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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
国際法Ⅲ/INTERNATIONAL LAW III
開講所属
/Course Offered by
法学部法律学科/LAW LAW
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木2/Thu 2
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
大塚 敬子

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大塚 敬子 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
  私たちがニュースなどで日々見聞きする社会的な出来事は、国際法と関係あることばかりと言っても過言ではありません。その出来事が、一見すると国内的な問題であっても、国際法・国際社会と実は深い関係がある場合も少なくないのです。つまり、国際法を知ることで「国際」社会について理解することができるだけでなく、私たちが暮らす「国内」社会のことをも理解することにつながるわけです。
  この授業では、そのような「社会と自分の関係を考える」ための土台を築くべく、国際法を学びます。とくに、私たちが「国際」社会の平和や秩序の維持に関わる「当事者」であることを実感し、国際的視野を得ていくことをめざします。
  そこで、この授業(国際法Ⅲ)では、個人に関する国際法(国家と個人の関係、人権、犯罪など)、国家責任に関する国際法、国際社会における戦争・武力行使についての考え方や国際法の諸規則など、多分野にわたる内容を扱います。こうした個別具体的な国際法についての知識を得ながら、法の背景にある、国際社会の歴史や文化などについてもあわせて理解を深めていきます。
  この授業では、以上のような国際法の学びを通して、法学部の学位授与方針(DP)及び教育課程の編成・実施方針(CP)に示されること、特に、「法的なものの考え方およびグローバルな思考力を身に付け、社会の様々な問題を総合的にとらえ解決策を提示できる能力」や、「国際的視野に立った深い素養を基礎として、社会状況をふまえ、健全な常識と柔軟な思考をもつ自律的な社会人として活躍することのできる能力」を身に付けることに重点を置きます。そして、「専門知識を修得し、判例・学説や諸課題などを正しく理解し、個別の事象について自らの見解を提示できるようにする」ことで、個々の考える能力を磨いていきます。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
◇ この授業は、「講義形式」を基本とします。ただし、対面授業と遠隔授業の併用を予定しているので、「対面授業の回」と「遠隔授業の回」があります。初回は対面授業を行いますので(社会状況等により変更の可能性あり)、その際に詳細を説明します。
◇ 授業は主にレジュメやパワーポイント資料に沿って進めます。必要に応じて、資料を事前に配付しますが、掲載する情報量には限りがあるので、テキストなどを用いての事前・事後学修にしっかり取り組んでください。
◇ 資料配付、課題の提示・回収、講義連絡に関してはmanabaを、出席情報登録にはresponを使用します。
◇ 成績評価は、コメントペーパー、小テスト、レポートなど、いくつかの方法により実施します。フィードバックは、対面授業の際に解説する・manabaにてコメントをする・全体向けにまとめた講評を提示する、などの方法で行います。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
提示された課題に取り組むとともに、より一層理解を深めるため、授業の事前・事後に以下のような学修にも取り組んでください(表示時間は目安です)。
◇ 授業内容に応じて、テキスト該当箇所を熟読し、専門用語を確認する。また、授業内容に関連する事例やニュースなどを調べ、情報整理をする〔60分程度〕
◇ 普段からニュースに関心をもち、国際法との関連や社会が抱える課題などについて考える。必要に応じて、ニュースにかかわる歴史や背景などについても調べる〔60分~適宜〕
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
『国際法』〔第4版、有斐閣アルマ〕
著者
/Author name
中谷和弘ほか著
出版社
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-22173-4
その他(任意)
/other
旧版の使用も可。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『国際条約集』(2021年版)
著者
/Author name
岩沢雄司ほか編集代表
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-00156-5
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『国際法』
著者
/Author name
岩沢雄司
出版社/URL
/Publisher
東京大学出版会
ISBN
/ISBN
978-4130323918
その他(任意)
/other
その他、授業にて紹介します。
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
外務省ホームページ
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
https://www.mofa.go.jp/mofaj/
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
「外交政策」のページで、様々な国際問題の概要がまとめられています。
評価方法
/Evaluation
◇ 授業の取り組み度 30%
コメントペーパーや小テスト等の方法で、学期中4回(各月最後の授業前後)の実施です。
◇ 中間レポート 30%
学期半ばに実施します。詳細は授業にて説明します。
・学期前半の授業内容を踏まえたテーマを提示します(1200字程度)。
・評価ポイント ①説明の正確性 ②内容の理解度 ③論旨の一貫性
        ④表現力(わかりやすさ)  ⑤テーマや作成要領への対応度
◇ 期末レポート 40%
学期後半の授業内容の理解を深めるための課題です。詳細は授業にて説明します。
評価ポイントは上記の中間レポートと同じです。
関連科目
/Related Subjects
◇ 国際法Ⅰ・Ⅱ、その他の国際法科目を積極的に学んでください。
◇ 国際政治など、国際社会について考える機会となる科目の学修もおすすめします。
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
国際違法行為が生じた場合の措置、国家間の対立を平和的手段で解決する諸方式、武力行使を規制する規則等を正確に理解し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 国際法とは(1)国際法と国際社会 国際法とはいかなる法であるかを把握し、社会と法の関係について確認する。
主なテキスト該当箇所:第1章
2 人と国際法(1)個人と国 国家と人の関係について理解する。とくに、国籍、外国人の法的地位等について理解する。
主なテキスト該当箇所:第12章
3 人と国際法(2)人権の国際的保障 人権の国際的保障について、国際法の発展や社会的背景なども含め、理解する。
主なテキスト該当箇所:第12章
4 人と国際法(3)様々な人権問題 国際社会における様々な人権問題について、国際法の観点から考察、理解する。
主なテキスト該当箇所:第12章
5 人と国際法(4)国際犯罪 国際犯罪についての国際法の発展や法制度などについて理解する。
主なテキスト該当箇所:第13章
6 国際法上の責任(1)責任発生の要件等 国家の国際法違反の帰結に関する国際法の発展やその法規則について理解する。
主なテキスト該当箇所:第8章
7 国際法上の責任(2)賠償等 国家責任の結果として国家が負う賠償などについて理解する。
主なテキスト該当箇所:第8章
8 紛争の平和的解決(1)さまざまな手続 国際紛争の解決に関する国際的な議論、紛争解決の諸手段について理解する。
主なテキスト該当箇所:第16章
9 紛争の平和的解決(2)国際裁判 国際紛争解決の手続としての国際裁判のあり方について理解する。
主なテキスト該当箇所:第16章
10 武力行使と国際法(1)武力行使禁止原則 国際社会における戦争に関する議論と、それを経て確立された国際法原則について理解する。
主なテキスト該当箇所第17章
11 武力行使と国際法(2)自衛権 武力行使禁止原則の例外の一つとしての自衛権について理解する。
主なテキスト該当箇所:第17章
12 武力行使と国際法(3)集団安全保障 国際社会における安全保障体制について理解し、武力行使禁止原則の例外のもう一つについて理解する。
主なテキスト該当箇所:第17章
13 武力行使と国際法(4)軍縮・軍備管理 現在の国際社会における軍備・軍事力に関する法的規制について理解する。
主なテキスト該当箇所:第18章
14 国際法とは(2)国際社会の平和とは この講義で扱った内容を踏まえながら、国際法と国際社会のあり方、「平和」について考察する。

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