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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
会計学原理b/PRINCIPLES OF ACCOUNTING(B)
開講所属
/Course Offered by
経済学部経営学科/ECONOMICS MANAGEMENT
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木3/Thu 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
内倉 滋

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
内倉 滋 経営学科/MANAGEMENT
授業の目的・内容
/Course Objectives
(1) 授業の目的
 経済学部の学位授与方針(DP)は、「学位の裏付けとなる「能力」」として、「現実社会に発生する多種多様な諸問題を広く経済学の視点から分析し、経済学、経営学・情報または環境学の専門知識を修得して問題解決を図ることを通じて自己を発展させ、社会に貢献する能力を身に付けている。」ことを求めている。本授業は、そのような視点から、「経営学」の1学科目である「会計学原理」に関する専門知識及び問題解決能力の修得を通じて 社会に貢献する能力を身に付けてもらうことを、その「目的」とするものである。

(2) 授業の内容
 「会計学原理b」では、最初に、“春学期の複式簿記原理の復習の際に説明した貸借対照表や損益計算書”以外の財務諸表を取り上げる。具体的には、“制度としての企業会計の原理の解明”という本講義の目的にとって重要な キャッシュフロー計算書と連結財務諸表につき、その内容紹介と作成方法の説明をしたい。
 その後、いくつかの わが国における“制度としての企業会計”に係る慣習的な諸ルールを分析対象に選び、その規定している内容を紹介し、合わせて それらを支えている基本的な考え方や理論的な背景の説明をしていきたい。
 なお 数年前までは、「経営学科生以外の者が履修する場合には会計学a,b両科目を修得していること」との履修条件を課していたが、本年度は 特に条件とはしないこととする。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
(1) 授業の形式
 「会計学原理b」の履修者は 100人以下となる可能性が高いので[←2020年度の履修者は46名であった。]、初回の授業を除き、対面授業でやっていく[←初回の授業については、オリエンテイションだけのため、遠隔授業とする。]。諸般の事情により 遠隔授業とせざるをえなくなった場合には、初回の授業(オリエンテイション)で その旨お伝えする。

(2) 授業の方法
 当日のテーマに係る資料的レジメ的な中身のhandout資料を、毎回 配付する。授業は、そのhandout資料に沿って進められるが、同資料は あくまでも要点を記したものに過ぎないので、口頭説明まで的確に理解することが受講生には求められる。
 ただし、「会計学原理」という科目は、単に教科書類を読み、あるいは講師の説明を聞いて 内容を理解しただけでは不十分な科目である。テーマに関連した課題を自ら考え解決していく過程が、絶対に必要である。したがって本講義では、各回の講義内容の理解を より確実なものにしていってもらう目的から、ほぼ毎回、授業の最後に、演習問題をやってもらう。そのやり方であるが、その場では 講師からのヒントだけを頼りに解答をして答案を提出し、次回の授業の冒頭で その解説等をしていく、という形で進めていきたい。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 「会計学原理」の場合、その週のテーマに関連する内容を事前に調べておく といった事前学修よりも、事後学修の方が はるかに重要である。事後学修のメインは、その週の授業内容の復習である。しかしながら、前週に解答して提出した演習問題の中身を、今週 説明を受けた模範解答と突合しながら再復習する作業も、とても重要である。こうした事後学修に、少なくとも毎回2時間は割いてほしい。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
 特定の市販の教科書は、使用しない。代わりに、当日のテーマに係る資料的なものや講義内容のレジメ的な中身のhandout資料を、基本的に 毎回 配付する。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
 推薦したい参考文献については、必要に応じ、そのつど handout資料の中で紹介する。
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 2019年度まで存在した 全学一斉の試験週間が、今期は無くなったため、毎回の授業の提出物(毎授業の最後にやってもらう演習問題等)で100%評価することとしたい。提出物の採点は、14回のトータルで100点になるように、授業の回ごとに満点に差を付けて行う。特に、期末試験の代わりとして やってもらう 最後の14回目の授業のときの提出物の採点は、他より大きなウェイトを付けて行う。
 採点後の評価の仕方であるが、上述のように すべての提出物を 100点満点で採点した後、相対評価を基本とし 絶対評価を加味して AAからFまでの評価をする。その具体的な手続きについては、初回の授業(オリエンテイション)で説明したい。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
 「会計学原理b」は「会計学原理a」とは全く異なる領域を扱うため、「会計学原理b」の履修に当たって、「会計学原理a」をすでに修得している必要はありません。
到達目標
/Learning Goal
我が国における企業会計ルールについて専門知識を習得し、各会計ルールの特徴や問題点等を理論的背景を踏まえ分析のうえ、解説できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 オリエンテイション 今日は、PorTaⅡを使った資料・課題配信型授業となる。春学期の評価結果[←成績の分布等]がどうであったか のコメントをした上で、本講義の目的や目標、授業の進め方、評価方法等を具体的に説明していく。
2 キャッシュフロー計算書 1:「間接法」によるキャッシュフロー計算書 今日から対面授業。貸借対照表や損益計算書以外の財務諸表として、まず「キャッシュフロー計算書」を取り上げる。2つある形式のうち今日は「間接法」によるものを取り上げ、その内容紹介と作成方法の説明をする。
3 キャッシュフロー計算書 2:「直接法」によるキャッシュフロー計算書 もう1つの形式のキャッシュフロー計算書である「直接法」によるキャッシュフロー計算書を取り上げ、その内容紹介と作成方法の説明をする。
4 連結財務諸表 その1:概要説明 単体企業の財務諸表とは別に、企業集団を報告主体とした「連結財務諸表」というものがある。その概要説明が今日の中心テーマとなるが、「連結精算表」の作り方の基本的説明もしたい。
5 連結財務諸表 その2:「連結精算表」の作成方法 詳説 連結財務諸表に関する講義の2回目として、世界標準にのっとった「連結精算表」の作り方を、ある程度詳細に説明する。
6 有形固定資産の減価償却 その1:定額法 「減価償却」という手続きは、わが国では租税法の規定に従って行われている。その租税法の規定内容の概要を説明した後、その中の「定額法」という方法について、詳しく説明することとする。
7 有形固定資産の減価償却 その2:定率法 わが国の租税法に基づく減価償却には、200%定率法と呼ばれる非常に特殊な方法がある。その減価償却方法について、詳細な説明をする。
8 退職給付債務 その1:基本的考え方 退職給付債務の問題は、“制度としての企業会計”の観点からすると とても重要な論点であるため、2回にわたって説明していきたい。今日は、周辺的な制度の説明を含めた概要説明をする。
9 退職給付債務 その2:実際の実務について 退職給付債務は、従業員一人ひとり個別に計算していくのであるが、実際の実務では それを、どういうワークシートを使って どのように行っているのか? その点の説明を、ある程度詳細にしていく。
10 株式会社における「純資産の部」の中身について 株式会社の純資産は、会社法の規定により 詳細に区分表示されることになっている。その概要を、そうした区分を要求している理由を含めて、説明する。
11 剰余金の配当について 配当額は利害関係者間の利害が相反するため、会社法は、配当の上限に関する厳密な規定を置いている。その“会社法の規定に基づくと配当の上限額はどのように計算されるのか”の問題の概略を、設例を使って説明する。
12 企業結合会計について 今日[コンニチ] M&A は、非常にメジャーな経営戦略になっている。そうした取引の処理を企業会計では「企業結合会計」と言うが、その概要の説明を、「吸収合併」という最も典型的なケースで説明する。
13 リース会計:特にリースの借手側処理について リース取引(=賃貸借取引)に対する会計処理方法の概要を説明する。リースの問題は それ自体は特殊な問題であるが、それを明確化することを通じて 企業会計の根幹に関わる論点の整理をしていくことができる。
14 秋学期中の講義内容の総復習 以上の秋学期中の講義内容を総復習してもらう目的から、秋学期中の講義内容に係る総合問題的な演習課題を、期末試験の代わりとして やってもらう。

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