基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Course	経済社会学a／ECONOMY AND SOCIETY(A)
開講所属 ／Course Offered by	経済学部経済学科／ECONOMICS ECONOMICS
ターム・学期 ／Term・Semester	2022年度／2022 Academic Year　　春学期／SPRING SEMESTER
曜限 ／Day, Period	火1／Tue 1
開講区分 ／semester offered	春学期／Spring
単位数 ／Credits	2.0
学年 ／Year	2,3,4
主担当教員 ／Main Instructor	森永　卓郎

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
森永　卓郎	経済学科／ECONOMICS

授業の目的・内容 ／Course Objectives	本講義は、学科専門科目の一つとして、学位授与基準にいう豊かな歴史観、専門性に基づく分析力を培うことを目的とします。 経済学は多様な人々が暮らす現実の社会を対象とした学問であるため、数学や物理学といった学問のように完全な再現性があるわけではなく、テーマや理論が常に揺れ動いていきます。そのため、本講義では、経済学と社会学の融合をめざして、経済理論の背景となる社会の動きから、経済をみていくことをテーマとします。 春学期のテーマは、幸福です。我々は一人ひとりがより豊かな暮らしをするために社会を作り、経済を発展させてきました。しかし、現実にはいまでも多くの人が貧困と抑圧に苦しんでいます。この講義では、なぜ資本主義社会がすべての人を幸せにできないのかを経済社会の歴史と日本の現状を踏まえて考えていきます。
授業の形式・方法と履修上の注意 ／Teaching method and Attention the course	授業は、ZOOMによるオンデマンド配信（録画配信）で行います。PORTAⅡのレポート一覧に、講義の動画を閲覧するためのURLとパスコードを記載します。同時に、講義内容を文字化したものをレポート一覧の添付ファイルの形で配信します。オンラインの講義は、授業時間より少し短めに終わりますので、講義のなかで分からなかったところ、聞き取れなかったところに関しては、PORTAⅡの文字版のファイルを閲覧してください。録画配信の有効期限は３週間程度ですので、早めに受講してください。文字版の資料をみながら講義を聞いてもかまいません。講義内容に関する質問や意見は、ｋ04012@dokkyo.ac.jp　にメールで送信してください。授業時間に関わらず、事前学習、事後学習の段階も含めて常時受け付けます。
事前・事後学修の内容 ／Before After Study	事前に下記アドレスのweb上の講義資料を精読してください。 https://morinaga-takuro.com/class/dokkyospring.html 所要時間は60分程度です。事前の質問や意見も受け付けます。 事後学習は、授業時間内に理解できない部分があった場合に、PORTAⅡの文字版配信の資料を通しで読み直してください。所要時間は60分程度です。それでも分からない場合はメールで質問を送ってください。
テキスト1 ／Textbooks1	書籍名 ／Title グローバル資本主義の終わりとガンディーの経済学 著者 ／Author name 森永卓郎 出版社 ／Publisher 集英社インターナショナル ISBN ／ISBN 9784797680584 その他（任意） ／other
テキスト2 ／Textbooks2	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト3 ／Textbooks3	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等1 ／References1	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title なぜ日本だけが成長できないのか 著者 ／Author name 森永卓郎 出版社/URL ／Publisher 角川新書 ISBN ／ISBN 9784040822617 その他（任意） ／other
参考文献等2 ／References2	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 消費税は下げられる 著者 ／Author name 森永卓郎 出版社/URL ／Publisher 角川新書 ISBN ／ISBN 9784040821245 その他（任意） ／other
参考文献等3 ／References3	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 雇用破壊 著者 ／Author name 森永卓郎 出版社/URL ／Publisher 角川新書 ISBN ／ISBN 9784040820644 その他（任意） ／other
評価方法 ／Evaluation	定期試験 100％※備考参照※ 講義はオンラインですが、定期試験のみ対面で行います。 試験問題に関しては、講義内容を理解しているかを問う問題が３点×10問、記述式が70点です。 記述式問題に関しては、13回目と14回目の講義でテーマを発表します。 試験は持ち込み禁止です。
関連科目 ／Related Subjects	日本経済史 日本経済論 金融論 環境政策論 国際金融論 産業政策論 財政学
備考 ／Notes	テキスト：web上に講義資料を公開しますが、資料は随時変更しますので、授業の直前で確認してください。 新型コロナウイルス感染症対策のため、評価方法がレポートに変更される可能性があります。その場合は、13回目、14回目の講義の際に課題や提出方法をお知らせします。分量は１枚。用紙の大きさは問いません。
到達目標 ／Learning Goal	経済社会のヴィジョンを考えるために必要な専門知識を習得し、経済現象を社会学的アプローチで分析のうえ、解説できるようにする。

回 ／Time	授業計画（主題の設定） ／Class schedule	授業の内容 ／Contents of class	事前・事後学修の内容 ／Before After Study
1	ガイダンス	春学期全体の授業の流れや評価方法の詳細についてお話しします。
2	人はどうしたら幸せになれるのか	経済学が考える幸福と人間が感じる幸福の差異についてお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
3	経済社会はどのように発展してきたのか	マルクス経済学を中心に、原始共産制から共産主義革命に至る経路をお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
4	社会民主主義の興隆と変容	西欧を中心に成立した社会主義とは異なる社会民主主義についてお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
5	共産主義社会の失敗と新自由主義の台頭	社会主義の失敗とその後に世界を覆うようになった新自由主義についてお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
6	遅れてやってきた日本の新自由主義	新自由主義と社会民主主義の理念がどのように異なるか。また日本の政治がどのような対応をしてきたのかをお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
7	新自由主義と戦争	、構造改革派（市場原理主義）と戦争肯定派がなぜ重なるのかをお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
8	税制と経済社会	新自由主義がどのような税制を考えるのかについてお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
9	日本の税制	財政緊縮と国民生活について、格差の観点からお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
10	社会保障とセーフティネット	生活保護、社会保険、雇用という三層のセーフティーネットの脆弱化についてお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
11	教育と格差	経済力と学歴がどのように関係しているのか。階級の再生産についてお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
12	人はなぜ狂うのか	形骸額が想定する合理的経済人とは異なる人間の行動についてお話しします。	事前にWEB上の講義資料を読んでください
13	新自由主義と利権	春学期全体の講義を利権の追求という観点からお話しします	事前にWEB上の講義資料を読んでください
14	貧困とは何か	貧困の実態とそれを減らす方法についてお話しします	事前にWEB上の講義資料を読んでください