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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/03/25 現在/As of 2021/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
フランス語教育演習/SEMINAR IN FRENCH EDUCATION
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
月3/Mon 3
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
中村 公子
科目区分
/Course Group
大学院科目 専攻科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
中村 公子 フランス語学科/FRENCH
授業の目的・内容
/Course Objectives
フランス語教授法の歴史的変遷を概観し、個々の教授法の理論と実践について考えることを目的とします。
最初に教授法の全体の流れを把握し、その後、近代から現在までのフランス語教授法の中から主要ないくつかの教授法を
具体的に取り上げます。そして、文献講読と作業や実践を通して、それぞれの教授法についてさらに掘り下げた理解を
目指します。また、各教授法の特徴が反映されている教材(フランスで作られた総合的教材)の特徴などを探るために
教材分析を行い、それらの教材から各教授法の特徴を活かした学習活動について考え実践練習を行います。
最後に、日本における外国語教育とフランス語教育について概観し、現状の把握と問題点、今後の展望について検討し、
より専門性の高い外国語教育指導を実践するために必要な知識の修得と実際の訓練を行うことを目指します。

この科目は、外国語学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)の学位の裏付けとなる能力1及び2の養成を目的とし、教育課程の編成・実施方針(CP)のフランス語教育演習の科目に相当する。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
この授業は、実践練習(作業を含む)や発表、ディスカッションを中心に、随時、文献講読や講義を取り入れて行います。
各時代の教授法についてその特徴と代表的な練習や学習活動のタイプをまとめ、それぞれの時代の教授法を取り入れた教材
や教材に付属するスライド・映像・音声なども用いて、各教授法の特徴がどのように現れているのかを実際の教材分析作業
を取り入れながて考察します。そして、それぞれの時代の練習や学習活動を実際に授業に取り入れる場合、どのような
具体的な形で実現できるのかを、作業や発表、実践、ディスカッションを取り入れて模索していただきます。
定期的に模擬授業の実践も行います。
************************************
授業は対面授業で行います。(なお、遠隔授業になった場合は Zoom によるリアルタイム授業を行います。)
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前に指定された文献を読んで内容を把握し、実際の授業をする際に必要になる事柄をまとめてください。
また、授業内で発表する実践について事前の準備作業を行なってください。

授業後には、文献で得た知識から要点をまとめ、授業中に行った実践や注意事項についてもまとめてください。
また、模擬授業実施の度に、次回以降の模擬授業について自身への課題を(分類しながら)書き出してください。
できれば、次回の指定箇所の予習(下読み)をしておいてください。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
Pour une approche communicative dans l’enseignement du français au Japon
著者
/Author name
Agnès DISSON
出版社
/Publisher
Presses universitaires d’Osaka.
Presses universitaires d’Osaka
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
担当教員より最初の授業時に指示があります。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
授業準備              25%
授業への積極的参加と作業や発表   25%
各学期末の課題           50%
備考
/Notes
関連科目
/Related Subjects
到達目標
/Learning Goal
フランス語教育文献の読解力及び研究能力を得られるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 1. Introduction 授業内容と進め方についての説明を行う
2 2. 外国語教育の歴史的変遷 外国語教育の始まりから現在までの流れを概観する
(講読とディスカッション)
3 3. 古代から19世紀までの教授法概観 古代から19世紀までどのように外国語(母語以外の言語)が教えられてきたのかを概観する
(講読とディスカッション)
4 4. 20世紀から現代までの教授法概観 20世紀以降(特に第二次世界大戦中と戦後)の教授法の歴史的な流れを概観する
(講読とディスカッション)
5 5. 文法訳読教授法の特徴 もともとラテン語の学習に端を発するこの教授法の
長所と短所を学習する
(講読とディスカッション)
6 6. 文法訳読教授法を取り入れた教材 この教授法を取り入れたフランス語の教材を分析する
(講読と作業、ディスカッション、発表)
7 7. 文法訳読教授法の学習活動 この教授法を取り入れた授業での学習活動について
考える(講読と作業、ディスカッション、発表)
8 8. SGAV(全体構造主義的)視聴覚方式の特徴 パターン練習を取り入れた視聴覚方式教授法の特徴を学習する(講読とディスカッション)
9 9. SGAVの教材 この教授法の教材の特徴をまとめ、どのような理論に裏付けされているのかを学習する
(講読と作業、ディスカッション)
10 10. SGAVとexercices structuraux ほとんどすべての練習問題のタイプが入っていると
言っても過言ではないパターンプラクティスについて
学習する(講読と作業、ディスカッション、発表)
11 11. SGAV の学習活動 実際にこの教授法を取り入れた授業を想定して、どのような学習活動が行われるのかを考える
(講読と作業、ディスカッション、発表)
12 12. SGAV の問題点と展望 音声重視のこの教授法の最大の問題点は何なのか、
なぜ学習者は話せるようにならなかったのか、などの
疑問についての答えを模索する
(講読とディスカッション)
13 13. SGAV後のConseil de l'Europe での動き SGAV が機能しなかったことにより欧州会議の中にプロジェクトチームが発足するが、その背景にあったものは何だったのか、またプロジェクトチームはどのような仕事をしたのかを学習 (講読とディスカッション)
14 14. Un Niveau-Seuil と actes de parole 欧州会議から生まれた Un niveau-seuil の特徴と
新たな言行為という概念について
(講読とディスカッション)
15 15. Introduction 授業内容と進め方についての説明を行う
16 16. 概念・機能シラバスの特徴 欧州会議内のプロジェクトチームの長であったWilkins が提唱したこのシラバスについて学習する
(講読とディスカッション)
17 17. 概念・機能シラバスを取り入れた教材 この考え方を取り入れた教材を分析する
(講読と作業、ディスカッション、発表)
18 18. 概念・機能シラバスの学習活動 この考え方を取り入れた学習活動はどのようなものかについて考える
(講読と作業、ディスカッション、発表)
19 19. 外国語教育分野でのコミュニケーション能力 コミュニケーション能力の定義について考える
(講読とディスカッション)
20 20. Approche communicative の特徴 コミュニケーション能力養成を目的とした教授法の
特徴を学習する
(講読とディスカッション)
21 21. Approche communicative を取り入れた教材 A.C. を取り入れた教材を分析する
(講読と作業、ディスカッション、発表)
22 22. Approche communicative の学習活動 A.C. を取り入れた授業で行う学習活動の特徴と
その実現に向けての準備をする
(講読と作業、ディスカッション、発表)
23 23. Approche communicative の問題点 A.C. の問題点と今後の展望について考える
(講読とディスカッション)
24 24. Approche actionnelle の特徴 Approche actionnelle とは何なのか、この教授法が生まれた経緯とその特徴を学習する
(講読とディスカッション)
25 25. Approche actionnelle を取り入れた教材 A.A. を取り入れた教材を分析する
(講読と作業、ディスカッション、発表)
26 26. Approche actionnelle の学習活動 A.A. を取り入れた授業で行う学習活動のための下準備と運営、教師の役割について学習する
(講読と作業、ディスカッション、発表)
27 27. 日本における外国語教育 日本における外国語教育を文献講読を通して概観する
(講読とディスカッション)
28 28. 日本におけるフランス語教育 フランス語が日本に最初に入ってきたのはいつか、
日本でのフランス語教育について概観する
(講読とディスカッション)

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