基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Course	法律学特講(刑事証拠法)／LEGAL SCIENCE, SPECIAL LECTURE
開講所属 ／Course Offered by	法学部法律学科／LAW LAW
ターム・学期 ／Term・Semester	2021年度／2021 Academic Year　　秋学期／FALL SEMESTER
曜限 ／Day, Period	火3／Tue 3
開講区分 ／semester offered	秋学期／Fall
単位数 ／Credits	2.0
学年 ／Year	3,4
主担当教員 ／Main Instructor	徳永　光

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
徳永　光	総合政策学科／POLICY STUDIES

授業の目的・内容 ／Course Objectives	この授業では、刑事訴訟法のうち証拠法（主に証拠の採否）に関わる部分を取り上げます。あらかじめ出題する事例問題を素材として、主要な裁判例の内容を理解し批判的に検討することを通して、証拠法に関する理解をより深めることを目的とします。同時に、答案作成を行い、文書作成の練習をします。
授業の形式・方法と履修上の注意 ／Teaching method and Attention the course	事前に配布した事例問題について、必要な基礎知識を質疑形式で確認した後、学生間での話し合いを中心に検討を進めます。講義形式はとらず、質疑・討論を中心に進めます。 資料の配布、課題の提出等にはmanabaを使用します。 【履修上の注意】六法は必携です。
事前・事後学修の内容 ／Before After Study	事前学習として、あらかじめ配布する資料を読み、事例問題を検討しておいてください。 　授業後に、理解度を確認するための小テスト、または事例問題を出題します。事例問題は学期中に3回程度出す予定です。答案は添削して返却し、解説を行いますので、修正して再提出してください。再提出されたものを評価対象とします。
テキスト1 ／Textbooks1	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト2 ／Textbooks2	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト3 ／Textbooks3	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等1 ／References1	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等2 ／References2	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等3 ／References3	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
評価方法 ／Evaluation	提出された答案（45％）、小テスト（35％）、授業への参加度・貢献度（20％）により評価します。小テストでは、事例問題を解くために必要な基礎知識を出題します。答案については、内容だけでなく、構成の仕方、日本語の適切さ等も評価対象とします。授業への参加度・貢献度については、授業中の発言や質問の頻度・内容等を評価します。
関連科目 ／Related Subjects	刑事訴訟法の応用科目です。「刑事訴訟法」を履修済みか、または一定の基礎知識のあることが必要です。特に、捜査や公判手続きに関する部分については、改めてこの講義で解説する時間はありません。各自で事前に復習をしておいてください。
備考 ／Notes
到達目標 ／Learning Goal	従来の開設科目では触れてこなかった法律分野について、基本かつ重要な項目を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

回 ／Time	授業計画（主題の設定） ／Class schedule	授業の内容 ／Contents of class	事前・事後学修の内容 ／Before After Study
1	公判手続きの流れ（1）刑事裁判の基本原則	模擬裁判のDVDを見ながら、どのような証拠が裁判でどう用いられるかを確認する。
2	公判手続きの流れ（2）事実認定	模擬裁判のDVDを見ながら、どのような証拠が裁判でどう用いられるかを確認し、事実認定に関する基本原則を理解する。
3	公判準備、証拠開示	公判準備の手続きと証拠開示制度について理解する。
4	証拠採否の基準	関連性やその他証拠採否の基準について説明できるようになる。前科立証に伴う問題点を理解し、具体的事例に適用できるようになる。
5	科学的証拠	科学的証拠の証拠能力をめぐる問題について理解する。
6	伝聞法則	伝聞法則の意義について理解し、説明できるようになる。
7	伝聞・非伝聞の区別	要証事実について理解し、具体的事例について、伝聞証拠かどうかの区別ができるようになる。
8	伝聞例外（1）検面調書	検面調書の伝聞例外要件について理解し、具体的事例に適用できるようになる。
9	伝聞例外（2）実況見分調書	実況見分調書の伝聞例外要件について理解し、具体的事例に適用できるようになる。
10	証明力を争う証拠	刑事訴訟法328条の趣旨について理解し、具体的事例に適用できるようになる。
11	違法取集証拠排除法則（1）総論	違法収取証拠排除法則の趣旨について理解し、具体的事例に適用できるようになる。
12	違法収集証拠排除法則（2）派生証拠の証拠能力	違法収集証拠の派生証拠の証拠能力基準について理解し、具体的事例に適用できるようになる。
13	自白法則（1）総論	自白法則の趣旨について理解し、具体的事例に適用できるようになる。
14	自白法則（2）派生証拠の証拠能力	不任意自白の派生証拠の証拠能力に関する議論を理解し、具体的事例に適用できるようになる。