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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/03/25 現在/As of 2021/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
経営特殊研究(企業論)/MANAGEMENT(AFFAIRS OF THE FIRM)
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火1/Tue 1
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
平井 岳哉
科目区分
/Course Group
大学院科目 講義科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
平井 岳哉 経営学科/MANAGEMENT
授業の目的・内容
/Course Objectives
本授業は、第2次大戦後の日本の主要産業の発展経過を概観して、各産業の成長および衰退の要因を経営理論と関連させながら考察・理解することを目的としている。あわせて各産業の推移を規定する日本企業の行動原理や事業環境などの諸条件をここでは「産業環境」と名付け、その諸条件の概要を把握する。
授業では、代表的企業を取り上げ、①成長もしくは衰退などの具体的な経緯の把握を行うとともに、②その変化を説明する背景・要因・理論の考察を行う。
大学院経済学研究科の博士後期課程における講義科目のため、経営・ビジネス・企業における網羅的・体系的な知識、ならびに経営学関係の諸理論について蓄積を図り、履修者の博士論文の作成を促していきたい。本科目の履修を通じて、経済学研究科博士後期課程の学位授与方針にあるように、専門分野のみならず広範な分野における高度な情報を持ち、それらを網羅的に参照して評価できる能力、ならびに現実の境や組織が直面している諸問題に対して解決策を提案できる能力の涵養を目指している。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
博士論文の作成を想定して、履修者が作成した文書がある場合はその報告と質疑応答、論点整理を随時行う。履修者は、自分の研究テーマを設定の上、論文などの作成に励んでほしい。
並行して、授業では、戦後日本の主要産業の動向を考察する。個々の産業テーマごとに、授業担当者が推薦する事例文献等を履修者に事前提示する。授業では、理論的背景や企業事例をあげながら説明する。その際、新聞や経済雑誌における事例の紹介や解説も取り入れていきたい。
話し合いの時間を随時設けるつもりなので、主体的に論理などを発見・考察する積極的な授業参画意識を履修者にはもってほしい。授業で課題の設定を行った場合には、次回の授業においてその内容をフィードバックする形で概要の解説を行うつもりである。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
履修者には、次回の授業項目についてテキストなどの文献を事前に読んでおいてほしい。2時間程度はかかるものと推測している。
上記以外に、事前・事後の両面において、経済雑誌、新聞等における企業の最新情報を日常的に入手しておくことが求められる。各回の授業内容に関連すると思われる経済雑誌、新聞等の該当箇所を毎週最低2時間程度をかけて読んでおいてほしい。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
履修者の希望等を踏まえて適時提示する。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
講座・日本経営史5 「経済大国」への軌跡
著者
/Author name
下谷政弘・鈴木恒夫編著
出版社/URL
/Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
/ISBN
978-4-623-05699-6
その他(任意)
/other
講座・日本経営史は全6巻である。
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
講座・日本経営史6 グローバル化と日本型企業システムの変容
著者
/Author name
橘川武郎・久保文克編著
出版社/URL
/Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
/ISBN
978-4-623-05638-5
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
評価は、毎週の講義での質疑応答や報告など授業参画の度合いを100%とします。事前・事後の学習ノートがあれば、それを提示して下さい。成績評価にあたって80%のウェイトを置きたいと思います。
評価のポイントは、①授業内容に基づいていること、②各制度などの全体的な概要把握として、定義、理論的背景、長所・短所、近年の動向などを一連の流れの中で理解していること、②説明における論理性があることなどである。
備考
/Notes
資料の事前配布を行う場合は、ポルタ2かmanabaのどちらかを予定している。
授業方式は、対面を予定しているが、オンライン方式の授業の時は、zoomで行う。
いずれも初回時に判断する。
関連科目
/Related Subjects
経営特殊研究における経営管理論、経済史特殊研究における日本経済史など。
到達目標
/Learning Goal
経営学についての博士レベルの知識を修得し,経営に関連する諸問題を精密に分析できるようにする.

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 戦後日本の経済発展の概観 戦後日本の経済発展と衰退の概要を理解できるようにする。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
2 産業環境①(横の企業集団) 戦後の日本企業の成長に関係した横の企業集団について理解を深める。三井グループ、三菱グループなどの横の企業集団が果たした役割など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
3 産業環境②(メインバンク) 戦後の日本企業の成長に関係したメインバンク制について理解を深める。メインバンクの果たした役割など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
4 産業環境③(労務人事制度) 戦後の日本企業の成長に関係した企業内の労務人事制度について理解を深める。終身雇用、年功賃金、福利厚生などが果たした役割など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
5 産業環境④(企業統治) 戦後の日本企業の成長に関係した企業統治のあり方について理解を深める。経営者優位と株主優位の考え方など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
6 産業環境⑤(産業政策) 戦後の日本企業の成長に関係した政府の産業政策について理解を深める。成功した産業政策、失敗した産業政策など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
7 鉄鋼 戦後の鉄鋼産業の発展とその後の推移について理解を深める。川崎製鉄を中心に。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
8 自動車①(トヨタ生産システム) 戦後の自動車産業の成長に関係したトヨタ生産システムについて理解を深める。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
9 自動車②(系列取引) 戦後の自動車産業の成長に関係した協力会社との系列取引について理解を深める。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
10 電機①(縦の企業集団) 戦後の電機産業の成長に関係した縦の企業集団について理解を深める。子会社と親会社など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
11 電機②(垂直一貫と水平分業) 戦後の電機産業の成長に関係した垂直一貫とその後の水平分業体制への変化について理解を深める。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
12 石油 戦後の石油産業の発展とその後の推移について理解を深める。世界の石油ビジネスモデルと日本の石油ビジネスの違いなど。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
13 トイレタリー 戦後のトイレタリー産業の成長とその後の推移について理解を深める。特に問屋もしくは販売会社による流通戦略について。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
14 アパレル 戦後のアパレル産業の成長とその後の推移について理解を深める。オンワード、三陽商会などを中心に。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
15 商社 戦後の商社業界の成長とその後の推移について理解を深める。三井物産と三菱商事、伊藤忠商事などを中心に。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
16 流通①(スーパーマーケット) 戦後のスーパーマーケットの成長とその後の推移について理解を深める。ダイエーとイトーヨーカ堂、ジャスコなどを中心に。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
17 流通②(コンビニエンスストア) コンビニエンスストアの成長とその後の推移について理解を深める。セブンイレブンを中心に。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
18 ビール 戦後のビール産業の成長とその後の推移について理解を深める。キリンとアサヒを中心に。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
19 ゲーム ゲーム産業の成長とその後の推移について理解を深める。任天堂とソニーを中心に。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
20 ソフト・コンテンツ ソフト・コンテンツ・アプリ等の産業の成長とその後の推移について理解を深める。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
21 新産業(イノベーション) 新産業創造などイノベーションについて理解を深める。宅急便、家庭用警備(セキュリティ)などの新興産業。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
22 産業環境⑥(ガラパゴス化) 日本企業のイノベーションのジレンマ・ガラパゴス化などについて理解を深める。日本企業における失敗など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
23 産業環境⑦(ものづくり系の変化) 企業におけるものづくりの考え方の変遷(組織内部か外部としての市場か)について理解を深める。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
24 産業環境⑧(アーキテクチャー) 生産におけるモジュラー化の動向について理解を深める。モジュラー方式の成立要件と効果など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
25 産業環境⑨(リストラクチャリング) 企業再編手法としてのリストラクチャリングについて理解を深める。その概要と効果、そして問題点など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
26 産業環境⑩(持株会社) 企業再編手法としての持株会社の活用法について理解を深める。純粋持株会社と事業持株会社などの比較。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
27 産業環境⑪(経営者企業) 大企業の多くを占める経営者企業について理解を深める。サラリーマン企業と家族企業の比較など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。
28 産業環境⑫(家族企業) 家族企業の特徴とその動向について理解を深める。家族経営者の存在と家族企業存続のための経営工夫など。 各回の授業内容に関連する参考文献、経済雑誌、新聞等の該当箇所を読んでおく。

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