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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/30 現在/As of 2021/08/30

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
言語・教育特殊講義a/SPECIAL LECTURE ON LINGUISTICS AND LANGUAGE TEACHING (A)
開講所属
/Course Offered by
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
金4/Fri 4
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
船越 健志

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
船越 健志 英語学科/ENGLISH
授業の目的・内容
/Course Objectives
生成文法の枠組みに基づいて、自然言語の様々な統語現象に関する母語獲得研究を概観します。成人が持つ母語の知識と幼児の母語知識を比較することによって、普遍文法(ヒトに遺伝的に備わっている母語を獲得する能力)の性質の理解を目指します。また、言語学に関する細かい知識の習得よりも、論理的な議論の組み立て方の習得に重点を置きます。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
この授業は対面方式で実施します。ただし、新型コロナウイルスの感染状況よっては、対面+リアルタイムオンラインのハイブリッド方式あるいはオンデマンド動画配信による完全オンライン方式を採用する可能性もあります。

授業は講師による講義を中心に展開する。それぞれの統語現象に関して成人の母語知識を議論してから、幼児によるその知識の獲得研究を議論するというのが基本的な授業の進め方です。受講生は適宜出題される問題演習に取り組む。可能であればグループあるいはペアで問題内容に関する議論を行う。その後、意見聴取を行い全体で議論を行った後、講師が解答と解説を行う。授業の最後に授業内容に関するアンケートに答えて提出してもらう。授業で学んだ内容を中間テストおよび期末テストで問う。*基礎疾患がある等やむを得ない事情で対面授業に参加できない受講生は授業開始1週間前までに講師 (funakoshik@dokkyo.ac.jp)にメールで相談してください。リアルタイムオンラインあるいはオンデマンド動画で受講ができるように配慮します。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
教科書を使わないので予習の必要はありません。授業中に使うハンドアウトが毎回manabaにアップロードされるので、あらかじめダウンロードしておくと良い。授業後は授業中にとったノートを参照して復習を行うこと。定期テストは自作のノートのみ持込可能なので、復習時にテスト用のノートを作成すると良い。少なくとも2時間は復習に使ってください。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
毎回、ハンドアウトをmanabaにアップロードします。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
はじめての言語獲得―普遍文法に基づくアプローチ
著者
/Author name
杉崎鉱司
出版社/URL
/Publisher
岩波書店
ISBN
/ISBN
4000058398
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
中間テスト 45% + 期末テスト 45% + 授業への貢献度 10% (授業への貢献度はグループワークや全体討論への取り組み度合いおよび授業アンケートの質問内容に基づいて評価)
関連科目
/Related Subjects
生成文法統語論の基礎知識があれば、この授業の理解の助けになるため、未履修の場合は「シンタクスa」を並行履修することが望ましい。
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
英語学の特定分野(統語論,音声学,音韻論,意味論,コーパス言語学,機能主義言語学,母語獲得,第二言語獲得,日本語との比較など)に関して専門知識を習得し、分析・論証できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 オリエンテーション 授業の進め方に関する概説を行う。
2 言語知識と言語獲得 言語知識の特質と言語獲得のメカニズムを概説する。
3 統計的有意差に基づいた言語獲得 統計的有意差に基づいた言語獲得メカニズムの解説とその問題点を議論する。
4 階層性1: 尊敬語化の主語指向性 大人の言語知識の一つである階層性を日本語の尊敬語を題材に議論する。
5 階層性2: 「自分」の主語指向性 日本語の「自分」を題材に階層性を議論する。
6 階層性3: 階層性に関する幼児の言語知識とOtsu (1994)の実験 階層性に関する幼児の言語知識を検証するためにOtsu (1994)の実験を紹介する。
7 前半の復習 春学期前半の学習内容を復習する。
8 階層性4: Otsu (1994)の問題点 Otsu (1994)の問題点を議論する。
9 階層性5: Sugisaki (2011)の実験 Otsu (1994)の問題点をSugisaki (2011)がどのように克服しているかを議論する。
10 階層性6: Sugisaki (2011)の問題点 Sugisaki (2011)の問題点を議論する。
11 言語間差異とパラメター理論 言語間差異を捉えるメカニズムとしてのパラメター理論を概説する。
12 構造依存性1: 英語の疑問文の規則 英語のYes-No疑問文を題材に、大人の言語知識の一つである構造依存性を議論する。
13 構造依存性2: 構造依存性に関する幼児の言語知識とHyams (1986)等の実験 構造依存性に関する幼児の言語知識を検証するためにHyams (1986)等の実験を紹介する。
14 後半の復習 春学期後半の学習内容を復習する。

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