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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
地方自治論a/LOCAL GOVERNMENT STUDIES a
開講所属
/Course Offered by
法学部総合政策学科/LAW POLICY STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
月1/Mon 1
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
大谷 基道

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大谷 基道 総合政策学科/POLICY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 この授業は、法学部の学位授与方針(DP)および教育課程の編成・実施方針(CP)が示す「多様な現代社会を対象として、政治学の専門的知識やグローバルな思考力を身に付ける」ことに資するため、政治学的な視点から地方自治に関する専門知識を修得し、地方自治に関する様々な事象について自らの見解を提示できるようになることを目指すものである。
 我々の生活は、水道、道路、公園、ゴミ収集、学校、救急・消防、福祉、医療など、地方自治体が提供する数多くの行政サービスによって成り立っている。これらの行政サービスの範囲や質は、地域住民の意思に基づいて決定されるため、住民が地域の意思決定のあり方について無関心でいることはできない。
 また、近年は、地方自治体による一元的なサービス供給が困難となり、住民、NPO、民間企業等との協働も進められている。そのため、自治体職員以外の者が地域行政に深く関与する機会が増加しつつあり、住民一人ひとりが地方行政・地方自治に関する理解を深める必要性がこれまでになく高まっている。
 この授業においては、まず「地方自治とはいかなるものか、そしてそれがいかに身近なものか」を理解することから始める。そして、皆さんが一人の住民として地域の課題に接した時に「何が課題の本質で、その解決策はどうあるべきか」を判断できるよう、地方自治に関する必要最低限の知識を修得するとともに、地方自治の現場では実際にどのように物事が進められているのかを具体的事例を通じて理解する。特に春学期においては、主に地方自治体の組織・制度を理解することに重点を置く。
 なお、自治体職員(地方公務員)を志望する学生にとって、自らが身を投じることとなる地方自治の現場に関する理解は不可欠であり、採用試験(特に面接や集団討論)においても地方自治の知識が必須となるため、当科目を履修することが望ましい。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
2021年度は「オンデマンド動画配信型の遠隔授業」として実施する。毎回の授業の進め方については、以下のとおりである。

1. 授業⽇の2⽇前(⼟曜⽇)の9:00までにパワーポイントにナレーションを付けた動画をYouTubeにアップし、そのアドレス(URL)とパワーポイントのPDF版をmanabaを通じて配付するので、各⾃都合の良い時にアクセスして視聴すること。
2. 授業内容に関する⼩テストを授業⽇の2⽇後(⽔曜⽇)23:55までにmanaba上で済ませること。その正答と解説は次回の授業資料と一緒にmanabaにアップする。
3. 質問・ 意⾒等がある場合はmanaba上で提出すること。それに対する回答は次回の授業までにとりまとめてmanabaに掲⽰する。なお、急ぎの質問・意⾒等についてはメールで送付すること。
4. その他の詳細については、初回の授業ガイダンスにおいて説明するので必ず視聴すること。(上記内容に変更がある場合も授業ガイダンスにおいて説明する。)
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 テキストの指定された箇所を事前に⼀読しておくこと。また、授業後は、配付資料と⾃⾝のメモを参照しながらテキストを改めて精読すること。その回のパワーポイント動画を再度視聴して理解を深めることも望ましい。(事前学修1時間、事後学修2時間を目安とする。)
 なお、地⽅⾃治に関する時事的な話題も適宜扱うので、普段から新聞の地域⾯や地元⾃治体の広報紙(多くはネットで閲覧可能)などを読み、地⽅⾃治に関する動向を把握しておくこと。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
『ホーンブック地方自治[新版]』
著者
/Author name
礒崎初仁・金井利之・伊藤正次
出版社
/Publisher
北樹出版
ISBN
/ISBN
978-4779306327
その他(任意)
/other
2020年発行
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
(初回の授業において参考文献一覧を配付する。)
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
・期末レポート(60%)︓指定するテーマについてのレポート(2千字程度)を課す。これにより、授業で学んだ地方自治に関する制度と実態、その変化等についてどの程度把握し、⾃分なりの⾒解を⽰すことができるかを測定する。評価のポイントは、①授業内容に基づいていること、②論点を的確に捉えていること、③定義、背景、制度の概要と⻑所・短所、その影響など⼀連の⼤きな流れを押さえていること、などを中⼼とする。テーマ、提出期限、提出⽅法などの詳細については、授業中に指⽰する。
・毎回の⼩テスト(40%)︓毎回の授業の終了後 、manaba上で授業内容に関する⼩テストを課す。これにより、各回の授業で学んだ基礎知識の理解度を測定する。詳細については授業中に指⽰する。
関連科目
/Related Subjects
「行政学」、「地方自治法」、「政策過程論」、「地域政治論」などの科目を併せて履修することが望ましい。
備考
/Notes
 必要に応じて、地方自治体で実際に地方行政実務に携わる職員(地方公務員)の方などをゲストにお呼びし、その実態をお話しいただく機会を設ける。詳細は授業の際に提⽰するが、ゲスト回のみZoom等によるライブ配信となることがあるので、注意すること。
到達目標
/Learning Goal
地方自治に関する基礎的知識のうえに、地方自治の体系を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 地方自治論とは何か 地方自治論とは何かを理解するとともに、講義の概要と進め方を把握する。
2 地方自治制度の概要と沿革 地⽅⾃治体とは何か、その役割は何によってどのように規定されているのか、いつから現在のような仕組みとなったのかを理解する。
3 国と地⽅⾃治体の役割分担 公共サービスを提供する政府には、国(中央政府)と地⽅⾃治体(地⽅政府)がある。政府全体の果たすべき役割を踏まえつつ、両者の役割の違いを理解する。
4 都道府県と市町村 地⽅⾃治体には都道府県(広域⾃治体)と市町村(基礎⾃治体)がある。両者の概要とその違い、それぞれの果たすべき役割などについて理解する。
5 ⼤都市制度 政令指定都市、中核市などの⼤都市制度について、その概要と近年の動向を理解する。
6 広域行政 一部事務組合、広域連合、連携協約、事務の委託などによる広域⾏政について、その概要と近年の動向を理解する。また、大規模災害時における遠隔自治体との協力体制についても理解を深める。
7 地⽅⾃治体の組織①(⻑と議会) いずれも住⺠から選挙で選ばれ、地⽅⾃治体の両輪として活動する⻑(知事、市町村⻑)と議会について、その概要と両者の関係を中⼼に理解する。
8 地⽅⾃治体の組織②(執⾏機関) 地域の具体的な行政事務を行う執⾏機関(⻑、⾏政委員会など)の概要とそれぞれの役割について理解する。
9 諸外国の地方自治制度 二元代表制をとる日本の地方自治制度に対し、諸外国ではどのような制度をとっているのか、その意図を含めて理解する。
10 地方公務員制度①(職種と業務内容) 自治体職員(地方公務員)の主な職種とその業務内容について理解する。
11 地方公務員制度②(採用、異動・昇進、退職) 自治体職員(地方公務員)の採用、異動・昇進などについて、国家公務員との違いに留意しつつ、理解する。
12 地⽅税財政制度①(歳入) 地方自治体の歳入構造について、地方税、地方交付税などを中心に理解する。
13 地方税財政制度②(歳出) 地方自治体の歳出構造について、どのような分野にどの程度支出しているのか、その実態を理解する。
14 予算編成過程 地⽅⾃治体の予算がどのようにして編成されるのかを理解する。

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