シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
中東経済論b(環経学科用)/MIDDLE EAST ECONOMY(B)
開講所属
/Course Offered by
経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月3/Mon 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
八木 正典

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
八木 正典 経済学科/ECONOMICS
授業の目的・内容
/Course Objectives
本講義は、経済学部経済学科のカリキュラム・ポリシー、ディプラマ・ポリシーを踏まえ、専門科目として、さまざまな国際的経済問題を理論的・実証的に発見・理解し、その解決のために経済学の知見を活かす力を修得することを教育目標とする「国際経済」の一部に位置付けられています。中東地域の現実社会に発生する多種多様な諸問題を経済学的視点から分析し、問題解決を図るアプローチを学ぶことを通じて、自己を発展させ、社会に貢献する能力を身につけることを上位目標とします。本講義では、紛争や様々な政治的対立を抱える中東諸国が、脱石油の流れの中で、権力の維持も念頭に自国の経済を維持・発展させるためにいかなる取り組みを行っているかについてその基礎知識・背景に理解を深めることを到達目標とします。
講義内容は、一国に止まらない域内、域外との連携を必要とする各国が進める経済政策の現状、課題、見通しについて個別に解説し、中東諸国が生き残りをかけて取り組んでいる経済戦略が成功するために必要な要素とリスクを考察します。

授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は、テキストは使用しません。基本的に毎回の講義タイトルに沿ったパワーポイント資料とその解説を行うクラウド録画した動画閲覧のためのURLを送付してオンデマンド形式で行います。パワポ資料は、概ね2日前を目途にmanabaで送付します。動画は講義時間直前に送付します。毎回小テストとアンケートをmanabaで出題します。初回を除き、3回分毎に課題のレポート回答を踏まえ、講師が総括コメントするセッションを設けます。小テストは、毎回5問程度で、正解を公開します。manabaでその回答を送付するとともに、特に重要な質問については、それを総括セッションで解説します。質問やコメントはアンケートで受け付けますが、その他の追加動画等の閲覧、質疑や意見交換は、主にmanabaの掲示板を用いて行います。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前学習:manabaで送付する講義資料を事前に熟読(1時間程度)してください。
事後学習:毎回出題する小テストとアンケートにmanabaでお答えください。小テストとアンケートには約1時間、レポート作成に約2時間かけてください。課題は、第2回~4回、第6回~8回、第10回~12回に出しますので、レポートをmanabaで指定の日時(通常4日間程度を想定)までに提出してください。1000字以内を目途とします。小テストとアンケート結果についても、指定の日時(通常4日間程度を想定)までに提出してください。あるテーマについて、より深く知りたい場合は、アンケートあるいは掲示板でお知らせください。できる限り回答します。履修生同士の意見交換も推奨します。

テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
エネルギー白書2020
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
資源エネルギー庁
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
ジェトロ国別報告(UAE、イスラエル、トルコ、サウジ、エジプト)
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
JETRO
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
石油・天然ガス資源情報「セミナー・報告会資料」
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
JOGMEC
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
講義内容に関するアンケート提出(20%)、毎回の講義の理解度を確認する小テスト(30%)、課題に対する合計9回のレポート(50%)で評価します。レポートは、①質問に的確に答えているか、②授業内容の基本的な把握、③論述の明快さ、④独自に追加的に調べた知見などを重視して評価します。
関連科目
/Related Subjects
中東経済論は、資源エネルギー経済論や国際政治経済学などと密接に関わります。
備考
/Notes
講義資料(通常パワーポイント)、ならびに状況に応じて解説資料を事前送付します。意見交換を行う場合は、manabaの掲示板を利用します。
到達目標
/Learning Goal
中東経済に関する専門知識を習得し、現代中東経済の構造等について分析のうえ、解説できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション(現代の主要な中東経済情勢概観) 中東地域が抱えるエネルギー、地域戦略、水問題等を概観する。それらの概要を次回以降のテーマに合わせて紹介する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
2 中東諸国のエネルギー戦略(その1 OPECと非OPECの対立と協調) OPECと非OPECの対立と協調について、過去、コロナ禍での状況、今後の見通しを説明する。
事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート1を提出する。アンケート、小テストに回答する
3 中東諸国のエネルギー戦略(その2 東地中海沿岸国のガス権益確保の争い) 東地中海の海域でガス田発見が相次いでいる。その開発と欧州等への輸送で関係国間で権益確保の動きが激化している。その状況を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート2を提出する。アンケート、小テストに回答する
4 中東諸国のエネルギー戦略(その3 天然ガス大国カタール) 3年半ぶりにカタールに対するアラブ4か国の封鎖が本年1月に解かれた。カタールの近隣諸国との関係正常化がカタール経済に与える展望とカタールにとっての一番の収入源であるガス戦略を説明する 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート3を提出する。アンケート、小テストに回答する
5 中東諸国のエネルギー戦略(総括) 2-4回の課題に対するレポートの主要点や質問・コメントに対してできる範囲で回答する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。事後、アンケート、小テストに回答する
6 中東諸国の地域経済戦略(その1 サウジアラビア) サウジアラビアは、石油価格低迷の中でアラビア半島西部でNEOMという周辺国を巻き込んだ地域経済開発計画を進めようとしている。その概要とリスクを説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート4を提出する。アンケート、小テストに回答する
7 中東諸国の地域経済戦略(その2 イラン) イランへの最大限の経済圧力を行使してきたトランプ政権の退場で、イラン経済にどのような展望、変化が生じてきたのか説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート5を提出する。アンケート、小テストに回答する
8 中東諸国の地域経済戦略(その3 UAE) 脱石油をにらんで、UAEはマスダル・シティを設け、再生可能エネルギー開発に積極的に取り組んでいることを説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート6を提出する。アンケート、小テストに回答する
9 中東諸国の地域経済戦略(総括) 6-8回の課題に対するレポートの主要点や質問・コメントに対してできる範囲で回答する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。事後、アンケート、小テストに回答する
10 地域経済に重大な影響を与える問題(その1 UAEとイスラエルとの国交正常化) 2020年8月UAEとイスラエルは国交正常化を発表した。これが両国ならびに中東地域にどのようなインパクトを与えているのかを説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート7を提出する。アンケート、小テストに回答する
11 地域経済に重大な影響を与える問題(その2 ルネッサンスダム建設) エジプトは「ナイルの賜物」。しかし、上流エチオピアに巨大なルネッサンス・ダムの建設が進んでいる。エジプトやスーダンにもたらす可能性のある経済的影響について議論する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート8を提出する。アンケート、小テストに回答する
12 地域経済に重大な影響を与える問題(その3 中東で拡大する原子力発電) 中東諸国は脱石油もにらんで、原子力発電計画を進めている。稼働中のUAEやイランの原発や建設計画を有するエジプト、トルコ、サウジなどの状況も説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。課題に対するレポート9を提出する。アンケート、小テストに回答する
13 地域経済に重大な影響を与える問題(総括) 10-12回の課題に対するレポートの主要点や質問・コメントに対してできる範囲で回答する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。事後、アンケート、小テストに回答する
14 まとめ:紛争を抱える中東諸国の生き残りをかけた経済戦略成功のカギとリスク 前回まで見てきた中東各国の経済的取り組みの中で最も関心を引いた事例にについて、成功のカギとリスクについての受講生の意見を聴取する。 事前送付の総括資料に目をとおしておく。事後、アンケート、小テストに回答する

科目一覧へ戻る/Return to the Course List