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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
少年法a/JUVENILE LAW a
開講所属
/Course Offered by
法学部総合政策学科/LAW POLICY STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
水4/Wed 4
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
安部 哲夫

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
安部 哲夫 法律学科/LAW
授業の目的・内容
/Course Objectives
本授業では、少年非行の現状、背景、非行原因、法的対応、立法上の課題などについて学習します。現行少年法(1948 年)は、少年事件の被害者の声や社会の「不寛容主義」の高まりとともに、2000 年の「一部改正」がなされ、2007年には、14 歳未満の「触法少年」についても、より厳正な司法的処理と新たな処分をねらいとした「一部改正」が行われ、続く2008年には少年審判への被害者の傍聴を認める法改正も行われました。さらには、2014年の第4次改正法により、少年不定期刑の重罰化が進められました。これに対応して、付添人制度の拡充など適正手続面も進みましたが、少年司法の根幹にある保護主義が後退した観は否めません。そして、いま第5次改正として、18歳・19歳の年長少年に対する司法的対応を変更する改正案が検討されています。こうした動きに目を向けつつ、現在の少年事件の司法的処理について、基本的な知識を習得することがこの授業の狙いです。秋学期の授業(少年法b)と併せて履修してください。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
本授業は講義形式です。原則として教室での対面で行います。授業前にあらかじめポータルサイト上にアップしてある当日のレジュメ(スライド)や参考資料をチェックし、レジュメは印刷しておくこと。
また参考教材、テキストまたは参考図書、は適宜授業に持参すること。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
授業日程に沿って、関連教材の下読みを行い、疑問点・質問事項などを整理すること。授業後には、教材及び資料を用いて課題レポートを作成し、期限までに提出すること。事後学習では、授業で展開された論点を整理し、新たな情報をまとめるようにすること。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
新版・青少年保護法[第2版補訂版]
著者
/Author name
安部哲夫
出版社
/Publisher
尚学社
ISBN
/ISBN
978-4-86031-114-8
その他(任意)
/other
2014
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
ビギナーズ少年法[第3版]
著者
/Author name
守山正ほか
出版社/URL
/Publisher
成文堂
ISBN
/ISBN
978-4-7923-5209-7
その他(任意)
/other
2017
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
少年法
著者
/Author name
川出敏裕
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-13912-1
その他(任意)
/other
2015
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
授業日に毎回提示される課題へのミニレポート(1000字程度)と、授業内での確認小テストを総合して、評価します。いずれもポータルサイト上で提出してもらいます。前者は、各回5点が標準点です(期限を超えての遅滞提出はマイナス2点、1カ月以上の遅滞はマイナス4点)。内容が劣悪である場合には、3点までの減点、優れたレポートには3点までが加算されます。後者は2回予定していますが、それぞれ20点満点です。
確認小テストの評価比率は20%、ミニレポートの評価比率は80%です。教室への出席の有無は問いません。
関連科目
/Related Subjects
刑事政策b(少年犯罪と犯罪少年の処理・処遇)及び少年法b(児童虐待等被害者としての少年)を受講すると、いっそう理解を深めることができますので、秋学期につないで学びを深めてください。
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
少年法の目的と性格、少年犯罪の原因と対策、学説を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 少年犯罪と少年法入門(はじめに) 少年非行の定義、少年法の意義を学ぶ 少年法3条における少年審判の対象事件とは?
2 少年非行の現状(わが国の現状と動向) 少年非行の統計から少年非行の動向と現在を学ぶ 昭和時代から平成時代にかけて、非行はどう変容してきたか?そして今、非行はどういう状況にあるか?
3 少年司法の流れと少年福祉 少年法の歴史を学ぶ 大正少年法との違いは?
感化法との違いは?
4 少年非行の原因と主要な非行理論 非行はなぜ発生するか、その主要な原因論を学ぶ 心理学的な研究にはどのようなものがあるか?非行漂流理論とは?
5 少年保護の法原理(自己決定と保護主義) パターナリズムの意義を学ぶ 保護主義と自立支援との違いは?
6 少年保護の歴史(救貧政策・感化教育・自立支援) 欧米及び我が国における保護思想の歴史を学ぶ 欧米の保護思想の歴史とは?
7 少年法の理念と国際準則(児童の権利条約との関係) 少年保護の国際準則を学ぶ 児童の権利条約の意義は?
8 少年非行の発見(少年警察、街頭補導) 少年警察活動について学ぶ 不良行為とは何か?街頭補導はどのように行われるか?
9 少年非行と審判(家庭裁判所・少年鑑別所の役割) 家庭裁判所の審判手続を学ぶ 少年鑑別所の役割は?
10 少年非行と矯正(少年院、少年刑務所) 少年に対する保護処分と刑事処分を学ぶ 少年院と少年刑務所との違いは?
11 少年非行と保護(保護観察) 少年に対する保護観察を学ぶ 少年に対する保護観察にはどのようなものがあるか?
12 少年事件報道と少年法 少年の推知報道禁止の意味を考える 少年法61条の趣旨に反した報道にはどのようなものがあったか?
13 少年司法の改革(少年法の改正の経緯と展開) 少年法の改正の経緯と内容を学ぶ 2000年の少年法改正はなぜ生じたか?
14 諸外国の少年法(アメリカ・ドイツなど) 欧米の少年法制の概要を学ぶ 欧米の少年法は、我が国の少年法とどこがどのように異なるのか?

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