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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/09/15 現在/As of 2021/09/15

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
歴史と文化1(民俗学)/HISTORY AND CULTURE1(FOLKLORE)
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木1/Thu 1
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
林 英一

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
林 英一 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
民俗学は柳田國男が体系化し、庶民が何を考え、どのような生活を送ってきたのかを「伝承」から問う学問として発展した。そのため民俗学は記録に残されない「伝承」を問う学問であり、身の回りの出来事を問う学問であるが、伝承だけに拘らずわずかに残された文献なども手掛かりにする。明治・高度経済成長などで、生活様式や観念は大きく変化した。この変化は現在にまで続く。民俗学は決して「過去」を掘り起こすだけの学問ではなく、現在を知るための学問である。本講座では、主に祭り・行事・昔話などを取り上げる。とくに災害伝承に関しては、過去に起こった災害がどのように語り継がれているかを知るものであり、災害立国に住む我々にとっては、とても重要なものである。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
全講座がオンデマンドであるが、形式はZoomで録画したものである。それをグーグルドライブ上で公開し、URLはmanaba上に張り付ける。公開期間は、授業前日夜から、授業日入れて3日後までとする。このURLをクリックすれば見ることができる。この期間内に出欠課題を提出し、出席とする。出欠課題で質問をうけつける。
授業はほとんどがパワーポイント全画面であるが、パワーポイントに書かれていることを落とし込んだプリントを前もってmanabaを通して配布する。ただし、そのプリントにはパワポに書き込めなかった史料や資料も載せてある。そのため、授業前に必ずプリントアウトしておくこと(14回分一括で配布)。配布プリントを見ながら講義を受けること。
参考図書一覧のプリントも配布するが、この一覧に関しては、第1回の授業中に説明する。
また質問については、翌週の授業冒頭でレスポンスする。皆から得た「質問」を共有することで理解を深めたい。


事前・事後学修の内容
/Before After Study
毎回、次回テーマに関係する文献を指示するので、配布したプリントを精読すると同時に、文献を読んで授業の準備と復習することで理解を深めること。配布されたプリントはあらかじめ読んでおくこと。授業ではそれに付け加えた話をするので、それを書き込み、講義後は内容を整理しておくこと。回数を重ねることで理解が深まるようになっている。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
試験は行わない。レポートによって、AA、A、B、Cの4段階で評価する。
関連科目
/Related Subjects
生活文化の発見、死生学
備考
/Notes
テキスト:プリントを配布
参考文献:一覧を配布するが、授業中でも提示
到達目標
/Learning Goal
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス 基本的に本講座で扱うのは「庶民」の葬送儀礼とそれに基づく死生観である。第1回では本講座の全体の概要について、授業プリント、参考文献一覧プリント、授業の進め方や期末レポートについて説明する。
2 国学と庶民文化への眼差し 江戸時代には学問としての国学がさかんに行われていた一方、庶民生活の記録がなされた。それらがどのようなものであったかを説明する。
3 地名と地名認識 地名は「地域」と密接に結び付いたものであり、その意味では「文化」表徴である。地名のつけ方と地名と結びついた社会概念、さらには地域認識の問題についてみる。
4 日本の信仰 祭りの本質と、古代から仏教や山岳信仰とどのように関わってきたのか、そして現在でもみられる行事がどのように成立していくのか、その過程についてみる。
5 神道国教化(国家神道)と神社 明治政府の神道国教化政策によって、民衆の信仰や祭りの形がどのように変化したかをみる。
6 異界の存在―妖怪・幽霊とは何か― 日本において妖怪・幽霊が時代の出現場所や性質、またそれに出会ったときにどのように対処すればよいのか、という事例からその「存在」について考える。
7 異界の存在―妖怪と神の関係― 日本では来訪神がユネスコの無形文化遺産に登録されたが、その「神」の姿はいたって妖怪的である。このことも含めて、妖怪と神と神との関係についてみる。
8 昔話とその背景―桃太郎はなぜ英雄か― 昔話「桃太郎」が鬼退治に行くという英雄譚の成立の背景、また昔話としてのヴァリエーションとして瓜子姫を取り上げ、『古事記』との関連性、世界的な昔話の型についてみる。
9 昔話とその背景―浦島太郎は何者か― 浦島伝説は奈良時代の文献から時代ごとに記録が残されている。時代による変化を辿りながら、浦島とは何者であり、その背景に何があるのか探る。
10 災害伝承と伝説 災害立国である日本各地に災害にまつわる伝承が残されている。本回では中でも、地震津波で海没してしまった島の伝説についてみることで、災害がどのように語られていたかを見る。
11 年中行事―正月とは何か― 現在でも正月を祝うが、かつては正月に様々な行事があった。正月の意味とどのような行事が行われていたのかについてみる。
12 年中行事―盆とは何か― 盆行事も現在では「お盆休み」という形で知られているが、盆は実は8月ではなく、7月の行事であること、そして先祖をどのように迎えてきたのかについてみる。
13 現代の年中行事 伝統的社会には数多くの行事が行われていたが、そのほとんどが忘れられてしまったかわりに、新しい年中行事が広まっている。本回では現代の民俗ともよべる新しい年中行事の成立と背景についてみる。
14 人の一生(人生儀礼) 人は生れてから成長するにしたがって様々な行事を行なう。年中行事とは異なり、現在でも行なわれているものが多い。そのような行事がどのようなもので、行なわれる背景についてみる。

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