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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/03/25 現在/As of 2021/03/25 |
開講科目名 /Course |
日本法制史特殊講義/JAPANESE LEGAL HISTORY |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム・学期 /Term・Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水1/Wed 1 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
小栁 春一郎 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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小栁 春一郎 | 法律学科/LAW |
授業の目的・内容 /Course Objectives |
本講義では,受講生は,民法典の成立過程とその特徴について、修得する。講義では、民法典の成立過程の重要資料、文献等についてとりわけ財産編物権部を中心に知識を得るようになり,また,説明できるようになる。春学期では,受講生は,いわゆる法典編纂史を中心にし、秋学期では,賃借権の例を取り上げて、成立時における法典調査会における議論を検討しながら,これらの意義について,現在の立場から位置づけるできるようになる。 | ||||||||||
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授業の形式・方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本科目は,講義科目であり,原則として講義形式かつ対面授業の形式で行う。なお,これが大学院側の事情により,実施不可能な場合は,zoom等による遠隔授業により行う。いずれの場合でも,質問等を頻繁に行い,学生の回答を得る,学生からの質問を促すなど双方向となるようにする。資料を事前配布し,事前学修の参考にする。 | ||||||||||
事前・事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修として,前回において指摘された文献や事前配布の資料を読了しておくことが必要である。 事後学修として,その回の要点を書きだすなどまとめをすることが必要である。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
講義に際してレポート提出を求める。課題への取り組み姿勢と成果50% レポート50%により評価を行う。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
日本法制史の分野における特定の課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等に基づく講義を通じて専門的な学識を獲得し、それを学術的な議論や論文執筆の場で活用できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前・事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 民法典成立史の概要 | 民法典編纂前の民事法及び民事司法制度の特徴を概観し,条約改正のために,民法典編纂が必要であったことを明らかにする。 | |
2 | ボワソナード草案の特徴 | 旧民法典編纂者であるボアソナードの経歴,思想等を見た後,その物権法の特徴を明らかにする。物権変動論を中心とする。 | |
3 | ボワソナード草案の特徴 | ボアソナード草案の債権法の特徴を明らかにする。特に,売買規定に注目する。 | |
4 | 旧民法典財産編の概要 | ボアソナード草案に対する日本人編纂委員の意見等を明らかにする。 | |
5 | 旧民法典財産編の概要 | 旧民法典について,フランス法との異同に注目しながら,その特徴を明らかにする。 | |
6 | 三博士の法思想(穂積,梅,富井) | 穂積,梅,富井の法思想について,まず,穂積の経歴,著作等を手がかりに,その法思想を明らかにする。 | |
7 | 三博士の法思想(穂積,梅,富井) | 民法典起草の三博士のうちで,もっとも有力であった梅謙次郎の法思想について,その著作を検討しながら論ずる。 | |
8 | 三博士の法思想(穂積,梅,富井) | 富井は,フランスに留学したが,ドイツ法に強い関心を持っていたことをその当時のフランス法学との関連で論ずる。 | |
9 | 法学協会討論の特徴 | 穂積を中心に東京大学で創設された法学協会は,民法の設例をもとにした討論を中心企画としていた。その議論の特徴を検討する。 | |
10 | 法学協会討論の特徴 | 売買契約の成立及び不法行為に関する法学協会討論の内容を明らかにする。 | |
11 | 法典論争の意義 | 法典論争において,延期派の中心であった穂積陳重と穂積八束の議論の異同を検討する。 | |
12 | 法典論争の意義 | 法典論争において,旧民法典断行派の議論の特徴を,延期派の議論との対比において明らかにする。 | |
13 | 法典論争と帝国議会 | 帝国議会における法典論争の議論の特徴を見る。 | |
14 | 法典論争と商法典論争 | 商法典についても,延期等の論争が存在した。これと民法典論争との比較を行う。 | |
15 | 春学期のまとめ | 春学期の検討を振り返り,個別民法規定の検討をすすめるための前提を確認する。 | |
16 | 旧民法典賃借権規定の特徴 | ボアソナード草案の特徴である賃借権の物権的構成は,当時のフランス法での議論とどう関係するかを明らかにする。 | |
17 | 旧民法典賃借権規定の特徴 | フランスにおける賃借権物権論の20世紀における展開を検討し,旧民法典と比較する。 | |
18 | 地上権規定と賃借権 | 賃借権が物権として構成するときに,地上権はどのような意義を有するかについて,フランス法の地上権の特徴を明らかにする。 | |
19 | 地上権規定と賃借権 | ボアソナード草案における地上権規定は,日本民法の地上権規定と相当に異なるものであったことを明らかにする。 | |
20 | 賃借権の成立 | 意思による賃借権の成立について,当時のフランス法の解決と旧民法典の異同を明らかにする。 | |
21 | 賃借権の成立 | 時効により賃借権を取得できるかについて,賃借権の物権的構成と債権的構成の相違に注目しながら,明らかにする。 | |
22 | 賃貸借の対抗力 | フランス民法典1743条の賃借権対抗規定とボアソナード草案・旧民法典の賃借権対抗規定の異同を明らかにする。 | |
23 | 賃貸借の対抗力 | 賃貸不動産の取得者が悪意出会った場合に,対抗要件を欠く賃借権が対抗しうるかの問題を取り上げる。 | |
24 | 賃貸借における賃貸人の修繕義務 | 賃貸人が修繕義務を果たさない場合に,賃借人はどのような手段を取りうるかをフランス法に則して検討する。 | |
25 | 法典調査会の特徴1 | 法典調査会の審議会としての特徴を明らかにする。主査会,調査会など多段階の会議が設けられた理由を検討する。 | |
26 | 法典調査会の特徴2 | 法典調査会における議論の特徴を,物権変動論を中心に検討する。 | |
27 | 近時の民法改正の特徴1 | 法典調査会との対比において,最近の債権法改正の特徴を学ぶ | |
28 | 近時の民法改正の特徴2 | 最近の債権法改正の積み残した課題を明らかにする。 |