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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/09/16 現在/As of 2021/09/16

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
総合科学特殊研究(ギリシャ神話と文学)/SPECIAL STUDIES IN INTEGRATED ARTS AND SCIENCES: GREEK MYTHOLOGY AND LITERATURE
開講所属
/Course Offered by
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木4/Thu 4
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
堀川 宏

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
堀川 宏 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 本授業の目的は、古代ギリシャ・ローマ世界における文学的営為について基本的な知識を得ながら、そこで語られる神話世界への扉を開くことにあります。
 意外なことかもしれませんが、古代ギリシャには「ギリシャ神話」という体系的な書物はありませんでした。しかし個々の神話が様々な機会に語られることによって人々の思考の基盤をつくり、さらにはそれが「文学」へと発展してゆきます。本授業ではこのあたりの事情を確認しながら、古代ギリシャ・ローマの人々にとって神話とは(あるいは文学とは)何だったのかという問題を考えてゆければと思っています。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 基本的には教室での対面授業を実施する予定ですが、新型コロナの感染状況が心配ですから、春学期と同じくZoomでのリアルタイム配信と、その録画によるオンデマンド受講もできるようにします。必要な資料はmanabaで配布しますから、それを参照しながら受講してください。特別なアプリケーションを用意する必要はありません。
 毎回の授業後に、皆さんの理解度や問題意識を探るためのミニ・レポート(ごく簡単なものです)を書いてもらいます。そこで書かれた内容にも折に触れて応えながら、なるべく双方向的に授業が展開するように努めます。前提となる知識はとくに必要ありませんが、上記の授業形式を実現するために、積極的な授業参加を求めます。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 初回授業で代表的な文献を紹介したうえで、皆さん自身の興味関心に応じて、学期中に数冊(2〜3冊)の本を読むことを求めます。事前学習として読んでくれても構いませんし、授業で説明を受けたうえで、事後学習として読んでくれても構いません。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
市販のテキストは使用しません。必要な資料は毎回の授業で配付します。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
初回授業時に内容を紹介しながら案内します。
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
毎回の授業でのミニ・レポートの得点(60%)と期末レポートの得点(40%)の合算により、AA、A、B、Cの4段階で評価します。
関連科目
/Related Subjects
古代ギリシャを代表する叙事詩『イーリアス』を読む授業として、春学期開講の「文化史入門」があります。
備考
/Notes
古代ギリシャの神話や文学に関心のあるすべての学生を歓迎します。
到達目標
/Learning Goal
「総合科学研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって人文・社会・自然科学を総合的に研究分析し、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス 授業の目的と進め方を確認したうえで、代表的な参考文献の紹介を行います。
2 英雄叙事詩①:『イーリアス』 トロイア戦争を描いた英雄叙事詩『イーリアス』について学びます。
3 英雄叙事詩②:『オデュッセイア』 英雄オデュッセウスの帰国譚である『オデュッセイア』について学びます。
4 ヘーシオドスの教訓詩:『神統記』『仕事と日』 ヘーシオドスの主要作品である『神統記』と『仕事と日』について学びます。
5 抒情詩の詩人たち:サッポー、アルカイオス、アナクレオーンなど 古代ギリシャの抒情詩(=歌)について学びます。
6 ピンダロスの競技祝勝歌 「古代ギリシャ最大の抒情詩人」とも言われるピンダロスの作品について学びます。
7 ギリシャ悲劇①:アイスキュロスの「オレステイア三部作」 ギリシャ悲劇の文化的背景を確認したうえで、アイスキュロスの悲劇について学びます。
8 ギリシャ悲劇②:ソポクレースの『オイディプース王』 「ギリシャ悲劇の最高傑作」として名高い『オイディプース王』について学びます。
9 ギリシャ悲劇③:エウリーピデースの『メーデイア』『バッカイ』 「ギリシャ悲劇の異端児」とも言われるエウリーピデースの悲劇について学びます。
10 ギリシャ喜劇:アリストパネースとメナンドロス 古代ギリシャを代表する喜劇詩人の作品について学びます。
11 ギリシャ語散文の発展:歴史家と哲学者たち 紀元前6世紀に起きた「理性の革命」について確認したうえで、散文(詩ではない表現形式)の発展をたどります。
12 ヘレニズム時代の文学:カッリマコスとアポッローニオス 「新しい文学」の流れを作った、ヘレニズム時代の文学について学びます。
13 ローマでの展開①:ウェルギリウスとホラーティウス ギリシャ文学を継承したローマの詩人として最も重要な二人について学びます。
14 ローマでの展開②:オウィディウス ギリシャ神話をローマ風にアレンジして語った、技巧派詩人オウィディウスについて学びます。

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