon 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
徳永 光

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
徳永 光 総合政策学科/POLICY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 この授業は、「刑事法」に関連する専門科目を受講する前の学生を対象に、刑事法の基本理念・思考過程を理解し、一定の基礎知識をつけてもらうための導入科目です。
 科目のタイトルは、「刑法入門」ですが、「刑事法」全般を扱います。刑事法とは、犯罪と刑罰に関する法律を指し、刑法(主に、ある行為が(特定の)犯罪にあたるかどうかを解釈する分野)、刑事訴訟法(主に、捜査や裁判手続きの在り方を考える分野)、刑事政策(犯罪の原因や対策、犯罪者の処遇や社会復帰のための支援、少年法などを扱う分野)に分かれます。前半7回程度で、刑事政策や刑事手続きに関するトピックを通して、刑事法の全体像を把握したのち、後半の7回程度で刑法の基礎を学びます。受講者の皆さんが、専門科目の学習に円滑に取り組めるようになることを目的とします。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 基本的には講義形式で進めますが、具体的な検討課題について受講者同士がグループディスカッションを行う機会を設けます。授業は、レジュメを配布し、パワーポイントを使って進めます。オンラインで出席する場合も、グループディスカッションに参加する必要があります。
 資料の配布や課題の提出等はすべてmanabaを通じて行います。学期中の課題の解説は授業の冒頭で行います。質問への回答は口頭で、またはmanabaの掲示板を通して行います。
【履修上の注意】六法は必携です。
※ 対面に加え、Zoomによるライブ配信を行います。授業後の1週間程度、録画も視聴できるようにしますが、そちらは体調不良等により授業に出席できなかった人向けのもの(または復習のためのもの)であり、ライブでの参加を原則とします。
 
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 事前学習として、あらかじめ示される課題に目を通し、テキスト該当箇所を読んで検討しておいてください(1時間半程度)。
 授業後は、ほぼ毎回、理解度を確認するための小テストを行うか、簡単な事例問題について論述式の課題を出題します。授業内容を復習した上、改めて教科書を精読した上で取り組んでください(2時間半程度)。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
基礎から学ぶ刑事法
著者
/Author name
井田良
出版社
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
4641220999
その他(任意)
/other
授業開始前に出版された最新の版を使用します。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 学期中の小テスト・答案作成(60%)、期末試験(40%)により評価します。期末試験はmanabaを通して行う予定です。
 小テストは、授業で取り上げた課題または参考文献等に対する自らの見解、学生同士による話合いのまとめ等を記載してもらうことにより、問題の所在が適切に把握されているか、法的な考え方が理解されているかなどを評価します。
 期末試験は、学期中の小テストや事例問題の内容を基に出題し(同一内容ではありません)、学習の定着度を評価します。
 なお、授業レポートの提出が4回以下で期末試験が提出されない場合は採点対象外とします。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
刑法および刑事法領域の入門的知識を習得し、これらについての基礎解釈ができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 刑事法とは何か 刑事法とその他の分野の違い、刑事法の諸領域について理解する。刑事法の役割、適正手続きの保障、罪刑法定主義の意義について説明できるようにする。
2 日本の犯罪の動向 統計をみて、日本の犯罪認知件数等の動向・推移を理解する。また、認知件数の増減に影響する諸要因について説明できるようにする。
3 刑事手続きの流れ 捜査、裁判、矯正、保護を経て社会復帰に至るまでの流れと関係機関について、大まかに説明できるようにする。
4 冤罪原因と予防、救済 過去の冤罪事例を基に、冤罪原因と予防策について意見を述べられるようにする。再審制度の概要を理解する。
5 死刑制度 死刑制度の存廃に関する論拠を理解し、意見を述べられるようにする。
6 刑法総論概説(1)罪刑法定主義 犯罪の成否を判断する際の思考過程について理解する。罪刑法定主義の内容について説明できるようにする。
7 刑法総論概説(2)構成要件 構成要件という概念とその内容を理解する。
8 刑法総論概説(3)違法性 違法とは何かをめぐる議論の概要を理解する。被害者の同意が違法性に与える影響を考え、具体的事例について意見を述べられるようにする。
9 刑法総論概説(4)故意・過失 責任主義を理解し、故意犯と過失犯の違いについて説明できるようにする。
10 刑法総論概説(5)責任能力 責任主義を理解し、責任能力の意義について説明できるようにする。鑑定の手続きや医療観察制度について理解する。
11 刑法各論概説 犯罪類型を概観する。保護法益に関する見解の違いが条文の解釈に影響することを理解する。
12 性的自己決定と刑事法 性犯罪をめぐる近年の議論と法改正の概要について検討する。刑事裁判の基本原則を理解する。
13 家族関係と刑事法 児童虐待、DVなど家族間における犯罪への刑事法的対応について検討し、その他の予防支援策について概観する。
14 デジタル社会と刑事法 デジタル社会においてどのような問題が生じているかを検討する。新たな捜査手法に伴う問題点について説明できるようにする。

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