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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/30 現在/As of 2021/08/30

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
英語圏の社会・思想・歴史b/HISTORY AND SOCIETY (B)
開講所属
/Course Offered by
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/2021 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水2/Wed 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
上野 直子

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
上野 直子 英語学科/ENGLISH
授業の目的・内容
/Course Objectives
<奴隷制と現在>2020年、世界中で繰り広げられたBLM(Black Lives Matter)の運動は、現在も残る黒人差別の根本にある歴史へも人々の意識を喚起した。15世紀に遡るヨーロッパとサブサハラのアフリカとの出会い以降、歴史はどう展開してきたのか?人類史上最大のCrime Against Humanityといえる大西洋奴隷貿易と奴隷制は、わたしたちが現在もその中で暮らす資本主義システムの醸成に大きな役割を果たした。今も個々の人間を苦しめる人種言説・偏見・差別などは、そのシステム構築のどの過程でどのように構築されてきたのだろうか。また大西洋の両側に散らばった奴隷たちとその子孫たちは、歴史の様々な過程で、圧倒的な抑圧にどのように抗ってきたのだろうか。奴隷制をめぐって、大西洋世界500年の社会・思想・歴史を外観する。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
講義を中心として行うが、受講者数によってミニ・ディスカッションの時間を設ける。対面かオンラインかは状況によって判断する。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
受講前にmanabaで配布されるハンドアウトに目を通しておくこと。事後は疑問点を洗い出し、次の授業で解決すること。             
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
ハンドアウトを用意する。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
授業中に指示する
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
平常点(コメントペーパーを含む):  30%
学期末試験:70%
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
英語圏の社会、思想、歴史に関して専門知識を習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション ;:2020BLMの広がり 授業の進め方を解説するとともにBLM運動とその始まり、そして犠牲者たちの肖像を確認する。
2 黒人男性のステレオタイプとその現実 暴力・犯罪・Hyper Sexualityなどと結びつけられがちな、黒人男性のステレオタイプとその形成について考察する。
3 人種言説と奴隷制 奴隷制度を正当化するために、奴隷精度とともに構築された人種のヒエラルキーという概念、その中での黒人のステレオタイプを検討する。
4 ヨーロッパとサブ・サハラの出会い、黄金からヒューマン・ゴールドへ ヨーロッパがサブ・サハラのアフリカと出会った
のち、当初は交易相手であった西アフリカ地域がやがて奴隷の供給地となるまでの歴史を概観する。
5 砂糖革命と奴隷貿易・奴隷制 17世紀の後半に砂糖革命が怒り、新世界の人口構成に大きな変化が生じるとともに、ヨーロッパに富が蓄積されていく歴史を概観する。
6 奴隷たちの声 奴隷とされた人人の体験を伝える記録を紹介する。
7 奴隷反乱と逃亡奴隷の共同体 奴隷たちの、日々の営みの中での抵抗、自由を求めて立ち上がった反乱、そして逃亡と闘いの結果自治を獲得したマルーン(逃亡奴隷)共同体の存在を紹介する。
8 資本主義と奴隷制 資本主義システムの醸成に、奴隷貿易・奴隷制がいかに欠かせないものであったかを検討する。
9 奴隷貿易・奴隷制廃止へ 1(ウィルヴァーフォースとAmazing Grace) 世界で初めて奴隷貿易・奴隷制度を廃止したUKにおける展開を、その立役者と目されるウィルヴァーフォースなどを中心として確認する。
10 奴隷貿易・奴隷制廃止へ 2 (エクィアーノをはじめとして「) 黒人たちは単に自由を与えられた受け身の存在ではなかった。活動家たちにインスピレーションを与え続けた黒人たちの声を紹介する。
11 暴力と恐怖 奴隷制の時代から、奴隷制廃止後も残る(ある意味では激化した)黒人への暴力と、白人が抱く恐怖について考察する。
12 アフリカン・アメリカン文化 圧倒的な抑圧と暴力の中でも、芽吹き、育ってきたアフリカン・アメリカン文化の展開を概観する。
13 Black AtlanticとAfropean 大西洋とヨーロッパをBlack Historyで眺めるとどのように見えてくるのかを考えてみよう。
14 まとめ 全体を通して、問題点を再提示する。

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