シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
英語圏の社会と思想 a/SOCIETY AND THOUGHT IN BRITAIN AND AMERICA(A)
開講所属
/Course Offered by
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火4/Tue 4
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
片山 亜紀

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
片山 亜紀 英語学科/ENGLISH
授業の目的・内容
/Course Objectives
この講義は,英語学科の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)や学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)が示す「英語の運用能力を養成し、英語圏の言語・文学・文化・社会・国際関係などを理解するための専門知識を身につけた、国際的な視野にたつ教養人を育成する」ことを念頭に置いたうえで、以下の目的を目指します。

(1) フェミニズムの最近の議論に詳しくなること。
(2) それぞれの文章の特徴を理解すること。
(3) 英語で書かれたものについて、その抜粋について英語の特徴をつかむこと。
(4) 性差別(ジェンダー差別)を、個人の心がけというより社会のしくみの問題として捉える視点を獲得すること。
(5) 性差別的な社会を変える方法について、授業参加者らとともに模索できるようになること。

2017年に#MeTooが大きな盛り上がりを見せてから、世界各地でフェミニズムが活発化しています。この授業ではおよそ二回に一冊のペースでエッセイを取り上げ、その論点・背景・反響・関連文献について担当者(片山)から紹介します。英語圏で書かれたものを中心としますが、英語圏以外のものも、女性だけでなく男性が書いたものも取り上げ、フェミニズムの世界的な広がりと、女性だけにとどまらない広がりについて感じ取ってもらいます。ほとんど全員が関わるようなテーマばかりなので、どんな性別の人も歓迎です。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
コロナウイルスの感染状況によりますが、基本的に対面授業とします。ライブ配信も録画配信もしません。

講義形式で進めますが、受講者の皆さんには文章を読み上げてもらったり、意見を発表してもらうことがあります。毎回の授業の終了時にはコメントを書いてもらい、manabaあるいは翌週以降の講義でフィードバックをします。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前:各エッセイから、授業で扱う部分をmanabaに挙げるので、読んでおいてください(目安は30分程度)。
事後:授業の配布資料を見返してください(目安は30分程度)。興味を持ったら一冊丸ごと読んでください。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
〈家父長制〉は無敵じゃない――日常からさぐるフェミニストの国際政治
著者
/Author name
シンシア・エンロー
出版社
/Publisher
岩波書店
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
戦争は女の顔をしていない
著者
/Author name
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
出版社
/Publisher
岩波書店
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
舌を抜かれる女たち
著者
/Author name
メアリー・ビアード
出版社
/Publisher
晶文社
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
男らしさの終焉
著者
/Author name
グレイソン・ペリー
出版社/URL
/Publisher
フィルム・アート社
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
私は男でフェミニストです
著者
/Author name
チェ・スンボム
出版社/URL
/Publisher
世界思想社
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと
著者
/Author name
清田隆之
出版社/URL
/Publisher
扶桑社
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
英語学科の学位授与方針に沿って、グローバル社会に関する専門的知識を習得しているか、それらの背景や諸問題を的確に理解分析しているか、そして自らの見解を論理的に表現する能力を身に付けているかを重視して評価します。

毎回のコメント〜42%、学期末試験 〜56%

ただし欠席が5回以上の場合、およびコメントやレポートに剽窃があった場合は、評価対象としません。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
その他の参考文献は、授業で紹介します。
到達目標
/Learning Goal

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション 男尊女卑? 女尊男卑? フェミニズムの歴史と現在のフェミニズムの盛り上がり 「詳細情報」参照のこと。以下同様。
2 エンロー『〈家父長制〉は無敵じゃない』(1):日常の軍事化 エンローの視点の特徴について
3 エンロー『〈家父長制〉は無敵じゃない』(2):軍事化を解体するために エンローの提案を検討する
4 アレクシエーヴィッチ『戦争は女の顔をしていない』(1):戦争とジェンダー ロシアのノーベル賞作家によるインタビューについて
5 アレクシエーヴィッチ『戦争は女の顔をしていない』(2):戦争と女性 アレクシエーヴィッチのその後の活動について
6 ビアード『舌を抜かれる女たち』(1):ジェンダーと社会的発言 西欧文化の中で、女性が発言しにくいのはなぜか。
7 ビアード『舌を抜かれる女たち』(2):ジェンダーと性暴力 西欧文化の中で、性暴力はどう捉えられてきたか。
8 ペリー『男らしさの終焉』(1):男らしさの問題点 男らしさはどこが問題とされているのか
9 ペリー『男らしさの終焉』(2):男らしさを解きほぐすためには 男らしさを解きほぐすための提案について検討する
10 チェ『私は男でフェミニストです』(1):韓国フェミニズムの盛り上がり 韓国フェミニズムと男性
11 チェ『私は男でフェミニストです』(2):韓国で男性でいること チェの提案について検討する
12 清田『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』 日本のフェミニズムと男性
13 清田『自慢話でも・・・』:(2)日本で男性でいること 清田の提案について検討する
14 まとめ これまでの授業まとめと学期末試験の説明。

科目一覧へ戻る/Return to the Course List