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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
民法入門(法律用)/INTRODUCTION TO CIVIL LAW
開講所属
/Course Offered by
法学部/LAW
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
金1/Fri 1
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
納屋 雅城

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
納屋 雅城 法律学科/LAW
授業の目的・内容
/Course Objectives
 民法は、不動産の売買、借金の連帯保証、マンションの貸し借り、他人にケガをさせられたときの損害賠償、結婚や相続等、私たちの日常生活に直接関係する身近な法律です。また会社法、商法、知的財産権法等といった他の民事法(私法)分野の科目を履修する際に必要とされる基礎知識も、民法には多く含まれています。この授業では、この民法に関する専門知識を修得し、民法に関する判例・学説や諸課題等を正しく理解できるようになることを目的としています。そしてこの学修をとおして、法学部の教育課程の編成・実施方針(CP)や学位授与方針(DP)で掲げられている、法学の専門的知識および法的なものの考え方(リーガル・マインド)を身に付けることを目指します。
 具体的な内容としては、民法の導入部分ともいえる「第一編 総則」と「第二編 物権」を中心として、「法律行為の主体」「法律行為の客体」「法律行為そのもの」という3つの大きなテーマに分けて、関連する条文、判例、学説を学びます。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 教科書およびmanabaで配布する教材を用いて、講義形式で授業を進めていきます。なお、この授業は例年多数の履修登録者がいることから、新型コロナウイルス感染症対策として、今年度については対面での授業は行わず、manabaによる教材の配布を中心とした遠隔授業として実施する予定です。
 授業に関する質問はmanabaでも受け付ける予定です。またmanabaにこの授業の掲示板を作る予定です。授業で取り上げた問題について皆さん同士で議論する等、積極的に活用してください。
 授業に関する連絡は主にmanabaを通じて行いますので、manabaの掲示内容(特にコースニュース)をこまめにチェックしてください。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 授業前は、教科書の指定された範囲を一読しておいてください(教科書の範囲は、1つ前の回の授業時に指示します)。授業後は、教科書と配布教材を精読してください。時間は、事前学修・事後学修それぞれで1時間半~2時間程度を目安としてください。なお、事前・事後学修の際には、関連条文は六法等で必ず確認をしてください。またこの事前・事後学修に際しても、上の「授業の形式・方法と履修上の注意」で書いたmanabaの掲示板等を利用できます。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
『民法 総則・物権 第7版(有斐閣アルマ)』
著者
/Author name
山野目章夫
出版社
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-22147-5
その他(任意)
/other
2020年
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『民法Ⅰ 総則[第4版](有斐閣Sシリーズ)』
著者
/Author name
山田卓生ほか
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-15949-5
その他(任意)
/other
2018年。中級者向けの教科書です。
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『民法Ⅱ 物権[第4版補訂](有斐閣Sシリーズ)』
著者
/Author name
淡路剛久ほか
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-15953-2
その他(任意)
/other
2019年。中級者向けの教科書です。
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 確認テストの合計点100%。毎回の授業後に、manabaの小テスト機能を使って確認テストを実施します。各回の授業中に取り上げた民法に関する入門的知識を問う問題を数問ずつ出題していく予定です(正解や問題についてのコメント等は、テスト終了後にmanaba上で確認することができます)。合格点を取るためには、教科書と各回の配布教材を精読して、授業内で説明された各制度の要件や効果等を正確に理解していることが必要とされます。しっかりと準備をしたうえでテストに臨んでください。
関連科目
/Related Subjects
 この授業はあくまで「入門」ですので、この授業の履修後は、民法に関する更なる専門的知識を修得するため、民法Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴを履修することをお勧めします。
備考
/Notes
なし。
到達目標
/Learning Goal
民法および民事法領域の入門的知識を習得し、これらについての基礎解釈ができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 民法とは 授業の概要や進め方等について把握するとともに、民法がどのような法律であるのかを理解する。
2 民法の全体像 民法の構成と民法上の権利の行使に関する基本原則について理解する。
3 自然人の権利能力 自然人の権利能力の意義、その始期と終期について理解する。
4 失踪宣告 失踪宣告の意義、要件、効果について理解する。
5 制限行為能力者①(制限行為能力者の意義) 意思能力・行為能力の意義と制限行為能力者の諸類型(未成年・成年後見・保佐・補助)について理解する。
6 制限行為能力者②(相手方の保護)、法人 制限行為能力者と取引をした相手方の保護と、法人制度の概要について理解する。
7 所有権①(所有権の意義) 所有権の意義と所有権の対象である「物」について理解する。
8 所有権②(所有権の取得、共有) 所有権の原始取得と共有について理解する。
9 所有権③(所有権の効力) 用益物権、所有権に基づく請求権、占有訴権について理解する。
10 法律行為①(法律行為の意義) 法律行為の意義、公序良俗違反、強行規定違反について理解する。
11 法律行為②(契約の成立) 法律行為の代表といえる契約の成立と、契約の申込み・承諾について理解する。
12 法律行為③(虚偽表示、心裡留保) 特殊な意思表示である虚偽表示と心裡留保について理解する。
13 法律行為④(錯誤、詐欺、強迫) 特殊な意思表示である錯誤、詐欺、強迫について理解する。
14 法律行為⑤(無効、取消し、附款) 法律行為の無効・取消し等と法律行為の附款について理解する。

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