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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/09/15 現在/As of 2021/09/15

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
歴史と文化1(異文化共存の模索)/HISTORY AND CULTURE1(EXPLORING CROSS-CULTURAL COEXISTENCE)
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月4/Mon 4
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
八木 正典

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
八木 正典 経済学科/ECONOMICS
授業の目的・内容
/Course Objectives
本講義は、国際教養学部のカリキュラム・ポリシー、ディプラマ・ポリシーを踏まえ、学部・学科の枠を越え、学際的学修を目的とする全学共通授業科目の4つの分野のひとつである「歴史と文化」に位置付けられています。本講義は、世界の諸地域の言語・文化・社会についての知識を習得し、さらに、日本が蓄積してきた「知」を 国際社会における教養の一環として積極的に発信しうる市民を育成することを上位目標としています。本講義では、日本における外国人受け入れのための制度や動向を学習し、何が課題であるかの理解を深めたうえで、日本社会における異文化共存の方策と方向性を探ることを到達目標とします。
少子・高齢化を抱える日本社会は、近年短期訪問者だけでなく、就労を含む中長期滞在者も増加しています。それにより、日本ではこれまで意識されなかった多文化・多民族社会が形成されようとしています。授業は、頻発するイスラム過激派のテロ、その反動としてのイスラム排斥主義の台頭と各国政府のイスラム教徒管理の政策、コロナ禍にもかかわらず2020年10月統計で過去最高の174万人に達した外国人技能実習生をはじめとする日本の外国人労働者の受け入れ制度と実態ならびに課題、日本社会の滞日外国人包摂の取り組みの現状と課題について解説し、日本社会の中で如何なる取り組みが有効かを考えます。

授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は、テキストは使用しません。基本的に毎回の講義タイトルに沿ったパワーポイント資料とその解説を行うクラウド録画した動画閲覧のためのURLを送付してオンデマンド形式で行います。パワポ資料は、概ね2日前を目途にmanabaで送付します。動画は講義時間直前に送付します。毎回小テストとアンケートをmanabaで出題します。初回を除き、3回分毎に課題のレポート回答を踏まえ、講師が総括コメントするセッションを設けます。小テストは、毎回5問程度で、正解を公開します。manabaでその回答を送付するとともに、特に重要な質問については、それを総括セッションで解説します。質問やコメントはアンケートで受け付けますが、その他の追加動画等の閲覧、質疑や意見交換は、主にmanabaの掲示板を用いて行います。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前学習:manabaで送付する講義資料を事前に熟読(1時間程度)してください。
事後学習:毎回出題する小テストとアンケートにmanabaでお答えください。小テストとアンケートには約1時間、レポート作成に約2時間かけてください。課題は、第2回~4回、第6回~8回、第10回~12回に出しますので、レポートをmanabaで指定の日時(通常4日間程度を想定)までに提出してください。1000字以内を目途とします。小テストとアンケート結果についても、指定の日時(通常4日間程度を想定)までに提出してください。あるテーマについて、より深く知りたい場合は、アンケートあるいは掲示板でお知らせください。できる限り回答します。履修生同士の意見交換も推奨します。

テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
新しい多文化社会論
著者
/Author name
万城目正雄・川村千鶴子編著
出版社/URL
/Publisher
東海大学出版部
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『移民政策のフロンティア 日本の歩みと課題を問い直す』
著者
/Author name
移民政策学会学会設立10周年記念論集刊行委員会編
出版社/URL
/Publisher
明石書店
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
講義内容に関するアンケート提出(20%)、毎回の講義の理解度を確認する小テスト(30%)、課題に対する合計9回のレポート(50%)で評価します。レポートは、①質問に的確に答えているか、②授業内容の基本的な把握、③論述の明快さ、④独自に追加的に調べた知見などを重視して評価します。
関連科目
/Related Subjects
国際的な労働者の受け入れ制度についての科目があって履修できれば、日本における外国人労働者の受け入れについての理解が進むと思われます。
備考
/Notes
講義資料(通常パワーポイント)、ならびに状況に応じて解説資料を事前送付します。意見交換を行う場合は、manabaの掲示板を利用します。
到達目標
/Learning Goal
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション(日本人の在留外国人に対する意識調査、在留外国人統計) コース全体についての説明と日本人が在留外国人をどのように見ているのか等統計結果を紹介する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
2 イスラム排斥主義の台頭(その1 世界で頻発するイスラム過激派によるテロ) 中東だけでなく、欧州や、これまで治安がよいとされたスリランカやバングラデシュでもイスラム過激派とみられる集団、個人によるテロが発生している。その状況について説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート1を提出する。アンケート、小テストに回答する
3 イスラム排斥主義の台頭(その2 排斥主義の現状と対応) イスラム教徒を排除するイスラム・フォビアという現象も激しくなっている。欧州を中心にどのような排斥運動が起きているのか、政府はどのように対応しているのかを仏にも焦点をあてて解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート2を提出する。アンケート、小テストに回答する
4 イスラム排斥主義の台頭(その3 中国のウイグルへの対応と、インドのヒンズー至上主義) 中国新疆ウイグル自治区では、モスクの破壊を含めウイグル族への国家統制が進んでいる。インドでは、イスラム教徒を標的としたヒンズー至上主義者に迎合する政策が実施されている。その実態を解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート3を提出する。アンケート、小テストに回答する
5 イスラム排斥主義の台頭(総括) 2-4回の課題に対するレポートの主要点や質問・コメントに対してできる範囲で回答する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。事後、アンケート、小テストに回答する
6 日本の外国人労働者受け入れ(その1 統計と政府の受け入れ政策) 少子、高齢化の日本社会は、外国人労働者を必要としている日本政府がどのような形態で外国人労働者を受け入れているのかを統計も交えて説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート4を提出する。アンケート、小テストに回答する
7 日本の外国人労働者受け入れ(その2 外国人技能実習制度と特定技能制度) 「労働力としての外国人技能実習生の受け入れの問題点が指摘されている。その制度と課題、特定技能制度の開始も踏まえ、如何なる対応が必要かを議論する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート5を提出する。アンケート、小テストに回答する
8 日本の外国人労働者受け入れ(その3 外国人労働者増加の光と影) 外国人技能実習生の逃亡、コロナ禍で彼らがおかれた状況を含め、外国人労働者にどのような問題が生じているのかを説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート6を提出する。アンケート、小テストに回答する
9 日本の外国人労働者受け入れ(総括) 6-8回の課題に対するレポートの主要点や質問・コメントに対してできる範囲で回答する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。事後、アンケート、小テストに回答する
10 滞日外国人の日本社会包摂(その1 滞日イスラム教徒) 日本でも滞日ムスリムが増加している。日本社会は、ムスリム在留者をどのように受け入れ、共生しようとしているのかを説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート7を提出する。アンケート、小テストに回答する
11 滞日外国人の日本社会包摂(その2 国、自治体ほか) 増加する滞日外国人の社会包摂に国や自治体がどのような取り組みを行っているのかを説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート8を提出する。アンケート、小テストに回答する
12 滞日外国人の日本社会包摂(その3 教育) 増加する滞日外国人の語学教育や子どもたちへの教育の重要性を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート9を提出する。アンケート、小テストに回答する
13 滞日外国人の日本社会包摂(総括) 10-12回の課題に対するレポートの主要点や質問・コメントに対してできる範囲で回答する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。事後、アンケート、小テストに回答する
14 異文化共存(共生を実現する社会デザイン) 外国人と日本人が摩擦を生むことなく共生できる社会実現に向けてのデザインについて総括する。 事前送付の総括資料に目をとおしておく。事後、アンケート、小テストに回答する

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