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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/03/25 現在/As of 2021/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
国際経済研究(開発経済学)/INTERNATIONAL ECONOMY(DEVELOPMENT ECONOMICS)
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木5/Thu 5
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
高安 健一
科目区分
/Course Group
大学院科目 講義科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
高安 健一 経済学科/ECONOMICS
授業の目的・内容
/Course Objectives
本講義の目的は、応用経済学に分類される開発経済学において注目を集めている東南アジア諸国の経済発展戦略に関する知識を獲得することである。春学期では、工業化過程に焦点をあてる。秋学期では、東南アジア諸国の開発政策に大きな影響を及ぼしてきた経済統合と経済危機を取り上げたうえで、4カ国の成長戦略について学ぶ。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
講義はゼミ方式で行う。毎回受講生がテキストの該当箇所について発表し、議論を進めていく。受講生は期末レポートの提出を求められる。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前学修として、授業で取り上げるテキストのレジメを作成する。事後学修として、授業で学んだ内容をメモやパワポ資料に纏める。事前学習と事後学習の合計で6時間程度を目安とする。文献リストの作成に注力する。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
現代ASEAN経済論
著者
/Author name
石川幸一 ・清水一史・朽木昭文編著
出版社
/Publisher
文眞堂
ISBN
/ISBN
2015
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
新興アジア経済論~キャッチアップを超えて~
著者
/Author name
末廣昭
出版社
/Publisher
岩波書店
ISBN
/ISBN
2014
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
新興アジアの貧困削減と制度~行動経済学的視点を据えて~
著者
/Author name
福井清一編著
出版社
/Publisher
勁草書房
ISBN
/ISBN
2014
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
発表80%、期末レポート20%で評価する。
備考
/Notes
関連科目
/Related Subjects
到達目標
/Learning Goal
国際経済についての修士レベルの知識を修得し,国際経済に関連する諸問題を分析できるようにする.

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス 授業の進め方、テキストの選定
2 キャッチアップ型工業化論 東アジア全体の視点からアセアンの工業化プロセスを理解する
3 政府、市場、制度 経済発展における政府の役割、市場の役割、制度整備の重要性について理解する。
4 後発国モデル 後発国の経済発展モデルを技術ギャップの縮小の視点から理解する。
5 工業化と社会的能力 工業化に必要な技術等を受容する社会的能力について理解する。
6 東アジアにおける開発主義 開発主義国家の役割について理解する。
7 東アジアにおける権威主義体制 政治体制と開発戦略の関係について理解する。
8 輸入代替、輸出振興、産業政策 基本的な経済発展戦略について理解する。
9 産業集積、情報通信産業の発達 産業集積のメカニズムについて、自動車産業を例に理解する。
10 国の競争優位 国の競争優位について、経済政策との関連で理解する。
11 多国籍企業の役割(産業発展) 直接投資の主体として多国籍企業が産業発展に及ぼした影響を理解する。
12 多国籍企業の役割(国際貿易) 多国籍企業が国際貿易の急速な拡大に果たした役割を理解する。
13 華人資本の役割 産業発展の担い手としての華人資本の役割を理解する。
14 総括 東南アジアの発展メカニズムの全体像を理解する。
15 ガイダンス 授業の進め方、テキストの選定
16 アジア通貨危機(危機の背景) 新興国で頻発する通貨危機発生のメカニズムについて理解する。
17 アジア通貨危機(危機への対応) 通貨危機発生後の再建プロセスについて、金融再建の視点から理解する。
18 アジア通貨危機(危機からの復興) 通貨危機からの復興過程について、金融再建と企業部門の再建の視点から理解する。
19 東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済統合(AFTA) アセアン自由貿易地域(AFTA)の誕生とその国際貿易に及ぼした影響について理解する。
20 東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済統合(AEC) アセアン経済共同体(AEC)誕生の背景とその経済的インパクトについて理解する。
21 シンガポール(経済成長戦略) シンガポールの産業構造高度化政策について先端科学部門を含め理解する。
22 シンガポール(国際ハブ戦略) シンガポールの情報、カネ、ヒト、モノなどのハブ機能と経済発展戦略について理解する。
23 タイ(80年代以降の高度経済成長期) 直接投資の流入を活用した高度経済成長戦略について理解する。
24 タイ(通貨危機からの復興過程とタクシン政権の経済政策) タクシン政権の経済政策の概要と限界について理解する。
25 カンボジア(戦後復興) 1990年代初頭からの経済復興期における外国資本の役割について理解する。
26 カンボジア(対外開放政策) 対外開放政策と経済復興の関係について理解する。
27 ベトナム(ドイモイ政策) ベトナムの対外開放政策と市場メカニズムの導入について理解する。
28 総括 東南アジア諸国の経済発展戦略の特徴について理解する。

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