基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Course	ミクロ経済学a(再履修)／MICROECONOMICS(A)
開講所属 ／Course Offered by	経済学部／ECONOMICS
ターム・学期 ／Term・Semester	2022年度／2022 Academic Year　　春学期／SPRING SEMESTER
曜限 ／Day, Period	月1／Mon 1
開講区分 ／semester offered	春学期／Spring
単位数 ／Credits	2.0
学年 ／Year	3,4
主担当教員 ／Main Instructor	高畑　純一郎

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
高畑　純一郎	国際環境経済学科／ECONOMICS ON SUSTAINABILITY

授業の目的・内容 ／Course Objectives	本講義は、経済学部基礎科目「経済学(ミクロ)」の上位科目であり、経済学を体系的に学ぶことを通じて、経済学部の学位授与方針（DP）及び教育課程の編成・実施方針（CP）が示す「豊かな歴史観、自然観、および倫理観を中核とする教養に基礎付けられた経済学の専門知識」を獲得するための基幹科目の一つである。多くの専門科目が「ミクロ経済学a,b」を基礎知識としており、学士の学位を取得する上で極めて重要な科目である。以下に、本講義の具体的目的および内容を示す。 本講義の目的は、完全競争市場において消費者、生産者の直面する問題を把握し解けるようになることで、各経済主体の理論的に想定される行動という意味でミクロ経済学的な考え方を身に着けることである。 本講義の内容として、ミクロ経済学ではそれぞれの経済主体（個人や企業など）が直面する経済的な問題に個別に注目し、各自がどのように行動するかを理解し、全体でどのような均衡が実現するかを学修する。春学期は、各経済主体が価格に影響を与えることができないような完全競争市場の経済環境を想定する。
授業の形式・方法と履修上の注意 ／Teaching method and Attention the course	授業の形式は対面では行わず、講義録画も視聴可能とする予定である。最初にトピックの考え方を説明し、そのトピックについて例を用いて解説する。その後、演習を出題し、各自で解いてもらい、その解説を行い理解を深める。講義は毎回の積み重ねであり、一度学修したトピックは自分で復習しておくことが求められる。 なお、講義の内容について受講者がより深くできるように、チャットやメールなどで随時質問を受け付けるようにする。また、講義中に出された課題については提出後、中間・期末課題については提出締切後に、課題の模範解答を示すので、各自で間違った箇所を復習して理解できるようにする。
事前・事後学修の内容 ／Before After Study	講義開始までに経済学(ﾐｸﾛ)の内容を学習して準備しておくことが望ましい。また経済経営数学入門で学習するような微分の考え方、指数の計算をよく理解しておくことが望ましい。 また講義期間中は、事前にホームページに掲載しておく講義資料を、講義に備えて予習することが期待される(2時間程度)。講義中に出題した演習問題は講義終了後にも再度取り組んで、内容の理解を深めることが望ましい(2時間程度)。
テキスト1 ／Textbooks1	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト2 ／Textbooks2	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト3 ／Textbooks3	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等1 ／References1	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title マンキュー経済学I ミクロ編(第4版) 著者 ／Author name Ｎ・グレゴリー・マンキュー著／足立英之訳／石川城太訳／小川英治訳／地主敏樹訳／中馬宏之訳／柳川隆訳 出版社/URL ／Publisher 東洋経済 https://str.toyokeizai.net/books/9784492315194/ ISBN ／ISBN 978-4492315194 その他（任意） ／other
参考文献等2 ／References2	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等3 ／References3	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
評価方法 ／Evaluation	講義中の課題(40%)、中間・期末課題(60%)とし、AA，A，B，C，F の 5段階で評価します。評価の目安は以下のとおりです； AA: 担当教員が課す標準的課題（計算問題・記述問題など）を完全にこなし、その上、発展的課題にも十分に対応した A: 担当教員が課す標準的課題（計算問題・記述問題など）を完全にこなし、その上、発展的課題にも対応した B: 担当教員が課す標準的課題（計算問題・記述問題など）を完全にこなした C: 担当教員が課す標準的課題（計算問題・記述問題など）をある程度こなした F: 上記以外
関連科目 ／Related Subjects	ミクロ経済学の考え方を使う講義が多く存在するが、例えば上級ミクロ経済学、公共経済学、ゲーム理論、行動経済学、産業組織論などの科目が関連しており、それらを履修する際には事前にもしくは合わせて履修することが望ましい。
備考 ／Notes	テキストは使用しない。講義資料を用意し、それに基づいて講義を進める。さらに詳しく内容を学修したい学生は「ミクロ経済学」という名前の文献で自分にあったものを参照のこと。
到達目標 ／Learning Goal	学部中級レベルのミクロ経済学の知識を習得し、様々な経済事象を理論的に分析のうえ、解説できるようにする。

回 ／Time	授業計画（主題の設定） ／Class schedule	授業の内容 ／Contents of class	事前・事後学修の内容 ／Before After Study
1	イントロダクション	ミクロ経済学とはどのような学問分野なのかについての説明を行う。	経済学(ﾐｸﾛ)の内容、微分の考え方、指数の計算をよく理解しておくことが望ましい。講義中に出題した演習問題は講義終了後に再度取り組んで、内容の理解を深めることが望ましい。
2	効用関数と限界効用	効用関数と限界効用についての考え方を理解できるようにする。	微分の考え方を用いて学修する。消費者の効用・限界効用の考え方を理解することによって、消費者の効用最大化を考えることができるために必要な知識を修得できる。
3	消費者の予算制約	購入可能な財の組み合わせを理解し、図で表現できるようにする。	一次関数の考え方を用いて学修する。消費者の予算制約の考え方を理解することによって、消費者の効用最大化を考えることができるために必要な知識を修得できる。
4	消費者の選好と効用関数・限界効用	消費者の財の組み合わせに対する選好を理解し、図で表現できるようにする。	微分の考え方、指数の計算を用いて学修する。消費者の選好の考え方を理解することによって、消費者の効用最大化を考えることができるために必要な知識を修得できる。
5	効用最大化と需要曲線	効用最大化問題の解き方と需要曲線の導出を理解できるようにする。	消費者の選好、予算制約の考え方を用いて学修する。消費者の効用最大化を考え方を理解することによって、所与の価格の時に消費者がどのように行動するか予想するために必要な知識を修得できる。
6	市場需要と消費者余剰	市場全体で消費者の需要と余剰がどのように表現できるか理解できるようにする。	消費者の効用最大化の考え方を用いて学修する。予想される消費者の行動を集計して市場全体での消費者の行動を把握することで、市場全体でどの程度の総余剰が得られるかについて必要な知識を修得できる。
7	生産関数と限界生産物	生産関数と限界生産物の考え方を理解できるようにする。	微分の考え方を用いて学修する。生産者の技術面での制約を表現した生産関数の考え方を理解することで、生産者の利潤最大化を考えるのに必要な知識を修得できる。
8	生産技術と投入要素	生産要素と生産量の関係や規模に関する収穫の考え方を理解できるようにする。	生産関数の考え方を用いて、投入する生産要素と生産量の関係を理解し、それによって生産技術の性質を具体的に説明できるようになり、規模の経済などの性質と比較するための知識を修得できる。
9	短期と長期	生産者が短期と長期でどのように生産を調整可能か理解できるようにする。	生産関数、投入要素などの考え方を用いて学修する。投入要素が調整可能かどうかによって生産者の生産量がどのように影響されるかを理解することで、最適な生産者行動を理解するための知識を修得できる。
10	効率的な要素投入	生産者の効率的な生産要素をどのように表現できるか理解できるようにする。	微分や生産関数の考え方を用いて学修する。所与の価格の下で生産者がどのように効率的な要素投入量を選択するかを学修することで、利潤最大化を考えるのに必要な知識を修得できる。
11	種々の費用	生産者の直面する種々の費用について理解できるようにする。	微分の考え方、生産関数の考え方を用いて学修する。生産量に対する種々の費用の考え方を理解することで、各生産者がどのような供給曲線を持つか理解するための知識を修得できる。
12	規模の経済と範囲の経済	生産者の直面する規模の経済と範囲の経済を理解できるようにする。	費用関数の考え方を用いて学修する。規模の経済、範囲の経済の考え方を理解することで、生産者のどのような生産形態で有利になるか理解するための知識を修得できる。
13	利潤最大化と供給曲線	利潤最大化問題の解き方と供給曲線の導出を理解できるようにする。	微分や生産関数、費用関数の考え方を用いて学修する。各生産者の供給曲線を理解することで、市場全体での供給曲線がどのようになるかを導出するのに必要な知識を修得できる。
14	市場供給と生産者余剰	市場全体で生産者の供給と余剰がどのように表現できるか理解できるようにする。	利潤最大化の考え方を用いて学修する。市場供給曲線から所与の価格の下での生産量と生産者余剰が求められることを理解することで、市場全体での余剰を求めるための知識を修得できる。