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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/30 現在/As of 2021/08/30

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
英語ビジネス・コミュニケーション/INTERNATIONAL BUSINESS COMMUNICATION IN ENGLISH
開講所属
/Course Offered by
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木4/Thu 4
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
杉山 晴信

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
杉山 晴信 英語学科/ENGLISH
授業の目的・内容
/Course Objectives
 国際商取引には実に多くの類型がありますが、その中心は物品売買取引である(狭義の)貿易です。そして、貿易を学ぶためには、「モノ」(貨物)、「カネ」(決済資金)、「カミ」(文書・情報)の3つの流れを理解することが必要です。この授業は、「カミ」、すなわち貿易関係書類および関連する英語のビジネス文書の読解と作成の要領を学びながら、貿易実務の基礎知識を身につけることを目的とします。木曜日3時限の同一教員による同一名称科目とは内容が異なりますので注意して下さい。
 春学期の具体的な授業内容については、まずレター・オブ・インテント (Letter of Intent)、スポット売買契約書 (one-shot sales contract) などの法律文書(legal writings)を取上げ、各々の書類の意義と目的、記載事項、読解と作成の注意点等、書類に関する実務的な知識を学んでから当該の書類を実際に読解ないし作成する実習を行います。次に、代表的な技術文書(technical writings)として、海外に輸出する工業製品の取扱説明書(マニュアル)を取上げて、英語圏(特に米国)のPlain English Actに適合した英文マニュアルを作成する方法を検討します。貿易や国際物流に興味があり、これらの業界への就職や就活を考えている学生諸君にこの授業は有益であると思います。また、貿易実務検定協会主催の貿易実務検定試験B級程度には十分対応できる実力が養成できると確信しています。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 担当者の健康上の事情により、感染リスク回避の観点から、今年度は初回(第1回)と最終回(第14回)の授業を対面で行い、第2回~第13回の授業はmanabaとPorTaⅡを利用した資料・課題配信型遠隔授業の形態で実施します。課題の提出や質問の受付、共有等も上記のシステムを活用します。基本的に、manabaで配信する各回の授業内容に関連する英語および日本語の講義資料を読解しながら授業を進めていきます。各回の授業後に小テスト(正誤問題、語彙問題など)を実施して当該授業の内容の理解度を確認するとともに、小レポートの形で履修者に貿易書類を作成していただく機会を数回もうける予定です。
 なお、授業の進捗状況によって後掲の授業計画に多少の変更があるかもしれませんので、念のため申し添えます。 
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 事前学修として、配信された講義資料と担当者による解説を丹念に読んで内容を理解し、要点をノートにまとめて下さい。事後学修としては、履修者自身のノートを参照しながら講義資料を再度精読し、小テストに解答するとともに、小レポートが指示された場合は当該の貿易書類を丁寧に作成して下さい。さらに、授業後に配信される小テストと小レポートの模範解答と解説を読み、正解およびその理由を確認して下さい。事前学修に概ね1時間、事後学修に概ね2時間を要するものと考えられます。
 なお、つねに税関、JETRO、経済産業省等のサイトに頻繁にアクセスし、貿易関連の最新情報(特に法令改正や通達)を入手するよう努めて下さい。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
特定のテキストは使用せず、英語と日本語による講義資料および課題(小テスト、小レポートの指示)を随時配信します。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『貿易実務の英語 ビジネス英文メール パーフェクトブック』
著者
/Author name
杉山晴信
出版社/URL
/Publisher
すばる舎
ISBN
/ISBN
978-4-88399-772-5
その他(任意)
/other
2009年発行
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『新版 「貿易書類」の見方・書き方』
著者
/Author name
山口範高
出版社/URL
/Publisher
同文館出版
ISBN
/ISBN
978-4-4955-7402-4
その他(任意)
/other
2007年発行
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
『貿易実務完全バイブル』
著者
/Author name
黒岩章
出版社/URL
/Publisher
かんき出版 
ISBN
/ISBN
978-4-7612-7077-3
その他(任意)
/other
2015年発行
評価方法
/Evaluation
各回の授業後に提出していただく小テスト(概ね60%のウェイト)と数回の小レポート(概ね40%のウェイト)の成果を総合的に判断して評価します。
関連科目
/Related Subjects
英語ビジネス・コミュニケーション実務、英語専門講読(いずれも杉山担当)
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
ビジネス英文書の読み・書きや貿易といった、英語ビジネス・コミュニケーションができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 春学期の授業内容と授業計画の説明 春学期の授業内容と授業計画について詳しく説明します。さらに、ビジネス・コミュニケーションについて、特に国際商取引との関係を中心に総論的に説明します。
2 法律英語の文体の特徴 契約書などの法律文書に用いられる英語の文体の特徴(”legalese”といいます)について、実例にあたって詳しく学習します。
3 標準的な英文契約書の構造と構成要素 企業間取引(いわゆる”B-to-B")に用いられる標準的な英文契約書の構造と構成要素について、実例にあたって詳しく学習します。
4 レター・オブ・インテントのサンプル検討 レター・オブ・インテント(Letter of Intent, 以下LOI)という書面を作成する目的を確認した後、実際のLOIのサンプルにあたって、LOIの書式や盛り込まれる内容を詳しく学習します。
5 レター・オブ・インテントのベースとなる取引案件の検討 次回の授業で行うLOIの作成演習に先立ち、当該LOIのベースとなる実際の取引案件にあたって、契約条件の交渉のポイントを検討します。
6 レター・オブ・インテントの作成実習 前回の授業で検討した取引案件の交渉のポイントに基づき、LOIを実際に作成する実習を行います。
7 スポット売買契約書の個別契約条件(タイプ条項、表面約款)のサンプル検討 企業間のスポット売買契約書の表面に記載される個別契約条件について、実例にあたって詳しく学習します。
8 スポット売買契約書の一般取引条件(印刷条項、裏面約款)のサンプル検討 企業間のスポット売買契約書の裏面にあらかじめ印刷されている一般取引条件について、実例にあたって詳しく学習します。
9 「書式の戦い」の具体例と対処法の検討 売主側と買主側の一般取引条件の間に対立や矛盾が存在するという、「書式の戦い(Battle of Forms)」とよばれる問題とその解決策について、実例にあたって詳しく学習します。
10 英語圏に存在する、平易な英語の使用を義務つける法令("Plain English Act”)の内容 一般大衆(the general public)や専門知識のない読者(lay audience)を対象とする文書に平易な英語の使用を義務づける、英語圏(特に米国)の法令や規則について詳しく学習します。
11 英文取扱説明書の作成に伴うリスク 英文取扱説明書(マニュアル)にも前回の授業で学んだ"Plain English Act”が適用されることを確認した後、英文マニュアル作成の際に様々なリスクが伴うことを実例にあたって詳しく学習します。
12 英文難易度判定公式の活用実習 英語圏(特に米国)に数多く存在する英文難易度判定公式(readability formula)のうち、いくつかの主要な公式を使用して、実際に英文の難易度を測定する実習を行います。
13 安全な英文取扱説明書を作成するための方略の検討 "Plain English Act”を遵守し、平易でわかりやすい英文マニュアルを作成するための方略のポイントを実例にあたって検討します。
14 春学期の総復習と質疑応答 春学期の授業を総括し、全体的な復習を行うとともに、履修者からの質問を受けつけ、詳しく回答します。

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