基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Course	会社法Ⅱ／CORPORATE LAW Ⅱ
開講所属 ／Course Offered by	法学部／LAW
ターム・学期 ／Term・Semester	2021年度／2021 Academic Year　　秋学期／FALL SEMESTER
曜限 ／Day, Period	月3／Mon 3
開講区分 ／semester offered	秋学期／Fall
単位数 ／Credits	2.0
学年 ／Year	2,3,4
主担当教員 ／Main Instructor	吉川　信將

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
吉川　信將	法律学科／LAW

授業の目的・内容 ／Course Objectives	この授業は、法学部の学位授与方針（DP）及び教育課程の編成・実施方針（CP）に掲げられている「歴史、文化、および社会に関する深い教養に基礎付けられた法学に関する体系的な専門的知識、技能を身に付ける」ことに資するため、法学的な視点から会社法に関する専門知識を習得し、会社法に関連する法的事象について自らの見解を示せるようになることを目指すものである。 　この授業では、株式会社の株式・資金調達・計算・組織再編・設立・解散に関する事項を講義対象とし、かかる事項に関する会社法の諸規定・重要判例について説明を行い、基本的な考え方の習得をはかる。
授業の形式・方法と履修上の注意 ／Teaching method and Attention the course	本授業は原則として講義形式で行う。教室における対面授業を予定している（万一、新型コロナウィルスの感染が拡大した場合には、オンデマンド形式での遠隔授業に切り換える。）。六法を持参していることを前提に講義を進める。
事前・事後学修の内容 ／Before After Study	事前学修：事前に指定された範囲につきテキスト・六法・参考図書等に目を通す（毎回、概ね1時間半）。 課題が出された場合には、その内容に応じて解答・対応法等を考える。 事後学修：テキスト・参考図書等の記載内容が理解できるようになったか（必要に応じて実例を参照して）確認する（毎回、概ね30分）。
テキスト1 ／Textbooks1	書籍名 ／Title 実務の視点から考える会社法〔第2版〕 著者 ／Author name 高橋均 出版社 ／Publisher 中央経済社 ISBN ／ISBN 978-4-502-35491-5 その他（任意） ／other
テキスト2 ／Textbooks2	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト3 ／Textbooks3	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等1 ／References1	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 会社法判例40！ 著者 ／Author name 久保田安彦／舩津浩司／松元暢子 出版社/URL ／Publisher 有斐閣 ISBN ／ISBN 978-4-641-13822-3 その他（任意） ／other
参考文献等2 ／References2	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 会社法〔第3版〕 著者 ／Author name 田中亘 出版社/URL ／Publisher 東京大学出版会 ISBN ／ISBN 978-4-13-032394-9 その他（任意） ／other 2021年3月末刊行予定
参考文献等3 ／References3	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
評価方法 ／Evaluation	期末試験（Webテスト）または期末レポート70％、授業への参加態度・姿勢30％の割合で評価する。対面授業や教室における試験ができなくなった場合には、期末試験または期末レポ―トのみによって評価することがある。
関連科目 ／Related Subjects	会社法Ⅰを履修してから受講することが望ましい。
備考 ／Notes	改正会社法に基づいた授業を行うので、六法等もそれを反映したものを利用すること。
到達目標 ／Learning Goal	会社法の基礎と重要な論点を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

回 ／Time	授業計画（主題の設定） ／Class schedule	授業の内容 ／Contents of class	事前・事後学修の内容 ／Before After Study
1	イントロダクション	授業の進め方、会社法Ⅱで取り上げる事項のポイント等につき説明する。	事前学習：会社法Ⅰで学んだ「機関」を中心とする事項を見直す。
2	計算（1）　会計の原則、計算書類等	会計を規制する目的、会計原則、会計帳簿の作成・保存義務及び計算書類の概要を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめる。
3	計算（2）　計算書類の監査・承認等	作成された計算書類が監査を受け、承認されるまでの手続等を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめるとともに、開示された実例を参照してみる。
4	計算（3）　剰余金の分配	資本金・準備金の制度と剰余金の分配に関する規制を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめるとともに、上場会社等の剰余金分配の実例にあたってみる。
5	資金調達（1）　概要、株式発行による資金調達	各種の資金調達手段、株式発行による資金調達のメリット、株式の発行に関する規制を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめる。
6	資金調達（2）　新株予約権・社債による資金調達	新株予約権・社債それぞれの意義や効能を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめるとともに、自分が経営者ならば如何なる手段により資金を調達するか考えてみる。
7	組織再編（1）　概要、事業譲渡	再編に関する制度の概要、事業譲渡の特徴と手続を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめるとともに、近年の事業譲渡の実例にあたってみる。
8	組織再編(2)　合併	合併の意義・ニーズ・手続を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめるとともに、近年の代表的な合併の実例にあたってみる。
9	組織再編(3)　会社分割、株式交換、株式移転、株式交付	左記各種の再編制度の意義・導入の経緯・手続を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめるとともに、各制度を利用した実例にあたってみる。
10	会社設立(1)　設立手続の概要	株式会社を設立する手続を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意義を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめるとともに、自分が会社を設立することをイメージして定款の内容を考えてみる。
11	会社設立（2）　発起人の権限、設立の瑕疵	発起人の意義・権限、設立中の会社との関係、設立に瑕疵があった場合の問題について学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめる。
12	会社の解散・清算	会社を解散・清算する場合の手続を学ぶ。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意義を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめる。
13	リスク管理と対応	企業における不祥事をいかに予防し、万一不祥事が発生した場合には、ダメージを最小限に抑えるかを検討する。	事前学修：テキストに目を通し、そこに出てくる専門用語・条文の意味を調べる。 事後学習；ノート等により、授業内容をまとめるとともに、実例を選んで、発生の経緯・原因・対応等を批判的に考察してみる。
14	まとめ	会社法Ⅱの授業内容を再確認し、知識の定着をはかる。	事前学修：今までに書き留めたノートをまとめ直し、理解が不完全な事項はないか確認する。