シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/03/25 現在/As of 2021/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
民法演習/SEMINAR ON CIVIL LAW
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火3/Tue 3
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
納屋 雅城
科目区分
/Course Group
大学院科目 演習科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
納屋 雅城 法律学科/LAW
授業の目的・内容
/Course Objectives
 この授業は、法学研究科の教育課程の編成・実施方針(CP)で掲げられている、法学の分野における研究に必要な基礎的能力を高めるとともに、高度の専門性を要する職業等に必要な能力を修得するため、フランス法に関する基本文献を講読しフランス法の基礎知識(特に、日本法の民法総論・総則に相当する部分)を身に付けることによって、日本およびフランスの民法に関する専門的な知識を修得し、日本の民法に関する理解をいっそう深めることを目的とします。そしてこのような学修をとおして、法学研究科の学位授与方針(DP)で掲げられている、自主的に、明確かつ適切な主題を設定し、論証に合致した手法を選択し、適切な先行研究をふまえ、適切な章立て・文章表現・引用を行い、正確かつ明確な結論を示す論文を作成する能力を身に付けることを目指します。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 演習形式で授業を進めていきます。具体的には、予め受講者の中から各回の担当者を指名しますので、指名された担当者が作成してきたレジュメに基づいて、指定された教科書を後述の授業計画に従って受講者全員で講読します。そのうえで、当該箇所の内容について指導教員と担当者または担当者と担当者以外の受講者との間で質疑応答や議論をします。担当者は指名しますが質疑応答や議論は全員で行いますので、受講者全員が毎回教科書の該当箇所を読み込んでくることが要求されます。
 なお、正当な理由なく授業を欠席した人には、その欠席した回の授業範囲に相当する内容のレポートを提出してもらいます。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 授業前は、教科書の指定された範囲を通読しておいてください(教科書の範囲は、1つ前の回の授業時に指定します。なお、担当者に指名された人は当該範囲についてのレジュメの作成もしてきてください)。また、当該範囲の記載内容に関連する日本法の状況を事前に確認しておいてください。授業後は、授業での議論や解説をふまえて教科書を精読するとともに、当該範囲の記載内容に関連する日本法の諸文献も精読してください。時間は、事前学修・事後学修それぞれで1時間半から2時間程度を目安としてください。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
TRAITÉ DE DROIT CIVIL, Tome 1, Introduction à l'étude du droit, 6e éd.
著者
/Author name
Christian LARROUMET et Augustin AYNÈS
出版社
/Publisher
ECONOMICA
ISBN
/ISBN
978-2-7178-6598-1
その他(任意)
/other
2013年
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 各回の課題への取組み姿勢およびその成果100%。教科書の講読と授業時の質疑応答等を通じて、教科書の内容を精確に理解し、かつ論理的に整理・分析することができているかを毎回の授業時に確認します。
 なお、期末レポートの類は実施しませんので、毎回の授業における課題への取組み姿勢が成績評価に直結すると考えてください。
備考
/Notes
なし。
関連科目
/Related Subjects
 日本法の民法総論・総則に相当する内容が書かれた文献を教科書として使用しますので、民法特殊講義Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳは、この授業の内容をより深く理解し、また更なる専門的な学識を獲得することに役立ちます。
到達目標
/Learning Goal
民法の分野における特定の研究課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等の内容を精確に理解し、それらを論理的に整理・分析するとともに、当該内容に関連して学術的に高度な議論を展開できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 droit civil(民法)とは 授業の概要や進め方等について把握するとともに、「droit civil(民法)」とは何なのかを理解する。
2 La règle de droit①(明快さ) 法規範にとっての明快さについて理解する。
3 La règle de droit②(抽象性) 法規範にとっての抽象性について理解する。
4 La règle de droit③(国家による創造) 法規範と国家による創造について理解する。
5 La règle de droit④(行為規範) 行為規範について理解する。
6 La règle de droit⑤(基礎となるもの) 法規範の基礎となるものについて理解する。
7 La système de droit①(公法と私法) 公法と私法について理解する。
8 La système de droit②(国内法と国際法) 国内法と国際法について理解する。
9 La système de droit③(実体法と手続法) 実体法と手続法について理解する。
10 La système de droit④(その他) 法体系に関するその他の問題について理解する。
11 La sources du droit positif①(法源とは) 法源について理解する。
12 La sources du droit positif②(制定法) 法源としての制定法について理解する。
13 La sources du droit positif③(判例) 法源としての判例について理解する。
14 La sources du droit positif④(慣習) 法源としての慣習について理解する。
15 Les personnes physiques①(出生前の法人格) 自然人の出生前の法人格について理解する。
16 Les personnes physiques②(法人格の付与) 自然人の法人格の付与について理解する。
17 Les personnes physiques③(未成年者の制限行為能力) 未成年者の制限行為能力について理解する。
18 Les personnes physiques④(成人の制限行為能力) 成人の制限行為能力について理解する。
19 Les personnes morales①(法人格の法的性質) 法人格の法的性質について理解する。
20 Les personnes morales②(会社) 法人としての会社について理解する。
21 Les personnes morales③(会社以外の法人) 会社以外の法人について理解する。
22 Les personnes morales④(財産管理) 法人の財産管理について理解する。
23 Les droits extra-patrimoniaux①(不可時効消滅性) 非財産的権利の不可時効消滅性について理解する。
24 Les droits extra-patrimoniaux②(不可処分性) 非財産的権利の不可処分性について理解する。
25 Les droits extra-patrimoniaux③(具体例) 非財産的権利の具体例について理解する。
26 Les droits patrimoniaux①(財産とは) 財産権の基礎となる「財産」について理解する。
27 Les droits patrimoniaux②(物権と債権) 財産権としての物権と債権について理解する。
28 Les droits patrimoniaux③(法律行為) 財産権と法律行為の関係について理解する。

科目一覧へ戻る/Return to the Course List