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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/03/25 現在/As of 2021/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
環境法特殊講義/ENVIRONMENTAL LAW
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火2/Tue 2
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
一之瀬 高博
科目区分
/Course Group
大学院科目 講義科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
一之瀬 高博 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 この特殊講義では、環境法および国際環境法の分野における実定法構造を概観する。法律や条約のほか司法機関等の判断および学説等も素材に、国内・国際環境法の体系を法理論的に考察し、その機能および全体像を理解する。
 この特殊講義は、以上の内容を通じて、法学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)および教育課程の編成・実施方針(CP)の示す、高度の専門性を有する職業に必要とされる、法学の分野の学識および基礎的な研究能力を身につけることに資することを目的とする。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 この講義は原則、対面授業で行う。
 授業は講義形式で行うが、可能な範囲で双方向的授業の要素も盛り込むので、受講生には必要に応じて口頭または文書による意見を求める。
 講義の理解を促進するためにレジュメ等を配布することがあるが、レジュメ自体は授業の一部分にすぎないので、講義内容および参考文献等の要点を的確にノート等にまとめることが必要である。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 指示された文献・資料等を予習し、次回の講義に臨むこと。授業後は、ノートや配布資料の内容を確認し、必要に応じて参考文献等にあたり、授業の理解を深めること。また、授業中の指示に従い復習や課題作業を行うこと。事前学修に1時間、事後学修に2時間以上を目安とする。
 なお、講義に関連する社会事象が現実に生起することが時々あり、それを取り上げることがあるので、日ごろからニュース・新聞等を通じて関連情報に接しておくこと。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しない ※備考欄を参照
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
環境法 第4版
著者
/Author name
大塚直
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-13790-5
その他(任意)
/other
2020年
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
国際環境法講義
著者
/Author name
西井正弘・鶴田順 編
出版社/URL
/Publisher
有信堂
ISBN
/ISBN
978-4-8420-4064-6
その他(任意)
/other
2020年
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 レポート60%、授業および課題への取り組み姿勢と成果40%。
備考
/Notes
 テキスト、参考文献等については、授業中に適宜、紹介する。
関連科目
/Related Subjects
 行政法、民法(財産法)、国際関係法の特殊講義の履修は、この講義をよりよく理解するうえで有益である。
到達目標
/Learning Goal
環境法の分野における特定の課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等に基づく講義を通じて専門的な学識を獲得し、それを学術的な議論や論文執筆の場で活用できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 春学期講義・国内環境法の概要 国内法における環境法の位置づけを理解する。
2 環境問題史と環境法の生成・発展 公害・環境問題の歴史および環境法制度の発展過程を理解する。
3 公害民事賠償訴訟 環境訴訟の観点から民法709条の要件および構造を理解する。
4 国家賠償訴訟 環境訴訟の観点から国家賠償法1条と2条の要件および構造を理解する。
5 民事差止訴訟 環境訴訟の観点から私法上の民事差止の理論と構造を理解する。
6 環境行政訴訟 環境訴訟の観点から抗告訴訟の要件および構造を理解する。
7 紛争処理・被害者救済制度 公害紛争処理法および公害健康被害の補償等に関する法の概要を理解する。
8 環境権・環境基本法 環境権の理念および環境基本法・環境基本計画の概要を理解する。
9 環境影響評価法 環境影響評価法の構造とその特徴を理解する。
10 環境規制法 大気汚染防止法・水質汚濁防止法などにおける環境規制の構造を理解する。
11 廃棄物・リサイクル法 廃棄物処理法および個別リサイクル法の構造と特徴を理解する。
12 自然環境保全 自然公園法・自然環境保全法の構造と特徴を理解する。
13 国際環境法の国内実施 わが国の締結する環境条約の国内実施について理解する。
14 春学期のまとめ 国内環境法の基本構造と特徴を整理し理解する。
15 秋学期講義・国際環境法の概要 国際社会における環境法の位置づけを理解する。
16 越境汚染と国家の領域管理責任 領域管理責任の生成について理解する。
17 国際環境法の生成 ストックホルム宣言原則21の概要および未然防止原則について理解する。
18 環境汚染と責任条約 油濁民事責任条約・油濁補償基金条約の概要について理解する。
19 予防原則 予防原則の概要を未然防止原則との相違を含めて理解する。
20 事前防止の手続規則 環境影響評価・通報・協議の意義と機能について理解する。
21 地球大気ーオゾン層 ウィーン条約・モントリオール議定書の構造と特徴を理解する。
22 地球大気ー気候変動 気候変動枠組条約・パリ協定の構造と特徴を理解する。
23 海洋環境保全-総論 国連海洋法条約第12部の概要を理解する。
24 海洋環境保全-海洋投棄 ロンドン海洋投棄条約・ロンドン海洋投棄議定書の概要を理解する。
25 南極の環境保全 南極条約・南極環境保護議定書の概要について理解する。
26 廃棄物の越境移動 バーゼル条約の構造と特徴について理解する。
27 自然環境と生物多様性 ラムサール条約・ワシントン条約・生物多様性条約の概要を理解する。
28 秋学期のまとめ 国際環境法が今日の国際社会で果たしている役割と限界を理解する。

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