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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
テクスト研究(語学・文学・思想) b/TEXT STUDIES (GERMAN LANGUAGE, LITERATURE AND THOUGHT) b
開講所属
/Course Offered by
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/2022 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月3/Mon 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
黒子 葉子

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
黒子 葉子 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的・内容
/Course Objectives
この授業では、Philip Dröge: Niemands Land. Die unglaubliche Geschichte von Moresnet, einem Ort, den es eigentlich gar nicht geben durfte.(誰のものでもない国 ー 本来存在してはならなかったある土地、モレネの信じられない物語)を扱います。舞台となるのはドイツとベルギーの国境地帯で、主にドイツ語を母語とする人々が暮らしています。この土地は、19世紀にオランダ、プロイセン、ベルギー、フランスの貴族や科学者たちが領有や権利の帰属を争う対象になりました。ヨーロッパの歴史の片隅に忘れられたこの「小国」は、ウィーン会議後のヨーロッパ近代の大国の勢力均衡によって生まれ、百余年にわたって数奇な運命をたどりました。
今学期は本書の第10章、Der Konsul von Kvarŝtonoj(クヴァルシュトーノイの執政官)を読みます。20世紀初頭に人工言語エスペラントがこの地の「希望」とみなされ、この言語を公用語とする独立国家の樹立が目指された一連の試みが描かれています。本授業では、ヨーロッパの多言語主義の源流ともいえるこの事象を取り上げ、多文化・多言語を背景として生きる人々が奮闘する姿を捉えたいと思います。
本書はオランダ語原典からの翻訳で、比較的平易なドイツ語で書かれていますが、毎回3頁程度は読み進める予定ですので、全員がかならず予習をして参加するようにしてください。受講生の皆さんの読解力を向上させ、自力で専門的な内容を含んだドイツ語テクストを正確に理解できるようにすることが、この授業の目標です。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
本授業は対面を基本とし、状況に応じてZoomによる同時配信型を取り入れる予定です。教材や授業資料はmanabaにて配布します。
テクスト購読の回では、担当者がパワーポイント等を用いて担当箇所の発表を行います。発表担当者だけでなく受講者全員が授業で扱う範囲を予習していることを前提とします。担当者以外にも、授業内で質問をします。
第8回の中間試験と第14回の期末試験では、テクストに関する内容的な理解をはかるだけでなく、文法についても問いますので、事前によく復習しておいてください。
授業内容に関する不明点があれば、授業内で発言するか、授業後にmanabaに質問を提出してください。次回授業の冒頭で質問を紹介し、解説します。
初回授業で、受講上の注意点を詳しく示しますので、必ず参加してください。個別の事情がある場合には、相談にのりますので、初回授業日までにメールで必ず申し出てください。

※未修クラスで「総合ドイツ語Ⅳ」または「応用ドイツ語Ⅱ」の成績が「B」以下の学生を主な対象とします。
(但し、未修クラスの学生で成績が「A」以上でも履修可)
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前に授業で扱う範囲のテクストを読み、文構造や語法を丁寧に確認するよう努めてください。授業後にはよく復習をし、中間試験および期末試験に備えてください。疑問点、不明点があれば質問してください。授業内容に関連する文献を参照し、知識を深めることが望ましいです。全体で毎週約4時間の学習が予想されます。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
Niemands Land
著者
/Author name
Philip Dröge
出版社
/Publisher
Piper Verlag, München
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
中間試験30%、期末試験30%、発表20%、授業への参加度20%
授業への参加度は、課題の提出や授業内での発言に基づいて総合的に判断します。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
参考文献は授業内で指示します。テクスト(第10章)はmanabaで配布します。
到達目標
/Learning Goal
専門的なドイツ語テクストを講読し、語学・文学・思想に関する分野について背景知識を含めて総合的に研究し、分析を行い見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション 授業の進め方や成績評価に関する説明をする。学期中の分担を決定する。 あらかじめシラバスに目を通しておくこと。不明点があれば質問すること。
2 教員による講義 テクストの背景となる知識に関する解説を行う。 事前に配布する講義資料をダウンロードして目を通しておくこと。授業後に課題に取り組み、提出すること。
3 テクスト購読・ディスカッション(1) テクスト193頁1行目から195頁21行目までを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
4 テクスト購読・ディスカッション(2) テクスト195頁22行目から197頁31行目までを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
5 テクスト購読・ディスカッション(3) テクスト197頁32行目から200頁8行目までを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
6 テクスト購読・ディスカッション(4) テクスト200頁10行目から202頁24行目までを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
7 テクスト購読・ディスカッション(5) テクスト202頁25行目から205頁4行目までを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
8 (1)から(5)のテクストの内容に関する中間試験 テクスト193頁1行目から205頁4行目までを範囲として、中間試験を行う。試験後に問題の解説をする。 試験範囲をよく復習し、準備をすること。授業後に疑問点があれば質問すること。
9 テクスト購読・ディスカッション(6) テクスト205頁5行目から207頁20行目までを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
10 テクスト購読・ディスカッション(7) テクスト207頁21行目から210頁5行目までを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
11 テクスト購読・ディスカッション(8) テクスト210頁7行目から212頁22行目までを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
12 テクスト購読・ディスカッション(9) テクスト212頁23行目から215頁7行目までを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
13 テクスト購読・ディスカッション(10) テクスト215頁9行目から217頁の終わりまでを扱う。担当者がパワーポイントを用いて発表し、疑問点や論点を出した後で、全員で議論する。 授業前に今回の範囲を各自が必ず読んでおくこと。授業後に疑問点があれば質問すること。
14 (6)から(10)のテクストの内容に関する期末試験 テクスト205頁5行目から217頁までを範囲として、期末試験を行う。試験後に問題の解説をする。 試験範囲をよく復習し、準備をすること。授業後に疑問点があれば質問すること。

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