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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
フランスの政治経済Ⅱ/FRENCH ECONOMY AND POLITICS II
開講所属
/Course Offered by
外国語学部フランス語学科/FOREIGN LANGUAGES FRENCH
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水1/Wed 1
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
尾玉 剛士

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
尾玉 剛士 フランス語学科/FRENCH
授業の目的・内容
/Course Objectives
 年金や医療保険などのフランスの社会保障制度と最近の改革動向を日本と比較しながら学び、フランス語学科の学位授与方針が示す「主にフランス語圏を対象とする概括的な国際教養を持って、国際的な市民としての社会的責任を果たす能力」を身に付ける。
 フランスは北欧諸国と並ぶ巨大な福祉国家であり、年金や医療保険などの社会保障制度の改革は最も重要な政治課題の一つといっても過言ではない。日本でも、少子高齢化、雇用や家族の不安定化などを背景として社会保障改革が喫緊の課題になっている。
 そこでこの授業では、まず社会保障とはなにを目的とした制度なのかを理解する。次に年金や医療保険などの個々の社会保障制度の基本的な仕組みと、日仏における改革の動向について学ぶ。授業とレポートを通じて、年金や消費税など「社会の諸問題を分析して自らの見解を提示できる能力」(フランス語学科教育課程の編成・実施方針)の獲得を目指す。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
【授業形式】
 対面授業。授業連絡はmanabaで行う。
 配布資料に沿った講義を行うが、一方通行の授業にならないよう毎回小テストに取り組んでもらい、ユニークな解答や質問などを紹介しながら授業を進めていく。

【フィードバック方法】
 毎回の提出課題(小テスト)に感想・質問を記入する欄を設け、翌週の授業の最初にリプライを行う。もちろん授業中・授業後に直接質問していただいても構わない。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 授業内容をよく復習し課題を作成すること。また、毎回配布資料のなかでキーポイントを整理するので、何が本質的な論点なのかよく復習して次回に備えること(以上、合計4時間程度)。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
指定しない。毎回参考文献を紹介する。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『社会保障論』(2015年)
著者
/Author name
土田武史編
出版社/URL
/Publisher
成文堂
ISBN
/ISBN
978-4792342548
その他(任意)
/other
「第15章 諸外国の社会保障」の中でフランスについても簡潔にまとめられている。
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『新 世界の社会福祉2:フランス/ドイツ/オランダ』(2019年)
著者
/Author name
松村祥子、田中耕太郎、大森正博編
出版社/URL
/Publisher
旬報社(https://gsw.junposha.com/)
ISBN
/ISBN
978-4845115976
その他(任意)
/other
日本語で読める近年の解説書。
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
『海外情勢報告』
著者
/Author name
厚生労働省
出版社/URL
/Publisher
https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
毎年更新されるので最近の社会保障政策の動向を手早く知りたい際に便利。
評価方法
/Evaluation
平常点(授業姿勢と毎回の提出課題で評価)50%、期末レポート50%。
無断欠席は0点扱い。やむを得ない事情により欠席する場合、必ず事前に事情を説明して了解を得ること。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
フランスの政治経済の全体像、および、フランスの政治経済の現状や特質など、フランスの政治経済に関する専門知識を習得し、分析のうえ見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス 授業目的・進め方・評価方法などの説明、各回の概要紹介、課題提出の練習。
2 フランスの社会保障システム 社会保障とはなにか、なぜ生まれたのか、フランスの社会保障システムの特徴はなにか、といったテーマについて学ぶ。
3 フランスの経済・人口・社会の動向 フランスの経済動向・政府財政の推移・人口動態・働き方や家族の変容について学ぶ。
4 年金① 基本原理 年金制度を理解する上で基本となるポイントを理解した上で、フランスと日本の年金制度のデザインについて学ぶ。
5 年金② 改革動向 1990年代以降のフランスの年金改革の動向を分析し、どのような対策が重視されてきたのかについて考える。
6 年金③ 年金制度の将来 年金制度のゆくえについて考える。
7 医療保険① 基本原理 医療保険制度を理解する上で基本となるポイントを理解した上で、フランスと日本の医療制度のデザインについて学ぶ。
8 医療保険② 改革動向 1970年代以降のフランスの医療保険改革の動向を分析し、どのような対策が重視されてきたのかについて考える。
9 高齢者介護 1990年代以降、フランスや日本の高齢者介護政策が刷新された背景、制度の基本的な仕組み、制度改革の展開、現在の課題について学ぶ。
10 雇用政策(失業・非正規雇用対策) 1970年代以降のフランスにおける失業の増加、雇用の不安定化、社会的排除といった問題の展開と対策について学ぶ。
11 最低所得保障(生活保護) フランスと日本の最低所得保障制度の仕組みや受給者の実態について学ぶ。
12 家族政策(子ども手当・保育サービス) フランスの子ども・子育て支援政策の展開と課題について学ぶ。
13 社会保障の財源改革 増大する社会保障費をフランスではどのような財源によって賄って来たのかについて学ぶ。
14 まとめ 秋学期のまとめ

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