![]() ![]() |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/09/15 現在/As of 2021/09/15 |
開講科目名 /Course |
現代社会2(市民社会と法)/MODERN SOCIETY2(CIVIL SOCIETY AND LAW) |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム・学期 /Term・Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
花本 広志 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
花本 広志 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的・内容 /Course Objectives |
私たちが生きるこの社会は「市民社会」です。「市民社会」とは、自由で平等な、自らの意思に基づいて行動する「市民」によって構成される社会であり、「国家の介入を受けることなく、人びとが自由に社会関係を形成することが認められた領域」です。民法は、「市民社会の基本法である」と言われます。この授業では、そのことの意味を具体的な民事紛争事例の解決策を検討することを通じて学びます。すなわち、①市民社会における法(主に民法)の役割について興味を持つこと、②市民社会における法(主に民法)の役割を知り、自分なりの理解を得ること、③①と②を通じて、私たちが市民社会の構成員であることを自覚すること、④自立的に学習する態度と方法を身に付けること、を目的とします。 そのため、この授業の獲得目標は、①「民法は市民社会の基本法である」ということの意味を誰かに説明したいと思うようになること、②「民法は市民社会の基本法である」ということの意味を、家族・友人など民法を学習したことのない人が理解できるように分かりやすく、自分の言葉で、簡潔に(口頭10分、文書3000字程度)説明できるようになること、③学びの共同体の一員として自らの責任を果たし、自分と仲間の向上に貢献すること、④自らの学習プロセスを振り返り、学習の改善に活かすことができること、の4つとします。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式・方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
この授業では、受講者は、民事の紛争事例について法律相談を受けたという設定の下、”弁護士になったつもりで”弁護団を結成し、紛争事例の解決策を検討します。全 部で2つの紛争事例の解決にあたることを通じて、上記の⽬標の獲得を⽬指しますが、個別 の紛争事例の解決にあたる前に、まず、4回の授業を通じて、法的紛争事例の分析と検討に ⼀般的に必要な知識と技能について学びます。その後、個別の紛争事例の分析と検討に⼊り ますが、各事例の解決に必要な法的知識については、「LTD話し合い学習法」(以下「LT D」という。)により、協調的・⾃⽴的に学習します。1つの紛争事例について、LTDによ るグループ学習1回、グループでの紛争事例の分析と検討2回、模擬裁判⾵ディベート1回 の授業4回で構成します。 受講者には、ほぼ毎回、予習ノートやグループ課題等の提出を求めるほか、最後に総 仕上げとして⼝頭発表会を開催して、個人又はグループごとに(どちらにするかは受講者数によります)学習成果を発表してもらいます。ま た、⼝頭発表の結果を受けて、受講者各⾃で期末レポート(3000字程 度)を作成して提出してもらいます。 具体的な授業の進め⽅や成績評価の⽅法と基準などについては、第1回のオリエンテーシ ョンで詳しく説明します。受講者のみなさんの主体的な参加が必須となる授業ですので、受 講希望者は、可能な限り第1回⽬のオリエンテーションに出席して、どのような授業か理解 したうえで履修してください。 なお、受講の前提として、法的な知識は⼀切不要です。 |
||||||||||
事前・事後学修の内容 /Before After Study |
ほぼ毎回、何らかの事前課題⼜は事後課題を課すほか、事後課題としてグループ課題を課す ことがあります。事前・事後学修の詳細については、授業計画詳細情報を参照してくださ い。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
ア 原則︓ 下記の条件をすべて充⾜する限り、A(優)の評価とします。 ① 正当な事由のない⽋席・遅刻・早退が2回以内。 ② 正当な事由のあるものも含めて、⽋席が4回以内。 ③ 3回の基礎知識確認テストにすべて合格していること。 ④ 予習ノート等個⼈課題を期限内に4回以上提出し、かつ、⼝頭発表以外のグルー プ課 題のうち5つ以上の作成に⼗分な貢献をしていること。 ⑤ ⼝頭発表について⼗分な貢献をしていること。 ⑥ 最終レポート(個⼈「Q&A」)を所定の期限までに提出し、その評価が70 点以上。 ⑦ ラーニング・ポートフォリオを所定の期限内に提出し、その⾃⼰評価が80 点以上 。 イ AA(特優)︓ AA(特優)は、下記の条件をすべて充⾜する場合とします。 ① 正当な事由のない⽋席・遅刻・早退が1回以内。 ② 正当な事由のあるものも含めて、⽋席が4回以内。 ③ 3回の基礎知識確認テストにすべて合格していること。 ④ 予習ノート等個⼈課題を期限内に5回すべて提出し、かつ、⼝頭発表以外のグル ープ 課題のうち6つ以上の作成に顕著な貢献をしていること。 ⑤ ⼝頭発表について顕著な貢献をしていること。 ⑥ 最終レポート(個⼈「Q&A」)を所定の期限までに提出し、その評価が80 点以 上。 ⑦ ラーニング・ポートフォリオを所定の期限内に提出し、その⾃⼰評価が 80 点以上。 ウ その他︓ ア、イ以外で、下記の条件をすべて充⾜する場合は、B(良)、1つでも 充⾜ しない場合は、F(不可)とします。ただし、①③④のいずれか1つのみわずか に不⾜する 場合で、かつ、宥恕すべき特段の事情があるときに限り、C(可)とすることがあります。 ① 正当な事由のない⽋席・遅刻・早退が 3回以内。 ② 正当な事由のあるものも含めて、⽋席が4回以内。 ③ 3回の基礎知識確認テストにすべて合格していること。 ④ 予習ノ等個⼈課題を期限内に3回以上提出し、かつ、⼝頭発表以外のグループ 課題の うち4つ以上の作成に⼗分な貢献をしていること。 ⑤ ⼝頭発表について⼀定の貢献をしていること。 ⑥ 最終レポート(個⼈「Q&A」)を所定の期限までに提出し、その評価が60 点以上。 ⑦ ラーニング・ポートフォリオを所定の期限内に提出し、その⾃⼰評価が70 点以上。 |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
|||||||||||
備考 /Notes |
テキストはありません。 各事例の具体的な内容は、事例を検討する際の手がかりとなるので、授業当日までのお楽しみとします。 その他、紛争事例の分析・検討に必要な文献や資料のうち基本的なものについては、manabaを通じて、資料又はビデオ講義を配信しますが、それ以外のものは、原則として受講者自身が協力し合って調査・収集するものとします。 |
||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
現代社会に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民としてふさわしい実践的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前・事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | オリエンテーション | アイスブレーキング、授業の概要、ねら いと獲得⽬標、成績評価の基準と⽅法、 授業の進め⽅、グループ分けなど。 | なし |
2 | この授業で必要な技能と基礎知識(1) IRAC(法的思考⽅法) |
IRACに関する確認テスト(個⼈及び グループ)を⾏って理解度を確認したう えで、グループで練習課題に取り組む。 | 事前︓IRACに関するビデオ講義を視 聴して内容の理解に努める。 事後︓グループで練習⽤課題を完成させ る。 |
3 | この授業で必要な技能と基礎知識(2) ⺠法及び契約法の基礎知識 |
⺠法及び契約法の基礎知識に関する確認 テスト(個⼈及びグループ)を⾏って理 解度を確認したうえで、グループで練習 課題に取り組む。 | 事前︓⺠法及び契約法の基礎知識に関す るビデオ講義を視聴して内容の理解に努 める。 事後︓グループで練習⽤課題を完成させ る。 |
4 | この授業で必要な技能と基礎知識(3) 法的議論の⽅法 |
法的議論の⽅法に関する確認テスト(個 ⼈及びグループ)を⾏って理解度を確認 したうえで、グループで練習⽤の模擬裁 判⾵ディベートを⾏う。 | 事前︓法的議論の⽅法に関するビデオ講 義を視聴して(⼜は資料を読んで)内容 の理解に努める。 事後︓グループで練習⽤課題を完成させ る。 |
5 | この授業で必要な技能と基礎知識(4) LTD話し合い学習法 |
練習⽤課題⽂についてLTDミーティン グを⾏ってみることで、LTD話し合い 学習法のやり⽅を学ぶ。 | 事前︓LTDの予習及びミーティングの やり⽅に関する資料を読んで、練習⽤課 題⽂について予習を⾏い、予習ノートを 作成する。 |
6 | 民テーマ1(その1) 第1事例の分析・検討に必要な基礎知 識を学ぶ。 |
課題⽂についてLTDミーティングを⾏ って、紛争事例について分析し、解決策 を考えるうえで必要な基礎知識について 理解する。 | 事事前︓ 課題⽂についてLTDの予習を ⾏い、予習ノートを作成する。 事後︓LTDミーティングを受けて、予 習ノートを⾒直す。 |
7 | テーマ1(その2) 第1事例について分析し主張を検討す る。 |
原告班、被告班に分かれて、それぞれの ⽴場から、紛争事例について分析・検討 する。 | 事前︓紛争事例について、個⼈で分析 し、主張を検討して、予習ノートを作成 する。 |
8 | テーマ1(その3) 第1事例について分析し主張を検討す る(前回の続き)。 |
原告班、被告班に分かれて、それぞれの ⽴場から、主張を組み⽴てる。反論を想 定し、再反論を考える。 | 事前︓ グループで模擬裁判⾵ディベー トの戦略を練り、戦術を検討して準備メ モを完成させる。 |
9 | テーマ1(その4) 第1事例について模擬裁判⾵ディベー ト 教員による講評と解説・解題 |
原告班、被告班に分かれて模擬裁判⾵デ ィベートを⾏う。 教員による講評と解説・解題。 |
事後︓テーマ1について、グループで協 ⼒して「授業ジャーナル」を書く。 |
10 | テーマ2(その1) 第2事例の分析・検討に必要な基礎知 識を学ぶ。 |
課題⽂についてLTDミーティングを⾏ って、紛争事例について分析し、解決策 を考えるうえで必要な基礎知識について 理解する。 | 事前︓ 課題⽂についてLTDの予習を ⾏い、予習ノートを作成する。 事後︓LTDミーティングを受けて、予 習ノートを⾒直す。 |
11 | テーマ2(その2) 第2事例について分析し主張を検討す る。 |
原告班、被告班に分かれて、それぞれの ⽴場から、紛争事例について分析・検討 する。 | 事前︓紛争事例について、個⼈で分析 し、主張を検討して、予習ノートを作成 する。 |
12 | テーマ2(その3) 第2事例について分析し主張を検討す る(前回の続き)。 |
原告班、被告班に分かれて、それぞれの ⽴場から、主張を組み⽴てる。反論を想 定し、再反論を考える。 | 事前︓ グループで模擬裁判⾵ディベー トの戦略を練り、戦術を検討して準備メ モを完成させる。 |
13 | テーマ2(その4) 第2事例について模擬裁判⾵ディベー ト 教員による講評と解説・解題 |
原告班、被告班に分かれて模擬裁判⾵デ ィベートを⾏う。 教員による講評と解説・解題。 |
事後︓テーマ2について、グループで協 ⼒して「授業ジャーナル」を書く。 |
14 | ⼝頭発表会(個⼈⼜はグループ) 授業全体のまとめと振り返り | 個人又はグループで、「民法は市民社会の基本法である」ということの意味を、家族・友人など民法を学習したことのない人が理解できるように分かりやすく、自分の言葉で説明する。 授業全体のまとめと振り返り |
事前︓⼝頭発表会の準備 事後︓期末レポート及びラーニング・ポ ートフォリオの作成 |